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推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術 /三宅香帆

先月、あらたな推しが爆誕した。
とある、マーダーミステリーの配信を見ていたらいつのまにか沼っていた。
しかし、マダミスや配信という性質上、そのプレイヤーがそのシナリオのキャラクターを担当するのは1回きりなので、もう供給はないのだ。ああ

「なにかしらの形に残しておきたい!この思いをどうにかしておかねばならん!」と魂が叫びだした。
手始めに、シナリオ作者様がグッズを作っておられたので、ありがたく購入。生産者への敬意は大切だ。

この本のことは、小沢あやさんのポッドキャスト「働く女と〇〇と」で作者の三宅香帆さんが出演されていて、そこで知った。
長いタイトルの本だな、くらいしか印象に残っていなかったが、推しが爆誕し、何かに残したい!と魂が叫んだことから、読んでみようと思った。

この本には、文章の書き方だけでなく、メモで書き残しておくことや、困った時のQ&Aなどのアドバイスが載っている。
オタクの熱量に寄り添って説明してくれるのがありがたい。
しかし、一番腑に落ちたのはあとがきのこの部分だった。

誰かの言葉によって、自分の思考が影響を受けすぎてしまうこと。それが何よりも言葉の怖いところなんです。

p250

普段だらだらとみているX(Twitter)も誰かの言葉で満たされていて。
それを見ている自分にって良いものか悪いものかもわからないまま。
誰かの思考に支配されているのでは?と危機感を覚えてしまう時がある。

だからこそ自分の言葉で自分の気持ちを表現することって尊いことだなと思った。
推し語りがうまくなりたい…そんなオタク、是非手にとって見てくれよな!



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