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出てもいない釘を打たれた時に思い出したい同僚の言葉。

2023年12月22日。約8年間におよぶ会社員生活を終えた。
感極まるものがあるかと思いきや、”退職”すること自体は今回で4回目なので
そこまで実感がない、というのが正直なところである。

脱サラすることを伝えると、周りの反応は主に3種類あった。

①大変さを伝えた上で面倒みてくれるタイプ(経営者)
②すごい!応援してるね!と称賛してくれるタイプ(仲の良い同僚、友人)
③真っ向否定するタイプ(一部同僚)

ほとんどが①か②なのだが、この③というのが厄介で。
仕事をくれるわけでもない相手を納得させる、という作業にえらい苦戦を強いられた。

同僚A
「余計なお世話かもしれないんですけど、会社辞めて生きていけるんですか?人間サボる生き物なんで、管理されてる会社員が一番いいんですって。え?もうすでに案件がある?長期的に依頼されるといいですね(笑)」

同僚B
「営業経験したことあんの?もう少し営業してから辞めた方が良かったんじゃない?てか、何したいの?まさか独立して終わりじゃないよね?」

・・・どした、どした。
そんなに人を否定するなんて何かコンプレックスでもあるんか!抱きしめてあげよか!?
などと思ったが、そんな煽り耐性があるわけでもなく、ただただ落ち込むことしかできないでいた。

そんな時、同じ92年生まれとは思えない風格の同僚、中村さんの言葉にかなり救われたので、それを共有したい。

「ガリレオが地動説を提唱した時どうなったか知ってます?
真っ向否定されましたよね。つまり実力があろうがなかろうが、新しいことをする時は絶対に否定されるものなんですよ。」

byケーキを食べながら、真顔でそう語った同僚の中村さん

「修士、博士過程を終了した人は、ロジックで戦ってるのに、自分より遥かに頭良い人にロジックでボコボコにされた経験がありますからね。
自分がどれだけちっぽけな人間か知ってるので、他人を簡単に否定するとかできないんですよ。そこが教科書の延長線までしか学ばない学部との違いかもしれません。」

by酔いが回ってきた頃に「批判してきた同僚二人は学部卒ですもんね?」と
私も学部卒であることをすっかり忘れている同僚の中村さん

「仕事なんてハッタリかましてなんぼですよ。あのビル・ゲーツですら、出来てないものをすでに出来ている、と言って客先に向かう飛行機でプログラミングしていたという話がありますからね。」

by最近、出世に関する本を読み、本当に出世してみせた同僚の中村さん

「全ての悩みは”執着”から来てます。執着をなくす、それが大切です。
これら全てヨーダから学べるので、スター・ウォーズのエピソード4を見てください。」

by「けど、執着をなくしたら競争心が生まれなくて
成長しないんじゃないかなぁ?」とも言う同僚の中村さん


他にも「僕たちは”科学”という宗教を信仰しているに過ぎない」など、興味深い話がたくさんあり、約8年におよぶ会社員最後の日は朝の5時まで飲み明かすという大学生のようなノリで締めくくった。

私自身もそうだが、もし同じ境遇の人がいたら、どうか打たれて負けないで欲しい。

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