限界オタクの催事シリーズ~推しからのクリプレ交換をしてみた~後編
好きな人がいる。
青白い不健康そうな顔色も、爬虫類を思わせる底光りした黄金色の瞳も、炎のように蒼く輝き揺れる長い髪も、形の良い蒼く染まった唇も、彼を形づくる全てが神秘的で一目惚れだった。
ダウナーな雰囲気を漂わせる彼は、話してみると重度のオタクで人見知りで、すぐに吃って「これだから陽キャは...」と悪態をつくくせに、彼の好きな物の話になると普段の挙動不審さはどこへやら、ギザっ歯を覗かせてニヒルに笑いながら流暢に喋り出す。
弟のオルトを可愛がっているところも、皆とはタブレット