映画「21世紀の資本」ガチレビュー、あるいは有名税すら脱税する本物の金持ちの話。
ピケティの「21世紀の資本」映画ver.を見たのでそちらについて記事にしていきたいと思います∩^ω^∩
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それではやっていきましょう!!!
トレーラー
あらすじ
2014年に日本でも発売され一大ブームを巻き起こした経済学書「21世紀の資本」。
フランスの経済学者トマ・ピケティが出版し、史上最も重要な経済学書として世界中から称賛を浴びた。
しかし、700ページという超大作のため、完読が難しいというのも有名な話である。
そこで著者のピケティ自身が監修から出演までこなし、一般の人も五感だけで理解できるよう完全映画化!著名な経済学者とともに、本で実証した理論を難しい数式など一切使わずに映像で表現した。映画では、『ウォール街』『プライドと偏見』『レ・ミゼラブル』『ザ・シンプソンズ』などの映画や小説、ポップカルチャーなどをふんだんに使って、過去 300年の世界各国の歴史を“資本”の観点から切り取っている。
ペンギンの所感
ピケティの法則といえば
r>g
というシンプルな不等式で表現されます
ここでいうrはreturn(資本収益率)、gはgrowth(経済成長率)
これは簡単に言うと労働者が一生懸命働いて得る賃金よりも資産家が富を転がして得る収益の方が多いということを表しています
本映画ではこの法則に基づいて資本主義社会においてどんどん貧富の差が広まっていくことを歴史上の出来事と結びつけながら解説しています
植民地主義時代において労働力とされていた奴隷にも奴隷マーケットが存在し奴隷の『転売』が行われていたり
いつの時代も資産家は苦せずして利益を独占し贅沢な暮らしをしています
ピケティによると格差の是正には累進課税制度による富裕層の富の還流が良いとのことですが、少なくとも我が国において実現は難しそうですね
既得権益層(橘玲さんの言葉を借りれば上級国民)は政界との結びつきも強く彼らの不利な方向に事は進みにくいです
ライドシェアの解禁もあれだけ遅れましたし
資本主義というシステムが採用されている以上貧富の差が埋まることは考えにくいです
こうなっては富める側に回るしかないのですがその方法論はどうやらこの映画には描かれていないようです笑
話はそれますが、本物の金持ちというものはメディアに出たがらないようです
多くの人がデヴィ夫人や叶姉妹、青汁王子をセレブとして扱うのはちょっとずれています
賢い人ほど有名税の高さを知っているのです
アポなしでお宅訪問して晩ご飯をいただく番組で田園調布だけは全世帯取材NGだったという逸話もあります
まあ本物の金持ちというものはそんなもんですよね
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