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「STOP!水道民営化」連帯街頭宣伝・スタンディングin川口

久しぶりの投稿で長文になります。どうぞよろしくお願いいたします。

連帯街頭宣伝行動について


2022年4月1日より宮城県で日本初の上・下・工水道事業コンセッション方式が始まります。そこで宮城県の有志が4月1日に「ストップ!水道民営化」の街頭宣伝を、仙台市中心部の平和ビル前(Gucci前)で行う事にしました。

これを知った私達は共に声を上げようと、同日同時刻に川口駅前で街頭宣伝行動(スタンディング)をする事にしました。

「宮城応援!」という気持ちもありますが宮城県でコンセッション方式が始まれば、全国に普及していく恐れがあるのです。全く他人事ではありません。各地で反対の声を上げれば、民営化の流れを止めることが出来るかもしれません。とにかく黙っては、いられないのです。

昨年もコンセッション方式の導入が決定されるか否か?という時期に同じ様に宮城応援連帯街宣行動をしました。
その時の連帯地域が今回も連帯を決めたのですが、後から他の地域で活動している人たちにも声をかけて連帯地域が増えました。3月29日の時点でなんと8箇所、5日間もの大規模抗議行動になったのです。
名古屋の有志チェリールウさんが拡散宣伝用画像を作ってくれたので、SNSで拡散しまくりました。

4月1日in川口

4月1日(金)ついに私達の番がやってきました。
前夜に降った雨は上がり、寒いけれど晴れました。場所は、川口駅東口デッキ上。いつでも通行人の多い場所です。参加者が徐々に集まって来る中、今回の連帯のために市外から来てくれた方も居ました。さいたま、横浜、越谷、北区赤羽、の4地域から5人です。はるばる川口駅まで来て下さってありがたいです。

私達はポスティング用の自己紹介チラシをここでも撒くことにして、この日のためのプラカードも用意して、後はマイクを回しリレートークで参加者一人一人の言葉で訴えていこうと。行き交う人の方を向いて参加者一同、一列に並び、次々に交代して訴えていきました。市外から参加された方もマイクを持って訴えをしてくれました。皆さん堂々とされていて上手です。当会のメンバーもいつも以上に力が入りました。

メディアの方に声をかけたら赤旗新聞の記者さんが駆けつけてくれました。
また以前、水道局前でスタンディングした折に撮影に来てくれたユーチューバーの寿司太郎さんに声をかけて今回も来てもらいました。そして当会メンバーの撮影担当者と二人が並んで正面からスタンディングの様子を動画撮影しました。これが思いがけず効果的でした。三脚を立てて動画撮影している人が二人もいるので通行人が「なんだろう?」「なにか凄いことをしている?」と注目してくれるようになったのです。注目を集めるには、注目をしてもらうためのセッティングが必要なんだと分かりました。

私達の動画はこちら

寿司太郎さんの動画はこちら

私達の主な活動である市長宛「水道料金25%値上げはやめて!」の署名集めは、今回するか否か迷ったのですが、せっかくなので1人だけ署名を集めることにしました。自己紹介チラシや口頭で私達が何者か伝えておいたからか混乱はせずに1時間で42筆の署名をお預かりできました。

とても良い雰囲気で1時間の街頭宣伝ができました。成功したと言えると思います。最後に写真撮影をして締めくくり、解散しました。

その後、今回の参加者15人中10人(市外の方は4人)が残り、パンやお稲荷さんを購入してきて公園に移動し散りゆく桜を見ながら語り合いました。

他地域の方との交流

さいたま市のお二方

「さいたま市の水道民営化を考える市民ネットワーク」を二人でやっている。きっかけは、一人が「※国会パブリックビューイング」 というような、駅前でプロジェクターを使って国会質疑の映像を流し、水道民営化についてのシール投票をしていたところ、もう一人が共感し、二人とも政治のこと、水道法改正のときから水道民営化問題に関心があり、映画「※最後の一滴まで」「※どうする日本の水道」を発売する「※アジア太平洋資料センター(PARC)」に許可をとって、上映会を目指すことになった。

2019年の市議会議員選挙での機会にあわせ、現職や候補者に水道民営化についてのアンケートを取り、結果を表にして、上映後の座談会でお披露目した。

自主上映は1回1万円ほどの費用で、会場や広報などは自分たちで用意する。観客から500円~1000円の料金をお願いし、解説は映画のパンフをもとに自分たちがすることもある。
映画上映は勉強会よりも参加の敷居が低く、色んな立場の人が来てくれる。お子さん同伴OKにすれば現役世代、さらに学割なども設定できるのでオススメ。

