無職だった私が婚活で主人と会い17年間の結婚生活を送っている話⑥
「結婚したい人がいる」と、勇気を出して父に告げました。もちろんどこで知り合ったのかと尋ねられ、「ネット」と答えると父は眉をひそめ、「騙されているのではないか」と疑念を抱き、さらに「俺は会わない」と断言しました。
私の心は重く沈みました。両親ともに納得しなければ私たちの結婚を思い描くことはできません。しかし、後になって知ったことですが、父は密かに探偵を雇い、彼の素性を調査していました。調査の結果、彼が真面目で勤勉な社会人であることを知り、少しは安心したようです。
ですが、父はなかなか夫に会ってくれようとしませんでした。娘が結婚することへの抵抗があったのでしょう。そんな父の気持ちを理解しつつも、私たちは辛抱強く待ち続けました。
続く
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