見出し画像

【はかせ日記】21/12/28「虎刈からの脱出」事件。ニュースが大渋滞。8年ぶりに“文”で繋がるNEWSの加藤シゲアキくんとT-FMの『スピークイージー』で夢の共演。

博士の悪童日記 2021年12月28日(火曜日)

6時起床。

日記を書くが、
キーボードのピースが一枚欠けている。
何があった?
何処を探しても発見できない。

画像3

リビングへ。
何を話してもママが笑う。
一晩でお笑いのスキルをあげたのかと思ったら、
どうやら、酔っ払っていつの間にか
髪の毛をトラ刈にした様子。

寅年の年男だから
トラ刈りのままでいくかと呑気に思うが……。

画像3

モーニング作り。
パンはなしで。

画像4

今日のお仕事は、
てっぺん超えの翌朝1時からラジオだ。

そこまで時間は残されている。
ボクの出演要望に応えてくれた、
NEWSの加藤シゲアキを
プロファイリングするミッション。

旧知の間柄ではある。

10年前に『藝人春秋』が発売された時、
加藤シゲアキくんと前田敦子さんが激推ししてくれた。
それで若者にも大いに売れたのだ。

そして、今も「文」を伝えるべく、
手売りで自力で売っている。

(WEBはかせのみせでセール中です。)

https://hakasenomise.official.ec/


画像14

今日の対談ゲストが発表された時、
中3の娘に「マジ!!」と驚かれたのは、
彼女が日本テレビのドラマ
『2月の勝者〜絶対合格の教室』
の大ファンだったからだ。

我が家は子供3人が中学受験だったので、
この原作漫画を全員が読んでいて、
加藤シゲアキくんの役の再現ぶりにも、
家族中が夢中になっていたのだ。

個人的には2013年頃に
NHKラジオ第一『すっぴん!』の
ゲストで一度話しただけだ。

しかし、ボクの周囲、
ボクが主催する『メルマ旬報』執筆者の間では、
何度か、加藤シゲアキ小説作品ブームがあり、
新作のたびに話題になってきた。

加藤くんと燃え殻さんと出演した
『スピークイージー』。

爆笑問題『日曜サンデー』
ゲスト出演などなどもチェック。

太田光くんが加藤くんの新作を
口を極めて心より絶賛。
彼は今も小説読みとして現役なので、
この大賛辞に嘘はない。

フラカンの『深夜高速』への偏愛を語っている。
無論、ボクもこの曲は大好きすぎて、
夜な夜な、ヘビーローテンションで聴いている。

加藤くんが「ボクのお葬式に流してほしい曲です」と。

このワンフレーズだけで一本番組が出来る。

ボクも自分で葬式に流して欲しい曲を決めている。
忌野清志郎×矢野顕子『ひとつだけ』だ。
しかも、清水ミチコのひとり二役バージョンで(笑)
葬式で歌って欲しい。

加藤くんの著書は、
エッセー集以外は
全て読んできているので、
最新刊の『オルタネート』を改めて一気読み。

画像4


小説家としての、
腕が上がっているってもんじゃない。

こえは忖度なしの一気に直木賞候補だ。

ポプラ文学賞レベルではありえない(笑)

彼の小説は、毎回、映画の影響が語られるが、
群像劇を収斂させていく形式は、
ポール・トーマス・アンダーソン監督
の一連の作品。
そして、その師匠筋である、
ロバードアルトマン監督、
特に『ナッシュビル』を彷彿させる。

直木賞の選評を読んでみると、
ほとんど同時受賞も検討された、
2位だとわかる。

特に北方謙三は本気で押していたのだな。

直木賞は落選したが、
高校生直木賞は受賞。

その選考会の高校生の質問を読んだら、
ボクの訊きたいことは全部訊いていた(笑)

画像9

画像10

ママが買っていたコチラもついつい読んでしまう。

画像11


noteに書かれてある
書評、読書感想文を
「加藤シゲアキ」で検索をかけ、
片っ端から読んでいく。

その膨大な量に驚くが、
非ファンで、直木賞候補きっかけで、
読み始めたひとの感想は特に面白く興味深い。

ある編集者の読書サークルの鼎談で、
(内容は滅茶苦茶面白いのだが……)
やや厳し目、否定的な意見が飛び交うが、
「物語の中にハクビシンが出てくるのに引く。
都会にハクビシンはいないでしょう」
という趣旨の意見には同調できない。

思わず、Twitterにハクビシン情報を貼ってしまう。

千代田区が一番出没が多いのだから
都内の何処でも見るし、
ボクも杉並で家の前で見たことがある。

(ラジオの本番で、加藤くんが、
『新潮社の校閲を舐めるな!」
と言っていたのも笑った)

お昼、ランチ。こんにゃくソース焼きそば。
卵焼きをとんぺー焼き風に。

画像5

画像6

福岡の原口商店の明太子がとにかく美味い。

13時30分。予約した散髪へ。
コモリギャルソンのところ。
YouTubeを撮りながら、整えてもらう。

画像7

なんとか短いところで合わせる。

画像9

帰宅後も、加藤シゲアキ研究が続く。
もう面白くなり没頭状態だ。

15時、『たまむすび』
町山智浩さん生出演。
今年のベスト1にNetflix版『浅草キッド』を上げる。
ホントは、31日配信のYouTube発にしたかったのだが、
事前連絡もあり問題なし。

