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#sp04.2023年夏のヘビーローテーション

おはようございます。暑かった8月ももうすぐ終わり。暑さだけはなんとか早めに過ぎ去ってほしいものです。けど、暑さが過ぎ去ると今度は本格的な台風シーズン。すでに台風がいくつか日本を取り巻いてますね。なんとか災害だけは避けてほしいところ。

さて、今日は8月の第5水曜日。第5水曜日はだいたいひとつの季節に一回めぐってきます。というわけで、今回は夏の特別版として、この夏わたしがヘビーローテーションした3曲を取り上げます。


まず1曲目はこちら。
Dua Lipa - Dance The Night (From Barbie The Album) [Official Music Video]

話題の映画『バービー』内でも使われている一曲。これはシンプルな内容で、「私と一緒に踊ろう!」と誘ってます。

踊ることは実際に体を動かすこと。だから、どんなに心配事や悩みがあっても、楽しい音楽に乗って踊っているあいだは心配事や悩みも忘れるし、踊ったあとは心も軽くなる。そんなメッセージが込められています。

知らない誰かにむやみに向かってダンスに誘っているわけじゃなく、わたしには身近な誰かを誘っているようにも聞こえます。たとえば、まだつき合って日の浅い恋人や、恋人になるかならないかの関係の人みたいなね。

そういうときの「ダンス」は象徴的な意味合いで、実際に二人で体を動かす(と書くとなんだか変ですが、たとえば買い物だとか食事などでも)と、自分がどんな人間なのか、また相手がどんな人間なのかもわかります。

相手がどんな人だろうと悩むよりは行動した方が、より相手を知ることができるし、自分のこともわかってもらえる。そんなふうに具体的な行動をとると、悪いところや欠点も見えるし。

あるいは、そういう人間関係以外の心配事や頭を悩ますようなことも、「ダンス」を踊ってちょっとのあいだだけでも手放してみるのもいい、そう提案しているとも解釈できますね。

とにかく、「ダンス」を踊ることによって、心配事や悩みを軽くしよう、それが自分をちょっとだけでも強くする、そんな曲です。たとえば、小説の執筆に行き詰まったとき、楽しい音楽で「ダンス」すれば、気分転換になって良いアイデアも出るかも!


次に2曲目はこちらです。
The Blessed Madonna - Mercy feat. Jacob Lusk (Live from Sonar, 16 June 2023, Barcelona)

the blessed madonnaは、2回目の登場ですね。この"mercy"、とにかく明るい高揚感と楽しい幸福感がクセになる一曲です。

さて、道を見失うことや間違いを犯すことって誰にでもありますね。ちょっとした間違いならいいけど、取返しのつかないような間違いとか、人間関係に決定的なヒビが入るようなことをしでかしてしまうのが人間です。

そんなときに、人々は許しや救いを乞い願ったりするわけです。普段は神や仏を信じていなくても、超自然的な運命を司る存在みたいなものに「慈悲がほしい」すがってしまうのも人間。あるいは、目の前の愛する人に対してもそうかもしれません。

この曲は何か間違いを犯した人が、愛する人に向かって間違いを許してほしい、慈悲をくださいと乞う曲なんだけど、とにかく明るい高揚感と楽しい幸福感にあふれている曲調のせいか、とてもそうは聴こえないのがまた良いですね。変な悲壮感みたいなものがなくて。

小説を書いているときだって、とんでもない間違いとか取り返しのつかないミスを犯すときもあります。時間の前後や物事の因果、人間関係が収拾がつかなくなったりとかね。

そんなとき、変な悲壮感みたいなものを出しても解決しないんだから、明るく楽しく「慈悲をください!」と踊ってれば、解決の糸口が見えてくるかもね。たぶん。大事なのは悲壮感より高揚感ですよ。


最後の3曲目はこちら。
Peggy Gou - (It Goes Like) Nanana

言葉に出来ない思いや上手く口に出して言えないことだってたくさんありますよね。たとえば身近な恋人への愛情や友人への感謝も、いざ言葉で表現しようとすると、これがなかなか難しい。シンプルに言うのも物足りないし、かといって言葉を盛ってもウソくさい。

Peggy Gou本人があるインタビューで語っているらしいのですが、友人や愛する人に囲まれているときの愛情や温かさなどが物語っている感じを"Nanana"と表現したという楽しい曲調の一曲です。気を使わなくてもいい人たちとの間に流れる楽しい時間が表れています。

さすがに小説となると、ある感情をうまく表現できないから「ナナナ」なんて書いてごまかすことはできませんが、とりあえず仮に「ナナナ」と書いておいて、あとでじっくり考えると、何かいい表現が浮かぶかも。


※ひつじのはなし|Good Morning! Musicは、水月羊(the Maverick Black Sheep)が大胆不敵にも音楽(主に洋楽)エッセイを書こうという目論見と試みです。洋楽の曲を聞いての感想や解釈のエッセイ、コラムとなります。気になった曲の歌詞の意味はそれぞれ訳してみてください。また違った見方ができるかもしれません。

□お問い合わせなどは、以下のgoogleフォームまでお願いします。


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