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まだ終わりじゃない

母が亡くなったからと言って私が急に死ぬわけじゃない。

生きてたら働かないといけない。

仕事も家事もこなさないといけない。

母が亡くなったことは私の問題で夫やお客さんには関係ない。

いつものように明るく優しい人でいなければならない。

笑顔でいつも通り仕事をしていつものように家事もする。

別に食欲が落ちる事も病気になるわけでもなかった。

あんなに苦手だった母がいなくなったのに心には何故かぽっかり穴が開いてるようで心もとなかった。

元々何かあっても帰る場所なんかなかったのにもう絶対に私の帰れる場所はなくなったようで今の生活をし続けるしかないという絶望感でいつも頭の中は濃いグレーに染まっていた。

そんな私をよそに夫はせっせと大きなガラクタをネットオークションで買い家の中や車の中を荷物で埋めていた。

ネットオークションのやり取りに使うアドレスは私も頻繁にチェックしてるものだった。

仕事のやり取りにも使っている。夫は仕事のメールは絶対開かないけどね。

せっせと携帯をチェックしてる夫にまた大きい物を買うんじゃないかと怪しんで夫のオークションのページを開いてみたらアダルトな商品がたくさん出てきた。

購入してるものもあった。

うちは私の心筋梗塞の後からほぼレスなので私に使いたいわけではないのはわかってる。

この話は初めの方に書いているけど本当にショックだった。

家計は全て夫が管理している。私は給料はもらってない。生活費は全てレシートを出して計算して1円単位で請求してる。

なので私は自分の買いたいものは必ず夫に申告しなければ買えない。

けれど夫は私に内緒である程度のものは買える。

何か色々嫌になり

「私いつでも身を引きますからお相手がいらっしゃるようなら言ってください」

と言ったら慌てて「そんなのいるわけないじゃん!」と言ってその後逆ギレしていた。

食欲もなくなりその後の2週間で5キロほど体重が減って少し嬉しかった。


因果応報ってあるんだな

って思い知った。

あー今までの夫達の気持ちがこの時初めて心からわかった。
自業自得なんだな…今の私。
本当にバカみたい。
こんな事なら生き返らなければよかった。

でも母を看取れたのはよかったけどね。

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