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きっとここにしかない喫茶店で

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「きっとここにしかない喫茶店で」という小説のまとめマガジンです。 以下あらすじです。 22歳の沼田ミカは短大を卒業後、第一志望の会社に就職し、順調な日々を過ごしていた。しかし、…
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#コーヒー

【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(4)

第三話はこちらです。 第二章:春期限定! サクラコーヒー&ケーキセット第四話  沼田ミカは…

藤花スイ
3か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(5)

第四話はこちらです。 第五話  試食会が始まって二十分ほどが経ち、いまは三人で話し合って…

藤花スイ
2か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(6)

第五話はこちらです。 第六話  マスターを一人にしておこうという男の意向のもと、二人は店…

藤花スイ
2か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(7)

第六話はこちらです。 第七話  春が本格的にやって来た。桜が一斉に咲き、そして夢であった…

藤花スイ
2か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(13)

第十二話はこちらです。 第十三話  夜、ai's cafeに二つの人影があった。ミカとマスターだ…

藤花スイ
2か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(14)

第十三話はこちらです。 第十四話  今日は秋祭り。ミカとタクミは二人で訪れていた。さまざ…

藤花スイ
2か月前
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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(15)

第十四話はこちらです。 第十五話 「話には聞いていたけど、おもしろい人たちだったね」  タクミはベンチに座りながら、フラットホワイトに口をつけた。 「これ、すごいおいしいよ⋯⋯」  タクミはしっかり味わった後で紙のカップを見つめながらそう言った。すっかり気に入ったようで、目を輝かせながら何度も飲んでいる。その様子を見て、ミカもカップに口をつけた。ゆっくり味わいたかったので、良い場所が見つかるまで我慢していたのだ。 「本当だ⋯⋯おいしい⋯⋯」  口に液が入ってきた