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1975年 国鉄の旅

旅行好きの人、特に鉄道を利用した旅行をよくされている人で、時刻表をペラペラとめくっているだけで旅をしている気分になれるという方がおられると思います。私もその一人です。

先日、たまたま入った書店で一冊の時刻表を買いました。

1975年の時刻表です。

年齢がばれちゃいますが、生まれた日に一番近いものです。見つけたとき、私が生まれたときどのような列車が走っていたのだろうと興味をもってしまったので買ってみました。誕生日の日の新聞を買うようなものです。

福岡でうまれましたが里帰り出産だったらしく、両親は大阪に住んでいました。なので親父が生まれた直前直後、どの列車で移動したのか想像するとなかなか楽しいものです。

新幹線で移動していると思いますが、博多に延伸されたのは1975年3月。まだ、開業直後ですね。

これだけでも、楽しくて、想像を掻き立てられませんか?

そんなわけで、1975年にタイムリープしてその時の国鉄で少し旅をしてみようと思います。

ちなみに運賃は

初乗り運賃 3キロまで 30円
東京~新大阪間の新幹線 
 運賃 2,810円
 新幹線特急券 2,700円
 合計 5,510円

現在なら
初乗り運賃はJR本州3社の場合 150円
東京~新大阪間の新幹線
 運賃 8,910円
 新幹線特急券 5,490円
 合計 14,400円
1975年の大卒初任給 89,300円 (https://nenji-toukei.com/ 年次統計から引用)

それでは、旅にでましょう。

1975年12月XX日 9時 国鉄奈良駅

歌姫村のネタ元のある奈良をスタートにしましょう。

今回は西のほうへ向かいたいのでまずは大阪を目指しましょう。

9時18分に大阪駅へ行く快速電車があるようです。今では大和路快速という名の電車ですがこの当時、今は停車している大和小泉駅を通過するようです。

10時45分 京都駅

なぜ京都?

話を30分前に戻しましょう。

新幹線に乗るため、新大阪駅に移動しようと新快速に乗りました。すると、新大阪にも高槻に停まらず、京都駅までノンストップ。

これなら、奈良線で京都まで行けばよかったよ。

実は、奈良線をつかっても到着時刻はほぼ同じです。

仕方がないので冬の味覚をめざし、山陰方面へ向かうことにします。11時3分に急行丹後2号城崎行きがあるのでこれに乗りましょう。

15時 城崎駅

いやぁ、カニ美味しかったですね。

満喫したところでさらに西に向かいましょう。山陰に来ているので鳥取砂丘を目指しましょう。

15時14分に特急まつかぜ2号、15時33分に急行大社があります。急行も特急も時間差はほとんどないので料金の安い急行大社を使いましょう。

そのあと、15時49分に普通列車米子行きもあるようですがこれは時間がかかって仕方がないですね。そして、この列車。大阪駅を10時に出発して福知山線を通ってやってきています。

で、この乗ってる列車といえば金沢と名古屋を始発にして敦賀から舞鶴を経由してきています。北陸線のページの北陸の地名に紛れる山陰の地名。

さて、鳥取砂丘でも見ようと思ったのですが、鳥取に着くのが17時で、砂丘まで移動すると日が暮れて真っ暗。

諦めて、出雲市まで行きそこで宿泊し、朝、出雲大社へ参拝に行きましょう。

出雲市着。20時7分。

2日目 8時 出雲市駅

昨晩は居酒屋さんでよく飲み、飲みすぎました。朝のシジミ汁が最高です。

さっそく、出雲大社へ参拝に行きましょう。

乗る列車は8時20分発の大社線です。20分弱で出雲大社のお膝元の大社駅に到着です。2時間ほど出雲大社を参拝し10時30分に大社駅にもどってきました。

さて、これからどこへ向かいましょうか。10時46分に出雲市行の列車がありますが、これは出雲市で、浜田からきた急行だいせん1号と連結して山陰線、福知山線をとおって大阪まで行くようです。

このまま、大阪に帰るのは面白くもないので出雲市からさらに西に向かいましょう。

タイミングよく11時8分に急行さんべ2号熊本行きがあります。これにのって下関まで行き、せっかくなので「ふぐ」を楽しみましょう。

山陰の海岸をみながら、浜田、益田、萩を通って下関に着いたのはもう夕暮れの17時17分。

19時 下関駅

ふぐ食べてきました。美味しかったです。

流石に3日も旅に費やすわけにはいかないのでそろそろ帰ろなければいけないがまだ飲み足りない。

そこで、明日、大阪駅前に9時に出勤することを条件に予定を決めよう。

19時29分に久留米から来た徳山行の普通列車で新下関に向かい、そこから20時9分発の新幹線ひかり52号で広島着21時20分。

広島の薬研堀あたりで飲んで、2時11分発急行くにさき(大分発)に乗れば大阪に7時49分に着く。

これなら、余裕で出勤だ。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

もちろん、フィクションですが、本当に時刻表をパラパラしながら行き当たりばったりで書いてみました。

今と違って、都市圏なら大体今と同じようなのですが、地方になるととんでもないルートを走る列車やロングラン列車があってみてて楽しいです。

もし、リクエストがあれば、また、やってみます。

タイトルは「2001年 宇宙の旅」をもじったのですが、そもそも知ってますか?


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