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この先の世界


緊急事態宣言に伴って外出を自粛中。
宣言の前からもう、撮影の仕事はキャンセルが相次いでいましたが、先週はぎりぎり、宣言が行われるまでは入学式があったので、そこは撮影がありました。

マスク姿で新入生だけ、保護者も不参加の入学式でも、3年後、思い出のアルバムになりますように、と思いながらシャッターを押してきましたが、3年後の社会は、もう前みたいなものには戻らないだろうと思います。

いろいろな人が書いているので、私が書く必要もないだろうと思ったけれど、一年後、三年後、五年後の自分のために、備忘録として、いま自分が思った世界を書いておきます。

元には戻れない

仕事環境の変化に合わせて、産業構造も変わるでしょうし、私の仕事も変化を逃れられないでしょう。

ライターとしては、取材は別にして、すでにリモートワークといってもいい環境でしたが、これからは取材もオンラインで行うことになるだろうと思います。
先方が可能であれば、ですが。

撮影については、私の主な撮影先である、学校や幼稚園が再開すれば、当面はいまとあまり変わらない仕事になるだろうと思います。
AIが発達してきているとはいえ、学校や幼稚園、保育園の現場での撮影は、定型処理できないことがらがあまりにも多いからです。
こうしたことは、まだ人間のほうがずっとうまく早く処理できる。
いずれ、自動で撮影する移動式のカメラができるだろうと思います。

でも、やはり、人が撮る写真は別物だと思っています。
子供たちも、撮影するフォトグラファーの表情や雰囲気を見て、そこから感じるもので表情が変わるので。

学校がネット授業主流になったら、仕事は激減すると思います。
ネット授業にならなくても、徐々に、行事自体が減るでしょう。
すでに今年の遠足が中止になった園などもあり、運動会や修学旅行など、集団で集まったり移動したりするものは、かたちが変わるのではないかと思っています。

SF小説のような大きな変化がくるということ

通勤がなくなり、それぞれが自宅で働く。
子供は学校に行かず、家でディスプレイを前に学習する。
店は無人化が進み、レジはセルフがあたりまえに。
支払いはカードや電子マネーが主流に。現金は珍しいものになる。
バスやタクシーの無人運転化。

20年前だったら、こう書いたらSFだと思われそうなことが、ゆっくりと社会に浸透してきて、それが加速するということです。

都心のオフィスビルは、そのうちガラガラになるだろうと思います。
テレワークが可能な会社は、すでにオフィスを最初から持たなかったり、この機会に解約して固定費を削減しています。

私が心配していること

仕事の変化もですが、教育格差を心配しています。
すでに私立の中高ではIT化が進んでいて、提出物や授業の一部をネットで行っているところが増えていたので、そうした学校はこの期間中も、休まず授業を続けているのだろうと思いますが、公立校では各家庭の環境がバラバラだから、すぐにネット授業に以降できないところがほとんどでしょう。

オンラインでの授業になったとき、家庭での児童虐待がさらに見えにくくなるだけでなく、親や家庭のITスキルが子供の学習環境に直結すると考えるからです。

その部分をサポートする仕事が必要になると思うし、自分のできることのひとつなので、なんらかのかたちで取り組みたいと思います。
文部科学省は、もうやっているのかもしれないけれど、早急な取り組みをしてほしいです。
その際、これまで何度も情報漏洩のインシデント事故を起こしているベネッセ一択ではなく、知識のある若いベンチャーなどにも、チャンスを広げてほしいです。

とりとめがないけれど、私はまだ生きてこの先の社会がどうなっていくのかを見届けたいので、何年かあと、このnoteを自分で読み返して、また考えたいと思います。

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