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私の配信機材のすべて

こちらのnoteで、配信をやろうと思った理由や、揃えたもの、準備したことなどを書いています。

ですが、なんの機材を使っているか分かりにくいなと思ったので、ここに一度まとめておきます。

それぞれ、どういう目的で使うものか、選択した意図みたいなものも書いておきます。また、購入時の金額なども、分かる範囲で記載しています。
長いですが、機材の運搬に使っているカメラバッグや、ケーブル類など、一つ残らず網羅しています。

カメラ

ライブ配信での撮影にはふつうはCanon製などのムービーカムなどを使うと、ビデオ撮影をしているかたからアドバイスをいただきましたが、私はスチールのカメラマンなので、いま使っているデジタル一眼レフをムービーカメラとして使っています。
一眼レフを使うことについて、善し悪しがあるのは承知ですが、とにかく画質がいい。そして、この二台は暗いところに強いです。

Nikon D850

ふだん撮影に使っているカメラです。Nikonのデジタル一眼レフ。
ずっとほしくて、買ってからも大好きなカメラ。

長時間のムービー撮影では、電池がどれくらい持つのか不安があったので、メインの映像ではなく、セカンドとしての役割のカメラにしています。
先日の配信では、ピアニストのかたの手元を撮影したり、寄りでアップを撮ったりしました。

AC電源を組み合わせられるようになったので、広角レンズをつけてメインカメラとしても使えるようになりました。

Nikon D500

こちらもふだん撮影に使っているカメラ。取り回しがよいので大好き。これに18-200mmが最強。

こちらもD850と同じく、電池持ちの問題で、セカンド、サードのカメラにしました。
先日の配信では、ピアノの脇に置いて画角を固定して、ピアノを弾くアーティストさんをピアノと一緒に撮影するカメラにしました。

こちらもAC電源を組み合わせられるようになったので、広角レンズをつけてメインカメラにすることもできるようになりました。

Nikon D3300

軽い! 小さい!が魅力の予備機。
4カメにするときに使う予定でしたが、動画は撮影できるもののHDMIが出せないことが分かり、現場でのスチルカメラになっております…。
HDMIがついていても、静止画のスライドショー用の用途でした。
なんでもいいわけじゃない、という勉強になりました。

レンズ

場所や広さ、会場の明るさによって使い分けになりますが、以下のレンズを使っています。随時、カメラといろいろ組み合わせます。

Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR

明るい! きれい! 重い!
D850でポートレート撮影に使っているレンズです。

D850で明るい画がほしいときに使っていましたが、開放にしすぎると、動画ではとくにアップはピントの合う範囲が狭くなるため、見づらいことが分かってきたので、最近あまり使っていません。
スチルとしては、ピントが爆速でボケ感がすごくいいので大好きです。

Nikon AF-S 24-120mm 3.5-5.6G ED VR

ズームの範囲が便利すぎる24-120mm。
D850でスナップ撮影のときによく使っているレンズ。
古いけど優秀。3本買って、1本は壊れたので廃棄になり、2本持ってます。

D850と組み合わせて使いますが、広角がいらないときはD500でも使えるので、予備の1本としても重宝。

Nikon AF-S 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II

D500で標準装備で使っているレンズ。前にぶつけて壊してしまい、いまのは3本目。予備も1本。それくらい重宝してるレンズ。
1本で引きから寄りまでいけるので、幼稚園などのスナップ撮影でとても便利。

配信でも、D500につけて使います。
ズームでかなり寄れるので、広さにもよりますが、配信卓でスイッチャーをコントロールしながらでも、アップまでしっかり寄れます。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

DXフォーマットの広角レンズ。
D500で広い画がほしいときに使うけれど、出番は少ないレンズ。

実際の配信ではまだ使っていないのですが、Q2nが不調の時や明るさなどの問題で、メインのカメラをD500にする必要があるときのために、全景を撮れるように用意しています。

ここまではすべて、撮影の仕事のために所有していた機材です。
ここから、新しく買ったものになります。

マイク内蔵カメラ Q2n 4K

プロのアーティストさんから、内蔵マイクの性能がいいという意見もいただき、購入。
カメラは簡易的な感じですが、とにかく広い画を撮れるものがほしかったのと、手持ちのカメラのほとんどが一眼レフなので、ムービー用のカメラを一台は用意したくて選択。
センターに置いて全体を撮るメインカメラに使用。

Amazonで購入しました。私が買ったときは2万1千円くらい。

スイッチャー BlackMagic ATEM mini PRO

各カメラからHDMI経由で入った映像と音をまとめて、どのカメラのものを流すかを選ぶための装置。
低価格で、配信に必要な機能が網羅されているので選択。
ハードウェアエンコードなので、PC負荷が少ない。
あいだに他の装置を入れなくても直接PCにつないで映像を流せるので、全体のシステム構成をシンプルにできる。
コンパクトサイズなので、移動の際の荷物を小さくできます。横幅は30センチくらいなので、A4サイズの長辺よりやや短いくらい、奥行きは10センチ程度。
操作が簡単なので、私でもすぐに使えました。74,778円。

