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2020年間ベスト30→21

毎年個人的に年間ランキングを作り続けて16年目になる。このランキングは自分の中でヒットした曲を集計しているので、1アーティスト毎のランクイン曲数は無制限というルールを採用している。だってヒゲダンが何曲もヒットしたからって、年間ランキングに入るのは1曲までです!とか実際ならないじゃないですか。ヒットしたものは素直に記録した方が、後から見返しても面白いし。

あと年間ランキングと言えば昔のオリコンとかCDTVのようにトップ100というイメージが根強くあるので、実はこのランキングはトップ100まで存在する。しかしキリがないうえに我ながら100曲も発表すんのはキモいのでトップ30からいきます。カウントーダウン!

30. 一本の音楽/The Pen Friend Club
この曲はV.A.『MAGICAL CONNECTION 2020』で初聴き。1983年リリース・村田和人の同名曲カバー。山下達郎プロデュースだった原曲を、清涼感溢れる女性Vo.で現代シティポップに蘇らせた一曲。森を散策しながら聴きたい。

29. パラボラ/Official髭男dism
カルピスウォーターのCMソングと聞いて大納得。めちゃめちゃミスチルだけど。4月リリースだったので、この曲の持つキラキラとした未来への希望や期待感はコロナがなかった世界線を見ているようにも思えた。

28. 暮らしの半分は/シンリズム
以前のネオアコ系のイメージが強かっただけに曲聴いてちょっとブラジリアンなサウンドに驚き。しかも演奏~ミックスまで本人が行っているという...デビュー当時に比べてプロモーションが減ってるせいか、あまり多くの人に届いてないのが勿体ない。

27. 曇り夜空は雨の予報/SHISHAMO
宮崎朝子のポップセンスと聴き手の切なさをかき立てるような歌声は以前から素晴らしかったけど、小林武史とタッグを組んだ結果、そのaikoっぽさがより増す結果に。

26. あやふや/ラストアイドル
シングル『何人も』カップリングのユニット曲。この曲を褒めている人をラスアイのファンの人以外で見た事がなく、そもそも外側まで届いていないような?イントロでクールなロックサウンドなのかなと思うんだけどそうでもなく、音数も展開も豊富で最後まで飽きさせない。
クレジットを見ると作曲の加藤冴人は同日発売のSexy Zone『NOT FOUND』の作曲も手がけているようで、これからもっと名前が出てくる人だと思う。確かにセクゾのもいい曲だし雰囲気は似てる。

25. 幽霊であるし/ニガミ17才
よく向井秀徳と比較されてきたニガミ。本格的にクラブミュージックとの融合を果たし、サカナクションや電気グルーヴみも出てきた。"有明産海苔みたいに深く貼り付いて"ってワードセンスに笑う。

24. 最高傑作/MELLOW MELLOW
小西康陽プロデュース。小西さんの今までのアイドルワークスとちょっと角度を変えてきたので最初意表突かれるんだけど、確かに聴けば小西節。届くべきところに届けば渋谷系おじさん以外にも刺さる気はするんだけど。。

23. Sparkle/iri
いかにもKan Sanoワークス。クールながらも芯の強さを感じさせる低音ヴォイスがかっこいい。

22. どろん/King Gnu
アルバムのオープニングを盛り上げるホーンセクションの効いた楽曲。3分ちょっとにしては歌詞の文字量が異様に多い。そのせいかイントロも間奏もろくになく、その間ずっと鬱屈としたマインドで社会からの疎外感を歌っている曲。この曲は1月発売だけど、"無情に回り続ける社会 無駄なもんは切り捨てられるんだ"というワードは後の「不要不急」社会を暗示しているかのよう。

21. 優しさ/藤井風
まず"優しさに殺られた"という字面が印象的。かつてモンパチが「あなたに」で"人にやさしくされた時 自分の小ささを知りました"と歌っていたけど、この曲にも"やさしさに 触れたとき わたしは小さくて"というフレーズがある。モンパチがラブソングへと展開していくのに対し、藤井は自己を内省しながら優しさとは何か?を深く見つめていく。この曲のリリースされた4月は緊急事態宣言により日本が混乱に陥ってしまっていた時期。なんでもコロナに結びつけるのも野暮ではあるけど、人々のギスギスとしたせめぎ合いとステイホームによる自己への内省が同居していたコロナ禍においてスッと入ってくる曲ではあった。

続きは次回!

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