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面白すぎた仙侠ドラマ

皆様ご無沙汰してます、再びNetflixの沼にハマってしまった、日台ハーフのすーたまです。
皆さんは夏休み、いかがお過ごしでしょうか?

すーたまは昨日、彼氏さんと毎日少しずつ観続けた中国の仙侠(せんきょう)劇《琉璃美人煞》をやっと観終える事ができました!

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59話もあるので、観終わった後の虚しさといったらないですよ。虚無感Maxです。

実はすーたま、当初このドラマを見下してたんです。
だって、生身の人間が空を飛んじゃうんですよ???

仙侠は、道教の世界観に基づいた中国文学のジャンルの一つで、武侠より更にファンタジー色が濃いです。中国の時代劇は主に武侠、仙侠、宮廷、歴史等に分けられ、仙侠の物語には通常「神」、「仙」、「人」、「妖」、「魔」、「鬼」の間での争いが描かれています。この6グループの中では、「神」と「魔」が最強で、「仙」と「妖」がそれに続きます。「神」、「仙、「人」と聞くと良いイメージがして、「妖」、「魔」、「鬼」と聞くとなんだか悪いイメージがしますが、どのグループにも良い役と悪役がいます。

これらのグループの関係性を図に表してみました↓

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「人」は山で厳しい鍛錬を続ければ、やがて「法術」を扱え、その術で「妖」を倒せます。そして修練を終えた「人」は、「神」にもっとも近い「仙」という存在になることができ、不老不死を手に入れることができます。しかし、「仙」になる途中で邪道に陥る「魔」になってしまいます。

以上が仙侠(せんきょう)劇の基本設定ですが、作品によって細かな違いが出てきます。例えば「神」と「仙」を区別しなかったり、「人」が「妖」になったり、「妖」が「神」になったりします。この多様性が仙俠劇の醍醐味なのです。

「神」も過ちを犯してしまうことがあり、その場合は上位の神によって記憶を消されて人間界へ送り出されます。そして業を果たすと再び「神」に戻る事ができるのです。「神」は自分の身分を隠して「人」に扮することもできちゃうそう。要するに「神」はなんでもアリの存在です。

「妖」は人間以外の生物がなんらかのきっかけで人間の感情を持ったものです。因みに《山海経》という、「妖」について詳しく解説した中国の古書、いわゆる「妖」の百科事典があり、文学ラブの彼氏さんがその本持ってたので、この間読ませてもらいました。

「妖」は永遠の寿命を持つとされ、《琉璃美人煞》では1000年生き続けた「妖」が登場します。鍛錬を積んだ「妖」は、「人」に化けることすらできます。《琉璃美人煞》には狐やバナナの葉が人間に化けていました。中華圏の人なら必ず読むであろう、《西遊記》に登場してくるあの孫悟空も「妖」です。しかし孫悟空の力が「神」を超越してしまったので、彼は結果として神になる事ができました

紹介し出すとキリがないので、今日はここら辺で切り上げときますね。

いや〜、面白い。

《琉璃美人煞》では「神」が恐怖の余り、「魔」との平和条約を破って魔界から一番強い「魔」を神界に誘き出し、その「魔」の心と体を強引に改造し、神の戦争の駒にしたのです。もちろん「魔」だった頃の記憶も消し去って。皆様のご想像の通り、最終的にはその記憶が戻って復讐してやるー!って展開になります。
全てのストーリーラインがなんともすーたま的には新鮮この上ない…勝手に改造なんてしなけりゃ平和に暮らせてたのに!

あ〜面白い。

主人公の顔面偏差値と演技力両方高いし、挿入歌もセンスいいし、文句無しです!!

すーたまのお気に入り挿入歌はこちら:

千年之戀(こちらをクリック)
千年之戀歌詞(こちらをクリック)

劇中全ての歌リストはこちらをクリック
中でも《劫》が特に好きです。

歌詞が素敵すぎる、、、
中国語できてよかった、、、

機会があれば、日本語に訳してみようかな!
仙侠劇は中華圏以外であまり広まってない感じがするので、多分翻訳してる人は少ないと思いますし。

この劇をお勧めしてくれた彼氏さんに感謝!
それと文学にとても詳しい彼氏さんの見事な解説のおかげで、すーたまも仙侠劇について理解を深めることができました^^あざーす。

皆さんも是非、仙侠劇を観てくださいねー!
入門編としては《琉璃美人煞》が一推し。

ではまたー。

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