製品ページ

仕様

HDMI接続の外部ディスプレイ

各カメラからの映像をスイッチャーでまとめたものを出力し、確認するためのディスプレイ。
いま配信している映像と、各カメラの映像をそれぞれ確認したり、スイッチャーからPCを使わずに配信するときは、その状態なども表示して確認するために必要。

大きいほうがはっきり見えて便利と思いつつ、携帯性を重視して、7インチと小さく、かつHDMI出力ができて価格も安い、最低限のものを選びました。12800円と激安。でも写りはかなりいいです。
小さいので、ATEM mini PROの箱に、スイッチャーと一緒に収まりました。

ケーブル3本(電源用のUSBケーブルとコネクタ、HDMI、音声用のマイクケーブル)とスタンドが付属。
スタンドはものすごくチャチだけど、コンパクトで畳んで持ち運べるのでかなり便利です。

ここまでで必要な機材の、カメラとレンズ、音響とスイッチャー、ディスプレイが揃いました。
このほかに、各種ケーブル、そしてカメラを立てる三脚、電源まわりのものや小物があります。

三脚

三脚はカメラの台数だけ必要です。
まずは3カメでの配信ができるようにしたかったので、3本必要。

撮影に使うので三脚は3本持っていましたが、うち1本はマクロ撮影用の小さいものなので、1本だけ買い足しました。

Velbonのビデオ用小型三脚

カメラ用の三脚しか持っていないので、ひとつはビデオ用にしておこうと思ってこれを買いましたが、やや失敗。
カメラに付けるクイックシューの向きが、90度違うので、カメラに付けるときも、三脚にクイックシューを付けるときも迷ってしまいました。
なので、これは買い換えるかも…。
当初はセカンドカメラ用に使うつもりでしたが、クイックシューの向きが違っていることで、カメラの着脱で迷いがあって怖いので、いまのところQ2n用になっています。

もともと持っているのはこの2本。
Velbonのカーボン4段三脚。4段目の足に刻みがあるので、高さを合わせやすくて便利。

SLIKの 4段。仕事で一度、スチルと一緒にムービーを簡易的に撮影してほしいと依頼されたときに、予備として購入。

一眼レフ用マイク

D500やD850で音を撮れるマイク ME-1。
これもムービー撮影の依頼があったときに購入していたもの。たぶんそのときくらいしか使っていないのでほぼ新品。たしか1万1千円くらいで購入。

Q2nがあるので、使わないかもしれないけれど、あると安心なので、装備に入れてあります。

一眼レフ用の電源 パワーコネクター EP-5B

一眼レフカメラの電池ボックスにセットして、AC電源を接続できるようにするための、電池型のアダプター。ヨドバシカメラで購入。2,110円。

一眼レフカメラが2台あるので、次に紹介するACアダプターと合わせて、結局2セット買いました。

一眼レフ用の電源 ACアダプター EH-5d

上記のパワーコネクターに接続して、コンセントから給電するためのACアダプター。これで電源的には無敵。
ヨドバシカメラで11,490円。

HDMIケーブル

長さと端子違いで、3本を購入しました。それぞれ、スイッチャーとカメラを接続するためのものです。

カメラによってHDMI端子の形状が異なるので、購入時には確認が必要です。
HDMIケーブルの端子には、タイプAからタイプEの5種類があり、もっとも一般的なものはタイプA。テレビなどはほぼこの形状です。大きいです。

D500とD850はタイプC、Q2nはマイクロと呼ばれるタイプDでした。

また、長さがいろいろあること、できれば安全のためにハイスピードのタイプを選んだほうがいいと思ったので、それぞれ次のケーブルを選びました。

Q2n用
長めの4.6メートルにしたのは、引き画を撮るためのカメラなので、配信卓から距離をとるかもしれないと思ったので。2,785円。

D850用とD500用
セカンド、サードのカメラですが、それぞれ場所を変えて設置する可能性が高いこと、一台は配信中にズームなどで画角を変える可能性があるので、配信卓の近くにおくことを考慮して、短めの1.8mと長めの3mにしました。それぞれ900円~1000円くらい。

もう1本あれば4カメにできるので、この2本に、もう少し長いものをもう1本加えてもいいかなと思っています。

あと、スイッチャーから外部モニターに出力するためのHDMIケーブルが必要ですが、購入した外部ディスプレイに付属していたので、そちらは買っていません。ディスプレイに付属がない場合は、ディスプレイ側の端子に合わせたものを用意する必要があります。

USBケーブル

USBケーブルが必要だったのは、
・Q2nへの給電
・スイッチャーとPCの接続

2箇所です。

USBも端子のタイプが複数あるので、確認が必要
最近の危機はタイプCが多いですが、マイクロのものがまだ存在します。
Q2nへはマイクロ、スイッチャーとPCの接続はタイプCでした。

