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【はかせ日記】21/12/21『週刊大衆』のたけし名言録取材、茂田さんと。来年の映画の出演打ち合わせ。『最後の角川春樹』読了。巻おくあたわず。これは『最強のインタビュアー』認定。

博士の悪童日記 2021年12月21日火曜

5時起床。

昨日の日記を書く。

モーニング作り。
こんにゃく焼きそばにうどんを少々足す。
食感が変わって美味い。もろもろの味変。

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おもやいファームのニンニク
の隠し味が効いている。

脚本を熟読。音読。
この歳でようやく戯曲の読み方に開眼した。
なんだ、はやく気がつけば良かった。

アサ芸座談会、ゲラチェック。

12時に高円寺駅前の「じっこ」へ。

アド街ック天国。

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掘りごたつ席を予約していたが、
いつもの空中庭園、
テラス席へ移る。

『メルマ旬報』の執筆者でもある、
茂田浩司さんと待ち合わせ。
久しぶりの対面。

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週刊大衆の新年特集記事、
『ビートたけし名言集』に関するコメントだが、
すぐに話しが脱線して、
互いがよく知る関心事を話し込む。

前に『腰痛と言う名の樹海』というタイトルの
連載企画をふたりで準備していたので、
昨日のボクの人間ドックの結果、
重荷を持って歩きすぎからの
「脱腸」「ヘルニア」説にも、
一家言ありで、いろいろとアドバイスをいただく。

茂田さんは、歳をとったら運動は、
「ストレッチの一択である」との説。

数々のスポーツ選手の取材をしているので
説得力がある。

「博士はトレーニングに『負荷』をかけすぎ」
と言われるのだが、
ボクの人生訓が家康よりなのだ。

人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。
急ぐべからず。
不自由を常とおもへば不足なし。
心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。
勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり。

だから「負荷」と「重荷」は欲しいんだよね、と。
この期に及んでも言う始末。

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あっという間にタイムアップ。

杉山マネと出馬康成監督が来訪。
来年の小規模映画の出演交渉に。

音楽家の役は無理なので
断る方針でお会いしたのだが、
話しているうちに、
どんどんと役どころが寄せてくる。
関西弁は無理なので、
岡山出身者で岡山弁で通すこと。
音楽家の楽器はエレキギターにすること。
などなどの話をするうちに、
設定そのものが、
ボクの地元倉敷に寄ってきて、
実家ロケの話まで。もう断れない。

その後、監督がロック座の斎藤ママと
生前懇意にされており、
評伝ドラマと記録VTRまで
未発表のまま撮っている話になる。

ボクがいっとき、殿に言われて、
その評伝を依頼されていたことを
打ち明け、ガダルカナル・タカさんと、
ロック座のママの関係性まで話し、
「湯ヶ島キッド』の構想まで話すと、
しばらく、話もちきりになる。

中島丈博脚本の未完成ドラマの台本も
読ませてもらうことに。

これはもう引き寄せているとしか言い様がない。

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興奮状態のまま『小杉湯となり』へ。
腰を据えて、全集中で読書。

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15時30分に
リトルモアの加藤甚さんと待ち合わせ。
預かりものを全て返却する。
成り行きではあるが、
予想される時間と膨大な資料から開放されて、
これはこれで荷が降りた気持ちもする。

町山智浩さんの『たまむすび』出演。
24日公開の『香川一区』と
『エッシャー通りの赤いポスト』
はあっさりと。
27日のボクとのYouTube対談に
残してくれたのであろう。
と都合よく解釈。

明日、DOMMUNEのイベント、
『素晴しき哉、人生』について
和田誠先生の17歳の日記や、
体験談を町山さんに送る。
ボクも、どん底の謹慎期間中に、
この映画を初めて見て救われたひとりだ。

全集中が続く。
とにかく、
『最後の角川春樹』が面白すぎて、
寝食忘れて読み続ける。
トイレに立つのも惜しいほど。

8時40分読了。

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気がつけば部屋にひとり。
昼間にはあんなに人がいたのに。

8時間以上ぶっ通しで読んでいた。
巻おくあたわず──。
聞き書きの評伝としてはこれは最高峰だろう。
明日、ご本人にお会いすることが叶うが、
これ以上の話をボクが聞き出せるとはとても思えない。

角川春樹には硬軟織り交ぜて、
数々の聞き手が挑んでいるのだが、
伊藤彰彦氏は、最強で最後のインタビュアーであり、
これ以上の本はない。決定版だ。

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幻冬舎の見城氏と太田出版の故・高瀬氏の比較と
弔う言葉にグッときた。

今、かかりきりの森田芳光氏との出会いと別れ、
かってかかりきりだった、つかこうへい氏と出会いや別れ、
などなど、個人的フックが数々ある。

そして、福田和也氏が著者の同級生であることも、
まったく知らなかった。

「生まれ変わるなら絶対、
こんな人生を送りたくない」

と思えるほど、過酷で熾烈であり、
絶対的な孤独を武人と文人の矜持で乗り越えた、
唯一無比な波乱万丈の一生だ。

文字通り激烈な「一編の詩のような人生」だ。


最終章のひとことにも余韻が続く。

ひとり小杉湯に浸かって、本を反芻。

帰途、読書の興奮冷めやらず、
珍しく『酒チャンス』に寄って、
一杯だけ飲んでクールダウン。

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帰宅後、連絡網の膨大な量に驚きつつ、
ひとつひとつに返信。
YouTubeも毎日、数々あがっているのもチェック。
皆さん、見てください。

ツイキャス。30分。
値落ちはしていないが、
目がしよぼしょぼで倒れ込んだのは24時前かと。

明日は角川春樹氏インタビューと
『ザテレテレビジョン』だ。




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