#23 1日1映画『シャッターアイランド』

#1日1映画
この企画は今年に入って諸事情で映画をほぼ毎日見ることになった男が、ただ見るだけではもったいないと思いnoteに感想を綴るようにしたものです。ネタバレもありますのでお読みの際はご注意を。今回で第23回です。

シャッターアイランド

2009年アメリカにて公開。監督のマーティン・スコセッシは今までに9度のアカデミー賞ノミネート作品を持つ監督で「タクシードライバー(76年)」や「キング・オブ・コメディ(83)」など多くの有名作品があります。
主演はレオナルド・ディカプリオ。僕も大好きな映画「ギルバートグレイプ」で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされ「タイタニック(97年)」で不動の人気を手に入れた演技派俳優です。

あらすじ

ボストンの沖合に浮かぶその島は精神を病んだ犯罪者を収容する病院があることから「シャッターアイランド」と呼ばれている島があった。ある日、その島で収容れていた女性が失踪する事件が発生。連邦保安官のテディ・ダニエルズは捜査のため、相棒のチャックと島を訪れるが、島の異様さから捜査は難航する。

精神外科という医療分野

主人公のテディ・ダニエルズは自分の子供を妻に殺され、衝動的に妻を殺害したことから精神疾患を患います。この映画のほとんどは彼がみていた妄想に過ぎないのですが今回はその精神疾患について少し書いていこうと思います。

今でこそ精神疾患には薬物療法は一般的ですが、これが始まったのは1950年台半ばから。それまでは「ロボトミー手術」を代表とする外科的な治療が主流とされていました。この手術は簡単に書くと瞼から棒を射し込み脳から前頭葉を切り離すというもの。第二次世界大戦で心的外傷を負った患者にも使われ、症状が目に見えて回復したことから1945年には考案者のモニスはノーベル賞を受賞しています。さて、このロボトミー手術、なぜ現代では施術されないどころか知っている方も少ないのか。無気力になり感情表現の低下といった明確な副作用があったためです。

時代とともに忘れ去られたことでも調べて学ぶことで過去の失敗を生かすことができます、日頃から気になったことは調べる習慣をつけると知識が広まってい。
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