君に紡ぐ思い

逝かないで

謝らない君がごめんって言ったのは
私にもっとピアノを弾かせてやればよかったねって謝ってくれたんだよね

逝かないで

こんな姿でお別れなんて嫌だよ

またごめんって言ってよ。もう忘れられないじゃん
こんなに涙が止まらないのに、ありがとうも言えてないのに

君のピアノは私より指が柔かくなめらかに動いて、リストの愛の夢が得意だったよね言ってなかったけど似合ってた

私ときたら速くてシャープやフラットの多いスピードのある強い曲ばかり、打ち込むように弾いてたっけ。

君が私に教えてくれることはなかったけど、
怒ることもしなかったから、ずっと続けていられたんだよ

悲しいときも嫌なことがあったときも嬉しいことがあった時も音色に気持ちをのせて弾いてたんだ。

ほっといてくれてありがとうそっとしといてくれてありがとう

誉められたこともなかったけど、楽譜をインストールして弾くくらいには、ピアノが好きになってたよ

私は十分満足だったよ。いっぱい弾けたと思う。

ピアノは私のゲームでストレス発散で物語りで子守唄だった。

代われるものなら代わってあげたいよ。思い残すことなんていまさらないから

残されるから残っちゃうじゃん
好きじゃないって思った日もあったのに

もう手元にピアノはないけれど

もう一度君のピアノが聴きたいよ

作者感想

もしも姉に残されたらと思うと言っておきたい事があったので書き残しました。

いきなりの別れなんていやですからね。
でも、いつだって別れは突然やってきたりするもんですから、今ある幸せを想ってもしも失ってしまったらという思いで今の気持ちだけでも書き残しておこうとおもいました。

姉は私にとっては不器用で好きになれない人でしたが、やはり大事で身近な人なんです。

一緒に過ごした人の大切さを改めて想うと言いたいことって出てくるんですよね。

サポートまでしてくれたら…しょうがない、隠れないで出て来てあげる!君が私を変えたんだよ…? 家からでて活動費にするよ…君が一緒だと思えば? なんとなく勇気でるし…頑張れるよ♥️