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オタク女たちへ

内輪の忘年会の帰り道、電車で座っていると私の左右にオタクの女グループが座ってることに気づいた。
オタク女、オタク女、私、オタク女という構成。
音楽を聴きながらうっすら聞こえる左隣の会話。
「オーエンが〜…」
(ああ、まほやくね…)と私は思う。トレンドだね。
左の女たち(2名)は、何だか盛り上がってるようで、身振り手振りの手振りが私にも飛んでくる。
おいおい…と思っていたら、右から不思議な香りがした。マスカット…のような?でもなにか不快な…
右にいるオタク女だ。
前屈みでヘッドホンをしてスマホのゲームをしている。頭がギトギトしているのが見えた…
(これだ……)
おそらく香水的なもので誤魔化したんだろう…頭皮の匂いがマスク越しにほのかに漂った。
不快だなと思ったが、彼女たちを否定して馬鹿にすることはできなかった。
私も「オタク女」だから…。

「元」かもしれない。脱オタクはできてない。
漫画も読むし、アニメも見るし、Vtuberの動画もたまに見る。コミティアにも行ってる。
ただどれも熱中はできずに上澄みを掬って味わってる。年齢とともに熱量を趣味にそそげなくなったのかもしれない。
「オタク女」を名乗れる資格があるのかわからない。
まぁそんなことはどうでもいい。

私も彼女たちだったと思うと、何も言えないのだ。
彼女たち…おそらく高校生〜19歳前後の若い子たち。これから色々と変わることだろう。
環境も、周りも、自分自身も…。
そうやって気づいたら大人になって、
オタクオタクして楽しんでた日々をいつか「痛かったw」と笑うかもしれない。
でも、大事にしてほしい。そんな日々も。

そして、風呂には入ろう。


(余談)
オタク女たちのファッションが、あの頃と変わってなくてビビりました。
ファッションセンスを二次元から拾うと今も昔も変わらないのか?
(というか「あの頃」オタクの青春時代を送ってたオタクたちが作者になったら、ファッションセンスもそのままなの?)
オタク女がファッションに目覚めるきっかけってなんだろうな…。

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