2009年入院日記 46日目~50日目

2009年4月30日 入院46日目

今朝は久しぶりに朝イチのタバコに行けました。
やっぱり朝一番がうまい。
不健康に吸ってる中、チサちゃんと入れ替わりで入院したあさみちゃんと、メグちゃんがランニングしてました。
若いよ…若すぎるよ…(あさみちゃんは現在15歳。高校に行ってたら一年生)

朝食のあとはひたすらだれてました。
回診の時、院長に
「あんな元気のいい狩島さんを見れてよかった。呼び込みの声がよく通ってたよ」
と言われました。
スピーカーに負けない声です。ある意味動く騒音。

それから診察までOTサボってのんべんだらり。
診察では家族面談の日程とか、文化祭のこととか、眠りの事を話しました。
「眠剤追加する?」
「いや、しません(処変があると何かと面倒だから)」
「眠れないんじゃなくて、眠りたくないんじゃないの?
「…あー…そうです…」
眠りたくないっつーか、消灯までの時間が楽しすぎて足りないっつーか。
結局処変はなし。
下手に薬増やされても、多分困るの薬局ですから…

その後は文化祭の感想などをOT室に集合して話し合いました。
責任レベル使って弁当食べたけど、結局皆病棟で食べたから、弁当の容器が無駄だよなぁ、と思ったり。
「狩島さんの呼び込みの声がよく通ってました」
と言われました。
もう何度目だろう…
ありがとよ(´ω`)ノ

昼もだらだら過ごしてました。
久しぶりに昼寝した…
で、家族面談のことを思い出したので姉に電話。
そしたら
「あんなにテンションが高いあきを見たのは何年ぶりかねぇ?」
と言われました。
あー…家族の前では小学生以来じゃないかな?
他の人の前では結構見せてる筈…
そこらへんどうですか?リア友さん?

夕食後はシメのタバコ。
喫煙所で津島さんと和尚がPPPしてました。
中村さんが明日退院なので、とことん中村さんを笑わそうという魂胆です。
題して
『和尚・津島のPPPするぞ』
(元ネタ:江頭2:50のPPPするぞ)

↑第三の田中さんはご存じでした。

病棟に戻ってからは下ネタのオンパレード。
発情期の中高生並みです。
ただ、津島さんも来週には退院なので、この放送禁止用語の羅列もそろそろ終わりです。

あまりにも中村さんが面白いことを言ってたので、『中村語録』を作ろうか、という話に。

1)文化祭の準備にて、喫煙所から帰ってきた中村さんが大声で一言。
「男性スタッフがみんなテント張ってた!」
=下ネタ解釈してください。
男性、と言ってしまってるところがポイントです。
2)カフェにて。
実は高血圧で減塩メニューの中村さん。
ご飯の量は120gと決まってます。
なのに暫くは無視して普通のおかずを取ってました。
更に、ご飯は120gなのに…
ご飯大盛りで!
こらっ!wwwwwwwwwww
それ以来、『ご飯大盛り』『減塩』と言われる事に。
3)定期的にバイタルチェックが入る中村さん。
チサちゃんが何時ごろバイタルチェックに来るかをスタッフに確認して、それを聞いて好物のカレーヌードルを食べていた中村さん。
まさに食べ終わった瞬間にバイタルチェックに行こうとするスタッフ。
それを必死に制するも、中村さんはカレーヌードルを隠しながらデイルームへ。
そこでバイタルチェックをするスタッフが一言。
「中村さん、隠してもバレてますから隠さなくていいですよ(きっぱり)」

書いてみたら何てことはない、けど、目の当たりにしたら爆笑ものなんです。
笑い上戸で、ストライクゾーンが広い彼女が居なくなるのはこの上なく淋しいです。
チサちゃんがいなくなって静かになったのに、更に静かになります。