さいたま市は水道民営化の候補地として狙われている。市長がハッキリしない態度。さいたま市内の全10区で上映しようとしていたが現在はコロナで中断。10区全部は網羅できていないが半数の区で上映してきた。ある自治会主催の会では自分たちが機材を持ち込んでの上映。それが好評で同じ区の別の自治会でもお声がかかり、すでに10回くらいの上映会をした。ゲストに市議がお越しになることもある。立憲民主、共産党、自民党、遠くからの地方議員まで党派に関係なく、関心を持っていただいて、ある立憲民主のさいたま市議の方がたいへん熱心で、市議の事務所で上映会を主催してくれた。

テーマが水なので「俺たちの運動」という風にはせず、誰でも出入りできるように考えている。

以前「どうする日本の水道」に出演している全日本水道労働組合(全水道)の方のセミナーに二人がお邪魔した際、「運動を所有しない、誰かだけが所有する運動は人が集まってこない、ムーブメントにならない、プロセスや結果を共有する、シェアする」といった考えに共鳴しているので、ネット、とくにTwitterでのシェアを重視している。

現場でその都度、手伝ってくれる有志は居るけれど、カッチリした組織にはしていない。

※国会パブリックビューイングhttps://twitter.com/hashtag/%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0?src=hashtag_click

※「アジア太平洋資料センター(PARC)」http://www.parc-jp.org/index.html

※「最後の一滴まで」https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_S0026354/

※「どうする日本の水道」https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_S0026706/

横浜市の方

前の林市長のリコールとカジノ誘致の是非を決める住民投票の両方の運動をしていた。2つとも失敗に終わったが、後の横浜市長選に影響が出た。自民党候補がカジノ誘致を取りやめること表明、カジノ誘致は選挙の最大争点から後退した。

カジノは水道民営化に似ている。
今、日本中の自治体で新自由主義的な維新的なものが押し寄せてきている。維新的なものにどうやって抗うか?今、地方自治体のあり方を考える時。


(全員同意で頷きまくる)

目先の利益ではなく長い目で見ないといけない。

神奈川県の野党は飲み込まれている。「野党共闘」の新しい市長は選挙公約「3つのゼロ」の予算化を一円も計上せずに先送りした。市長選から水道料金値上げに賛成しているので水道民営化も心配。一方で、花博の予算は増額した。唯一、水道料金値上げに反対した政党の共産党も「野党共闘」でそんな市政擁護に回ってしてしまっている。

早くから水道民営化に警鐘を鳴らして、勉強会も開催していた立憲の真山勇一参議院議員は体調を理由に出馬辞退。
(党内でゴタゴタしているという噂もあり、比例で出るかもしれないが)

横浜は大きすぎて興味を持ってくれた人と団体を作ったりする活動が難しい。勉強会もない。川口市民の会が2年活動してきたのは凄いこと。
自分はどうしたものかと考え込んでいる。

越谷の方

あちこちの運動に参加している。
宮城のデモも東京新宿のデモにも参加していた。
宮城はとくに人が温かく、デモもいい感じだった。

以上

危機感と繋がり

私達は1時間ほど話して解散しました。
皆さんが地方自治が新自由主義に乗っ取られる危機感を抱いていることが印象的でした。

ホントにヤバいんだな。

埼玉県内で水道問題をテーマに市を超えた連帯ができたら、すごくいいモデルケースになるのでは?と横浜市の方が期待されていました。水は皆に関わるのでこれを連帯のキッカケにできたら地方自治を守れるかもしれません。

横浜市の方は、個々の戦いになって個々で負ける可能性もある。とも言っていました。市民団体は貴重なのだと思いました。
私達は水道は皆に関わることだから、という事で市内の数ある団体にカンパを呼びかけて活動しています。水は本当に皆を繋げてくれます。(カンパを下さった皆様、誠にありがとうございます)

色んな人の話を聞くと色んな角度から物事を見ることができます。特に同じ時代を生きて、他の地域に住んでいる人のナマの声は貴重です。100%真実もなければ100%嘘もないと思います。ただ、地方自治が新自由主義に侵食されつつあるのは事実で、だからこそ今、日本各地の有志の繋がりがとても大事だと感じます。

後日談

連帯スタンディングは4月3日までに連帯してくれる地域が増えて全部で11箇所で行われました。中には急遽一人で街頭に立ってくれた所もあります。
やる気と勇気が伝わっていって、広がっていく事に希望を感じます。

4月3日(日)の赤旗新聞(日刊版)に私達のことが掲載されました。
赤旗新聞さん、どうもありがとうございます!

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予告


ミーティング
4月24日(日)14時~
生涯学習プラザ
埼玉県川口市上青木西1丁目2−25

サポートはとても助かります。チラシやポスターを印刷したり勉強会の場所を借りたり活発な活動ができるようになります。100円でもありがたいのでどうかよろしくお願いいたします。