完結話 無職だった私が婚活で主人と会い17年間の結婚生活を送っている話⑦
かつて海外に住んでいた母は、インターネットを通じて娘が知り合った男性との出会いに最初は困惑しましたが、帰国時にその男性に会ったところ、彼の緊張とシンプルな人柄に心を動かされ、結婚を快く許しました。
しかし、父はどれだけ待っても夫(当時婚約者)に会おうとはしませんでした。
私は父のお気に入りの娘であり、私の結婚に対する彼の抵抗は、おそらく私がまだ結婚していない姉との比較、そして難病を抱える私の将来への懸念から来ていたのかもしれません。
しかし、時は流れ、私は30歳の誕生日を迎え、さらに半年が経過しました。そこで私は、父に対して「◯月◯日、◯◯で両家の顔合わせを行います。ぜひ来てください!」と、日時と場所を決めて強引に伝え、ついには両家の顔合わせを実現させました。
夫は幼い頃に父を亡くしており、お義母さんとはその当時私ともよく一緒に食事をするほどの仲だったため、彼女はこの顔合わせに出席してくれました。そして、心配していた父もしぶしぶ参加してくれました。
この両家の顔合わせは和やかに終わり、私たちは入籍しました。私の両親が離婚していたため、親戚が顔を合わせると混乱を招く、そして母に会いたくないため?父は「式はするな」という時代錯誤で横暴な要望を出しました。父はインターネットでの出会いも良く思っていなかったのかもしれません。
そこで、私たちはフォトスタジオで2人だけの写真を撮影し、ささやかながらも新たな生活をスタートさせました。めでたし、めでたし。
しかし、当時無職で自己肯定感を失いかけていた私と、後に知ることになりますが、そんな私を好きになってくれた夫も何かを抱えていたため、私たちの結婚生活は波乱に満ちたものとなります。
それはまた別の物語。
終わり。
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