今日は無礼講でかなり放送禁止用語が飛び交ってました。
意外でしょうが、あたしは笑う係で、放送禁止用語は一言も発してません。

多分明日の退院間際まで笑わされると思います。
中村さんに。

あ、今週末地元に帰ります。
なみちゃんに病院最寄りの高速バス乗り場を訊かれ、いつ帰る?って聞いたらあたしと同じ日。
しかも出発時間まで同じ。
打ち合わせ一切なし、同室の奇跡です。
まず同室に同郷の人が居るのも奇跡的だけど。
他に同郷の人いないのに…
クリニックは流石に違うけど、なみちゃんの通ってるクリニックを地名だけで当てました。
有名だしね。そりゃ当たるよ。
あたしも何度も勧められたし(しかも高校時代から)

とりま地元に戻るのは一人じゃないので淋しくないです。

…明日から静かになるのが淋しいです…


2009年5月1日 入院47日目

今朝も間に合ったよ!(タバコの話)
今日からH先輩へのmixi足跡キリ番プレゼントのビーズ編みストラップを制作開始しました。
あと一息で終わります。

昼は中村さんに手紙を書いて、退院祝いにプチクッキーと粉末キャラマキの素をプレゼント。
無性にアイスが食べたくなったので売店に行ったら、中村さんが大好きなオーザックの磯のりしおが入荷してたので、自分用のつもりで購入。
自分用のつもりで買ったんですよ?

病棟に戻って、ちょうどすれ違いざまに中村さんにオーザックの磯のりしおを見せびらかしたら(売店にあったよ!という意味)

「ありがとぉ~><」

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
しかも両手で捕まれたし(オーザックを)

退院祝いの追加でプレゼントしちゃいました。
最後の最後まで笑わせてくれました。

やっぱり中村さんの影響力は大きくて、デイルームは本当に静かでした。
(下ネタで)笑うのあたししかいない…

明日の外泊で気持ち切り替えよう。
なみちゃんとデートしながら帰宅だぞ☆


2009年5月2日 入院48日目

朝から第三の田中さんと『やらないか』な話。
(2023年2月注:ピンとこない場合はやらないか くそみそ で検索してください)
どかっと椅子に座り、上着のジッパーを下げ
「やらないか」
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
それを桐野さんに話して、桐野さんにも
「やらないか」
と言ったら、桐野さんは
「ウホッwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
といい反応wwwwwwwwwww
やだよこんな病棟(とスタッフ)
「やらないかって通じるの、狩島さんだけですからねー」
と言われたので通りすがりの桐野さんに向かって言うようお願いしたら、予想通りのいい反応。
第三の田中さん、通じるのはあたしだけじゃないよ!wwwwwwwwwww

デイルームで遊んだ後は髪をいじって、メイク。
その後ずっと部屋にひきこもってなみちゃんと話してました。
今の彼との馴れ初めとか。
話すと結構ややこしい…

で、偶然外泊に出発する時間も、帰る交通手段も同じだったため、なみちゃんの金魚のフンになってましたw
バス停1つ歩くとバス代50円浮くんだ…
(時間があったから歩こうかという結論に至った)

病院最寄りの駅ビルで、看護師に薦められた本を買うつもりだったなみちゃん。
でも本のタイトルと著者しか判らず、捜索断念。
そうこうしてたら高速バスが来ました。

渋滞もなくすんなりと地元へ。
そこでなみちゃんを古着屋へ道連れに。
おねーさんと結婚式の髪の毛とかの話するつもりが、おねーさんお休み…
でも後からメールが来て、明日相談することに。

着替えを持ってきてなかったあたしは現地調達。
オリーブらしくないロンTと入荷したばかりのナオトのロンT。
なみちゃんはネックレスを買ってました。

それからなみちゃん一家に実家近くまで送ってもらい(なみちゃんありがとう!)、母に電話して美容院に行くことを伝え、美容院に電話したら今からおいでと言われたので、髪の毛染めたり切ったりしました。

赤黒くするつもりが、あたしの髪は赤が入りにくい髪質らしく、前と同じような色に。
でも髪型は割と理想に近いので、髪色くらい大目に見ましょう。
…本当は赤黒くしたかったのに…