マイクロもタイプCもケーブルがたくさん手持ちにありましたが、専用で使えるようにするため、スイッチャーとPCの接続に使うタイプCを1本購入しました。

Q2nへの給電USBコネクタをコンセントにつないで行ったので、やや長め(1.2メートルくらい)のものを手持ちのケーブルから選んで、それを使うことにしました。

これで一通り、すべての機器が接続できる状態になりました。

もう少し、電源周りの周辺機器が続きます。

USB形状のコンセント

Q2nの電源をとるために、USBケーブルをつなぐためのもの。これは以前から使っていたものを流用。
コンセントの機能だけで十分なのですが、モバイルバッテリーにもなるとスマホの充電などにも使えるので、これを愛用しています。色違いでふたつ持ってるうちのひとつを今回のために使用。2,920円。充電のし忘れがないのですごく便利。

いまはUSBコンセントの口があるテーブルタップもあるので、次からそれを使うかもしれません。

テーブルタップ(延長ケーブル)

以前、別の仕事で使うのに購入したものがあるので、それを使用。
たしか5メートルとかで、3口のもの。イメージ的にはこんな感じ。

電源は、
・PC
・スイッチャー
・カメラ✕3台
・外付けディスプレイ
と、最大で合計6つ使用するので、口が足りないので、ここにさらに以下のものを追加しました。すべて手持ちのものです。

・短い3口の延長ケーブル
・3口の小さいテーブルタップ

小さいテーブルタップは、イメージ的にはこんなもの。

現場ではコンセントを一箇所だけ借りて、長い延長ケーブルに3口のものをつけて、合計5本をACからとりました(この日は一眼レフが1台、電池駆動でした)。

充電池

Q2nの駆動用。単3が2本必要でした。
ACをつないだのでほとんど減らなかったようですが、予備も含めて複数セット用意。
これは仕事で使っているストロボ用でたくさんあるので、それを流用。
いつも買っているのはこれ。

LANケーブル

当たり前過ぎて、ぎりぎりまで忘れていたもの。
薄型のタイプが嵩張らなくていいので、それを買いたかったのですが、テレワーク全盛のため品薄。
5メートルほどのものを家で見つけたので、それを使いました。
できれば予備をもう1本持っておきたいので、このあたりをもう1本買っておこうと思っています。

密閉型モニターヘッドフォン

いろいろ調べたなかに、ひとつ買っておけ!とあったので、用意したもの。
Amazonでベストセラー1位のを、3,700円くらいで購入。

いろいろな配信を聴くのにも、結果的に重宝してます。

面ファスナーのケーブルタイ

これはもともと持っていたものですが、すごく便利なのでおすすめ。
私が買ったのは別のものですが、見つけられなかったので、とりあえずこんなものです。

各種ケーブルを巻いて、端をこれでとめておくとばらばらにならないので、収納時に絡まりません。
あと、色がたくさん入っているので、利用目的別に色分けできます。

私はこの接続図に合わせて色を使い分けています。現場でたくさんケーブルがあっても、混乱せずに接続できます。

5月24日当日の配信システム接続図

配信用PC

手持ちのPCをそのまま使っています。
重さと耐久性、電池持ちで選んで去年の夏に買ったもの。
取材用のモバイルPC 富士通 LIFEBOOK WU2/C3 軽量モデル。
とにかく軽い! 薄い!
色は赤です。赤好き。

荷物を運ぶためのバッグ

ここまで紹介してきた大量の機材を運ぶためのバッグです。
ふだんは、カメラ類はすべてキャリータイプのカメラバッグに収納して引いて歩くか、リュックタイプのカメラバッグを背負って行きます。

キャリータイプのバッグでもいいのですが、配信では小物が多いので、リュックタイプのカメラバッグに一眼レフとレンズをまとめて、あとのものはスーツケースに入れました。
大きい三脚2本だけがどうしても長さ的に入らないので、それは肩に。

カメラリュック

リュックタイプのカメラバッグの中では、いままで使った中でいちばんよかった。背負ったとき、重さを感じにくい構造。6,980円で購入。セールだともっと安いみたいですが、この価格でこの性能が信じられないくらい、いいカメラリュック。

一眼レフ2台、レンズ3本を入れてまだ余裕。

スーツケース

2~3泊の出張や旅行用に、去年買ったもの。
短めの三脚1本を含め、スイッチャー、PC、大量のケーブル類と電池、すべて入れて、余裕がありました。

私は車を運転しないので、移動は公共交通機関とタクシーです。
たぶんですが、これがひとりで持ち運べる機材の、ぎりぎりかもしれません。

以上で私の撮影機材すべてです。
これで、高画質の配信が3カメでできるシステムになっています。
カメラマンがもうひとりいると、移動も撮影&配信も楽ですが、基本的に一人でも可能なシステムにしました。

次は、ネットイベントとして行ったYouTubeLiveでの配信テストについて、なぜイベントを行うことになったのか、その経緯と、当日の配信、配信内容の反省点(ここ重要)について書きます。

2020年9月21日追記

上記で主に映像関係の機材について書いていますが、このあと下北沢で配信型ライブハウスをやることになり、ミキサーやマイクなど、必要な機材を購入しました。
そちらについてはこちらのnoteにまとめています。

そしてこのあと、楽器用マイクとして、SHUREの57を買い足しています。

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