#21.突貫工事の"It's so good!"/Troye Sivan - Rush

おはようございます。いよいよ十月に突入。さすがに秋と言ってもいいかもしれません。わたしの住む地域はさすがに朝晩は涼しさを感じるようになりましたが、昼間は相変わらず夏日の気温。灼熱状態の真夏を思えばだいぶ過ごしやすいのはたしかですが。

さて、今日はまだまだ暑さ/熱さを感じる一曲。新作です。


今まで「生きててよかった!」と感じる瞬間は、いくつあったのかとふと考えたんだけど、どちらかと言えば「生きててよかった!」と感じる瞬間より、「生きててすいません」と感じる瞬間の方が多そうです。

これはわたしだけというよりも、一般論としてそうかもしれない。だいたい「生きててよかった!」なんて感情は、しょっちゅう抱くものではないからこそ価値があるのだろうけど。

もっと身近に、そして日常的に抱くポジティブな強い感情はなんと言えばいいのかな。英語的に言えば、"It's so good!"と感じる瞬間ということです。

「やったぜ!」とか「こりゃいいね」とか、そういう達成感とか満足感を抱いたとき、思わず声に出ちゃうようなポジティブな感情みたいな感じなのかな。

ちょっと難航した仕事がひと段落したときや、面倒な家事をやり終えたときに抱く達成感みたいなものを考えると、わかりやすいかもしれない。ちなみに、"It's so good!"には「おいしい!」という意味もあるそうです。これもある意味では満足感ですね。

Troye Sivanの"Rush"も、そういった達成感や満足感を歌った曲。こちらはまあ、下記の公式動画を見ていただければわかりますが、フィジカルというかセクシャルな意味に取れなくもない感じの達成感や満足感という雰囲気が漂ってます。

Troye Sivan - Rush (Official Video)

"Rush"には、そのままの「混雑」という意味もあるけれど、「突進(する)」や「躍進(する)」という意味もある。この曲のタイトルには、なにかに突進するように夢中になって取り組んで、それで満足感を得る、みたいな感じが込められているのかもしれない。

フィジカルな意味にせよ、セクシャルな意味にせよ、即物的な感じの"Rush"ですね。ただ、なにかに突進するように夢中になって取り組むのは、仕事でも家事でも同じこと。困難ななにかをやり遂げれば、達成感も満足も大きい。

わたしの場合、小説を一本書き上げて得られる達成感や満足感も"It's so good!"と思わず口に出してしまいたくなるものです。その達成感や満足感のために小説を執筆しているのかもしれない、とは言い過ぎかもしれないけど、そういう面もあるのは否めない。

ところで、わたしはいつも締め切りギリギリに一気に突貫工事で小説を書き上げることで一部地域で有名なんですが、"Rush"には「突貫」という意味もあるのです。突貫工事で小説を書き上げた瞬間は、かなり強く"It's so good!"と感じますね。

そんなふうに締め切りに突進するのが、わたしの執筆スタイルです。だからこそ、突貫工事的に執筆するのがやめられないのかもしれませんが、その意味ではわたしの執筆姿勢を言い当てられられたようにも感じるのがこの曲。

とにかく、小説の執筆に限らず(普通の人はそんなことしないけど)、人間は普段の生活の中でいくつ"It's so good!"を感じる瞬間があるかが大事かもしれない。達成感や満足感を得るって大事なことだと思うからね。


※ひつじのはなし|Good Morning! Musicは、水月羊(the Maverick Black Sheep)が大胆不敵にも音楽(主に洋楽)エッセイを書こうという目論見と試みです。洋楽の曲を聞いての感想や解釈のエッセイ、コラムとなります。気になった曲の歌詞の意味はそれぞれ訳してみてください。また違った見方ができるかもしれません。


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