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【ゲーム開発】個人開発者こそ、企業向けサービスを使うべき【開発日記:No1-2】

はじめに

前回の記事の続きです。読んでない方は事前に読んでおくことをお勧めしますが、読まなくても大丈夫なようには書いていきたいと思います。

さて前回は、問題点とそれを解決する手段を考えました。あとは具体的に、どれくらいの物量で作るのか、どのエンジンで作るのかを考えていきます。
また、現在の進捗や懸念事項も書いていきます。


もっと現実的なレベルまで考える

さて、絵はAIに描かせ、一か月間で、音声にお金をかけたエロゲを作ることを決定しました。
ここからプレイ時間、文字数や、音声として発注する量、ゲームエンジンなどを考えていきます。

まずは文章量と、ウリの音声

とりあえず物量として、文字数を参考にします。人間が一分間に読む分量と、大体これくらいあればいいだろ、という時間をかけて出します。

今作は1時間としました。45分くらいあればいいかなと思いましたが、すっ飛ばしながら読まれることを前提にします。

調べてみたところ、日本語では一分間に読む文字数は400文字と出ました。原稿用紙一枚分なので、これは少し多すぎな気もしますが、まぁよしとします。あと飛ばしながら読まれることを考えて600文字毎分として考えます。

読む量なので発声量とは違いますが、このまま1時間をかけると…大体36000文字、原稿用紙90枚。短編小説が大体100枚らしいので、それくらい。結構多いです。

しかも、もし音声を発注した場合、ヒロインのセリフが全体の7割だとし、調べたところ1000文字当たり2000円前後なので、なんと合計72000円。堂々のオーバー。これは厳しい。そもそも36000文字は読むほうも大変そうだし、全部がそういうシーンではないので、一旦分割して考えてみます。

とりあえず何回ぐらい特殊シーン(エッチなシーン)が必要か考えてみます。

一回5分ほどだとして、10分弱に一回あればいいと思うので、5回。
で、その前後にヒロインの外からの印象を知ることができるメインストーリーを展開する一般シーンと、次の話の導入とかヒロインの内面に迫るような特殊後シーンを作る。

話の構成としてもよくできている気がします。このまとまりをシーンと呼ぶことにします。特殊シーンは一分間に300文字とします。調べてみたらもう少し遅いですが、遅くしゃべるのも変なので、こうすることにしました。

一シーン当たり12分くらいで、特殊シーンがその1/3の4分とします。で、一シーン当たり音声は1200文字、そうなると一シーン当たり、2400円になり、なんと全シーン合わせても12000円!これなら現実的です。
残りのお金は、他の要素で使います。

ゲームエンジンはどうしよう

次にゲームエンジンについて考えます。とりあえずUnityにします。ティラノスクリプトとか触ったんですが、なんともなれないので、使い慣れたUnityでいっかという感じです。おそらくノベルゲーム用のアセットとかあると思うので探します。ない場合は作って公開します。多分
何かいいソフト知っている方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

今のPCだとStableDiffusionが動かない

私のPCは先ほども言った通り、化石です。もちろん現在最ももてはやされて超高性能マシンが必至こいて演算しているAIを扱うことなんて不可能です。

PC買い替えるお金もないし、というかそのための開発だし、じゃあStable Diffusion使えないじゃん、となりそうですが、買えないなら借りればいいじゃないということで、借ります。マイクロソフトから。

Azureを使い、そのバーチャルマシンでStable Diffusionを走らせます。TeslaT4ほどあれば十分とのことなので、そのマシンを構築して、なんとヒロインのLoRaも作りました。だから、研究する必要があったんですね。

クラウドコンピューティングは大きなお金をすぐに用意できないインディーゲーム開発者には大きな味方です。ただし、いいGPUが乗ったマシンは高く、一時間で500円とか請求されるのでずっとそれで開発はできません。

ビルドさせるときとか、敵の行動を機械学習でやりたいときなど、ここぞという点に使いましょう。Linuxとかの知識が少しいるので抵抗がない方はぜひ使ってみてください。

この話は今回の記事で一番伝えたい内容といっても過言ではありません。企業向けに提供されているサービスは、ついつい個人開発においては関係ないと思ってしまいがちです。
しかしそもそも、こういったサービスが生まれている理由としては、企業でも作れない、もしくは実現するのが大変すぎるから提供者がいるわけです。

とするならば、個人開発者はリソースは企業よりも厳しいことは明らかです。超超大手が提供するようなスケーラブルなサービスは、逆に超小規模でも借りられるので、こういうサービスは使っていったほうがいいと思います。

現在の進捗

さて、具体的な要件についてもだいぶまとまりました。ということで、今どこまで作業をしているのか、共有したいと思います。

ストーリー

ストーリーのプロット、ヒロインの設定は完成しています。なので、あとは文章を書くだけ!これが一番大変!

ストーリーについては、まず最初のシーンを作っています。特殊シーンの1/3くらいまでできたでしょうか。で、完成したら一回音声も依頼します。どれくらい大変そうかなど予想を立てるためです。それに1シーンだけ完成していれば友人に依頼もできます。プロットも目安となる文字数もあるので。もちろんコストがかさむので友人はただ働きです。

Stable Diffusion 周り

Azure上にStable Diffusionを実行する仮想マシンを作り、そして著作権的にOKなモデルを頑張って探しました。有名なものがあったのでそれを使います。

そして先ほど書いたように、ヒロインの顔や特徴を固定して生成できるようLoRaを作成しました。

さらにさらに、姿勢を視覚的に指定して、その通りに生成させるようにもなりました。

ここまでくれば(エロゲにおいては)ほぼほぼあらゆる絵を出力できるようになりました。

もしStable Diffusionを実行する仮想マシンの環境構築などの記事があったほうがよかったら、コメントいただければ書こうと思います。

懸念事項

さて、ここからはよくわからないこと、不安な点を挙げていきます。有識者のかた、そうでない方でもコメントぜひお願いします。

コメント稼ぎではありません。本当です。

声の依頼って…

商用可能な音声依頼ができるサイトは発見しましたが、
一般的なフォーマットとか、どういう風に書いてあったらわかりやすく演じられるとかの情報を知っている方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたいです。

ト書きがあったほうがいいのか?読む対象以外のストーリーも渡しておいたほうがいいのか?とかいろいろよくわかりません。

物量足りてる?

エロゲを作ると決めたものの、実はやったことはありません。

どれくらいの物量があればちょうどいいのか教えていただけると嬉しいです。とりあえず1時間を目安にしていますが、正直500円くらい払うならこれくらい持ってほしいという数字なので、適当です。ぜひコメントください。

繰り返しにはなりますが、ぜひコメントよろしくお願いします!

最後に

今回は、今作っているゲームをより現実的に実現するための方法を考え、そして進捗を共有しました。

次回はストーリーの最初のシーンができたら記事を上げたいと思います。その時にヒロインの設定やストーリーなども公開したいと思います。

そしてUnity上でノベルゲームを作成するためのライブラリ(パッケージ?)を作るのかどうかも次回に決定したいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
また次回もぜひ読んでください!

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