分散型ホテル「SEKAI HOTEL 萩」の新スイートルームに潜入取材！

今回は街全体がホテルになっている、大阪・西九条にある「SEKAI HOTEL」の2018年5月にオープンしたばかりの「SEKAI HOTEL 萩」をレポートする。

ー分散型ホテルとは？

一般的なホテルはフロントやレストラン、客室などが一棟に集約されている。
分散型ホテルとは、ホテルの機能を分散したもので、街の中にフロントやレストラン、客室などがそれぞれ別の棟で分散してあり、街全体で一つのホテルとしての機能を果たしていることをいう。

ー「SEKAI HOTEL」とは？

住宅リノベーション等を手がけるクジラ株式会社（大阪市北区、代表：矢野浩一）を親会社とし、西九条で街全体をホテルとした分散型ホテルを運営している。

「SEKAI HOTEL 西九条」では、西九条の街なかに旅館業を取得した最大68名を収容できる13室の客室があり、街の喫茶店や銭湯とも提携して、宿泊客は提携施設など含めて街全体を楽しむことができる。

今後は西九条だけでなく、大阪の布施にも展開をしていく。

ー「SEKAI HOTEL 萩」の宿泊体験レポート

大阪駅から環状線で2駅のところにある西九条駅に「SEKAI HOTEL」がある。

駅から歩いてすぐに、「SEKAI HOTEL」のフロントがあった。スケルトンでおしゃれな作りである。

入ると男性が笑顔で迎え入れてくれた。

フロント内には遊び心があり、太鼓や餅つきの臼などがある。一体いつ餅つきをするのだろうか？

チェックインを済ますと、「SEKAI HOTEL」のパスポートをもらった。

パスポートを使うと、この街にある喫茶店のモーニングや銭湯を無料でサービスを受けることができる。以下がこの街の現在の加盟店である。（※この地図に載っていないところもある）

早速、今回宿泊する「SEKAI HOTEL 萩」までフロントの方が案内してくれるとのこと。街全体がホテルなので、道中も見どころが豊富である。荷物を持ってもらい、街を案内してもらう。

公園の横を通る。近所の子供たちが遊んでいる。街の日常風景を見ることができるのも街全体がホテルの「SEKAI HOTEL」ならではである。

ここが朝の朝食場所。昔ながらの喫茶店である。ここ以外にもいくつか朝食を食べることができる場所がある。残念なことに日曜日はお休みのようだ。

ここは昔ながらの趣がある街の銭湯。

街を案内してもらいながら、5分ほど歩くと「SEKAI HOTEL 萩」に到着した。新築のきれいな一軒家である。心が高鳴る。

まずは、広々としたリビング。

つづいて、きれいなお風呂と脱衣所。

2階に上がると2段ベッドが4つ。

ベッドも大きく、マットも厚い。

街を散策していると、今リノベーション中のカフェスペースに「SEKAI HOTEL」の代表矢野さんを発見。

また、街中には他の「SEKAI HOTEL」が住宅の中にまぎれて建っている。本当に地元に暮らすように滞在ができる。

今晩は街で買ってきた食材を持ち帰って料理することに。
まるで自分の家にいるかのようなひと時を過ごす。
これはキッチンなど付いている一棟貸しならではの過ごし方である。家族や友人同士での利用、長期滞在の方にもおすすめだ。

次の日の朝は、「SEKAI HOTEL」のパスポートを使って、モーニングへ。今回訪れたのは「SEKAI HOTEL 萩」から徒歩1分以内のところにあるこちらのカフェ。

夫婦で営んでいる気持ちがほっこりするカフェである。

たまたま神社の掃除帰りの地元の方とも遭遇し、雑談を。
朝食も通常500円のものが、パスポートを使って無料となった。
朝からお得に、おいしくいただくことができた。

朝食を食べおわり、11時にフロントでチェックアウトをした。

ー「SEKAI HOTEL 萩」の体験を通して感じたこと

初めて分散型ホテルと呼ばれるところに宿泊してみて、街全体がホテルであるということを肌で感じることができた。もっとも印象的だったのが、フロントから宿泊棟まで歩く道中である。本当に街の日常の雰囲気を味わい、あたかもここの住人になったかのように感じる。

そして、喫茶店に行くと実際に地元の人とお話をする機会があったりと、地域の人とつながれるというのも良い。旅の醍醐味である、現地の人との交流をもつということができたのだ。街全体をホテルにすることで街を周遊でき、その近辺のお店に立ち寄ることになるため、必然的にそういった場を作ることができるのだ。

また最初は地域住民からの反対があったようだが、実際に地元の人に「SEKAI HOTEL」のことを聞いてみると、みんなが口を揃え「活気がでた」、「若い人が増えた」と喜んでいるのが印象的だった。今後の西九条、そして布施での展開に注目していきたい。

宿泊予約サービス「Relux」 Vacation Home担当 受田 宏基

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