香取慎吾くんの結婚の報や、
今夜、古川ロッパのドラマが
本日NHKで放送という報。

『転生したら戦時中の喜劇王だった件』
28(火)夜10時50分〜[総合]
出演 #満島真之介 #藤原しおり

見る時間がないが、後で。

しかも、今日配信の
WEBのボクの連載で
古川ロッパをとりあげたばかりだ。

日記を辿っていくと全ての過去と日付がわかる。

1月20日。
直木賞選考会。
同じく芥川賞候補になった
尾崎世界観と共に、
その結果が気になっていたのだが、
『藝人春秋Diary』の原稿を持って
完全単行本化のため、
講談社に行った時に
社内でふたりの落選を知らされたのだ。

この日、娘が小学校の時に書いた小説を、
文藝編集者に売り込んでいたのも偶然だ。

作家が、オトナになる前に、
子供時代に見せている「予兆」
に関心があるのだ。

そんなことを思っていると、
加藤くんの5歳で書いた絵本の
コロナ禍の読み聞かせを発見。
その内容にびっくり。

「マジか!!これは『オルタネート』と
同じテーマじゃないか?」
と声を上げる。

5歳で初めて書いた絵本『ふしぎのきのみ』を
母親が大切にとっていたらしい。

「植物の種を蒔いて育てる話」
なのでまったくもって
『オルタネート』と本質は同じ話だ。

作家の処女作にはすべてがある。

noteを研究するうちに、
加藤くんの父方の実家が
「総社」であることを発見。
娘に報告に行く。
「加藤くん、パパと田舎が一緒だよ。倉敷っ子だよ」
「ええーーホント?」と娘。
「そうじゃ!」とボク。

総社は総社市だが
倉敷市と隣接しており、
実家から自転車で通える距離なのだ。

昔から岡山での
加藤シゲアキ目撃情報はあったので、
腑に落ちた。

(ラジオの本番では
『それに金田一の役をやっているので、
岡山にはよく行っているんです』と。)

なにやら、点々と偶然に意味もなく
並んでいるものが、
まるで必然のように結ばれる
「星座」が来る予感がしてきた。

そのうちに、noteに、
「加藤シゲアキ誕生日おめでとう!」
の書き込みを見つけて、

そこを開いてみると……。

7月11日!!
セブンイレブン!!

な、な、なんと!
娘と同じ誕生日じゃないか!!
星座が完全に出来ている。

夜になっても続くが、
そう言えば、かつては
加藤くんとメール交換していたのを思い出し、
検索をかけてみたら全部残っていた。

次々と思い出す。
『ダビンチ』誌で彼が『藝人春秋』を推し本に
選んでくれたときのインタビュアーが
書評家の杉江松恋さん。

そして、彼が好きな作家としてあげていたのが、
樋口毅宏さん。

ボクが一緒に岡村靖幸のLIVEに誘って、
「おそれおおいです」と彼が断り、
代わりに、当日の朝、
『あさイチ』で声をかけた、
イノッチが「行きたいです」と、
岡村靖幸のLIVEを見に行っていたりする。

この頃、ジャニーズ事務所に於ける、
つかこうへいの影響を探っていたので、
このあたりの質問を彼やイノッチにぶつけている。

そうこうするうちに12時に。

ドルフィンソングの三木が来宅。

今日は運転ではなく見学。
タクシーに乗って半蔵門を目指すが、
車内でも資料と活字を読みすぎて車酔いに。

今日からディレクター席に、
竹原はさみさんが復帰。
最初にボクを
この番組に誘ってくれたひとだ。

しばし、テスト直前勉強。

画像12

そして、遅れて加藤シゲアキくんが登場。

「お久しぶりです。8年ぶりですね」と。

本番前の30分で話したいことの
フリだけは伝える。

娘がいて貴方のファンで
『藝人春秋Diary』
の最後に江口寿史先生が
描く似顔絵が使われている。

そのことだけ伝える。

そこから高速の雑談。

年末のジャニーズの忙しさ。
イルルの元の正岡容の話。
樋口毅宏さんの話、
つかこうへいの話や、
北方謙三がカッコいい『最後の角川春樹』
直木賞受賞作の『テスカトリポカ』などの話。
(流石、読んでいた!)
リクエスト曲に『アサヤン』をかけるつもりで
音源を持ち込んでいたので、
『アサヤン』のLIVEの説明。
(結果的にずっと話が続いて曲はかからず……)


そして生放送の本番は一瞬の夢だ。

一気に話だし、
用意したことの半分も伝えられずタイムアウト。

画像13

距離は人を夢見させる。

思い続けていれば、
何時か出会えるのだ。

一期一会を一度ならず繰り返す。

次に出逢うときは、
もっと形を変えて
新しい物語を連れて。

『未来へ』 

またいつかの再会を期して別れる。

帰途、タクシーで99日目のツイキャス。
タクシーの運転手さんの控えめの
「イヤォー」に笑う。

三木はそのまま、
タクシーに乗せて帰らせて帰宅後、
ラジオの反響、エゴサをしばし。

NEWSのファンの礼儀正しさ、やさしさ、
エールの熱さに……感極まる。

エンタメの真髄はここにある。
ファンのために頑張る。

そりゃあ、
シゲアキくんもこれだけ励まされればガンバルよ。
もちろん、ボクもね。

3時前に就寝。

明日はママと映画に行きたいな……。





サポートありがとうございます。 執筆活動の糧にして頑張ります!