今日は父がいないので(叔父と一緒に県外の親戚の家に行った。法事らしい)、叔母と3人で外食。

女三人揃うと姦しい(かしましい)というけど本当だね。
うるせーwwwwwwwwwww


2009年5月3日 入院49日目

基本的にリア充日記は書きたくありませんが、朝から彼と待ち合わせてたので、かいつまんで話します。

・パワーストーンにヒビが入ってたからお店に行って石を変えてもらった。
・古着屋でS先輩の結婚式のヘアメイクの打ち合わせ。
・彼とまた合流して(古着屋には単独で行った)ロッテリアで昼御飯買って、特急の切符買って、景色見ながらご飯。
ジャンクフードとか久しぶり。
・いざ駅に行こうとしたら渋滞で乗るべき特急に間に合わないこと確定。
で、病院に18時ごろになりますと連絡。
・本屋で色々新刊出てたので買ってきた。
・時間になったのでホームへ。
・彼が入場券買うまで見知らぬ酔っぱらいのおっちゃんと仲良く会話wwwwwwwww
(あたしは音楽を聴いてても絶対話しかけられる)
・特急に乗ってから発車まで窓越しに電話で会話。

以上、リア充タイム終了。

病院に戻るバスがすぐに来てよかったー。
雨も小雨ですんだし、携帯も相変わらずバレてない模様。

和尚がいないと下ネタに乗っかる人がいないから、大変静かです。
明日には帰ってくるけど。

明日は…普通の日だな。
ミーティングは明後日だし。
ま、ぼちぼちやるか。
実は割と疲れてたりするから。
病院内の人間関係にね。
自然体でいるし、マイペースでいるけど、自分が辛くても人の話を聞いてしまう自分がいる…
もうこれは染みついたものなんだろうな…


2009年5月4日 入院50日目

ここのところずっとあさみちゃんの話を聞いてます。
たった15歳で家族の問題を自分の中に抱え込んでしまったあさみちゃん。
リストカットでしか、自分を落ち着かせることができない、家族に対して思ってること。
ほんの数ヵ月前の自分~10年前の自分を見ているみたい。

入院中でも自傷衝動は治まらない。
そんなとき、どうしてました?
って聞かれた。
6年前のあたしは、ひたすら紙に書きなぐってたって言った。
スタッフにもその衝動を伝えたし、薬で落ち着かせたり、泣き叫んだりもした。(※旧病棟だったので竹藪があったから、そこに向かって泣き叫んでた)

ただ、あさみちゃんとあたしとの違いは、あたしの場合は自分の思い込みのせいで不幸になっていったけど、あさみちゃんはそうじゃない。
あさみちゃんを不幸だとは思わないけど。
多分親が電話に出てくれるだけでも幸せなんだと思う。
ここにはそうじゃない子もいるから。
でも、彼女は見えないものや見えてる現実と戦って疲れはててここに来たのだから。
まずは、よく頑張ったね、えらかったねって、辛かったのによくここまで我慢した。偉かった、頑張ったね。そう言って労う。
あたしが一番欲しかった言葉を彼女にもあげる。
端から見てても頑張ってるって誉めたくなるくらいだから、今までは多分想像を絶するものだと思う。

明日の患者ミーティングでは、入院の経緯を話さなければならない。
現状を話すのが辛い彼女に、それは過酷な試練。

でも、忘れないでほしい。
決して独りじゃないってこと。
愛して欲しい人に(あさみちゃんにとってそれは家族だと思う)愛されてないって思うことは、独りだと思う気持ちと似てる気がする。

もしも家族の中ですれ違いがあるのなら、解決して欲しい。
うちみたいに。
でもあさみちゃんがそのすれ違いと向き合うのは、今はまだ辛いと思う。

まずは誰にも流されない自分ができればいいなって、自傷を別の形で変換できるようになればなって思う。

昔のあたしがそこにいるようで、放っておけないんだ。
自分だって余裕があるかどうか訊かれたら「?」としか答えられないのに…


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