見出し画像

「多分、親殺されても好き」だった恋愛脳の私が沼から抜け出した方法。

私は2020年に一度結婚をしたことがある。

お相手はフリーターで、約束は全く守らないし、よく音信不通になる。
親から借りたお金で大学院に進学しても、すぐ中退するし、
性病を撒き散らかす、そんな人。

「それでも好きだったなんて、相当魅力的な人だったんですね」と言われるが、今となれば「顔と身体がめちゃくちゃタイプだった」それだけである。

客観的に見れば「そんな人と別れられて良かったね!」となるはずなのに、
どれだけ酷いことされても、今の恋人を嫌いになれない。

そんな"脳のバグ"が起きてしまっている人たちに向けて。


結婚したら幸せになれる?

「結婚」それは間違いなく、幸せなことだ。
自分が一生添い遂げたいと思える人と出会い、法的にそれを証明してもらえるのだがら、こんな幸せなことはないだろう。

けどね、結婚=相手が自分を大切にしてくれるという証明ではない
ということを胸に刻まなきゃいけない。

離婚を考えて入籍する人はいないけど、結婚後に不倫・暴力・ギャンブル、何かしらの理由で離婚に至ることは、これまでの歴史が証明しているから。

結婚したら変わってくれる?

よく節目として「30歳までに」と言われるが、29歳と30歳で何か大きく変わっただろうか?

30歳になったからといって29歳の時に好きだった服を急に着なくなるわけでもないし、私の場合は32歳になる今もプロテインをよくこぼして怒られている。

つまり、結婚したからといって相手の態度が劇的に変わることなんてない。
そう思っている。(もちろん、自分自身もね)

結婚したら安心できる?

「でも、結婚という証明があれば少なくとも安心できる」
そんな声が聞こえてきそうだ。

本当にそうだろうか?
「結婚しているのに、なかなか連絡を返してくれない」
「結婚しているのに、自分との時間を大切にしてくれない」
「結婚しているのに、ちゃんと話し合えない」

と、結婚しているからこそ相手に期待して余計に傷つかないだろうか。

現に私は妻=夫から一番大切にされる存在だと思っていたため、
妻という立場である私が元夫に性病を2つ移され「検査してもいいけど、俺お金ないよ?」と言われた時には心が死んだ。けして比喩ではなく。

それでも自分は幸せなのか考える

結婚したからといって(ずっと一緒にいたからといって)関係性が好転するわけではない!ということは前述の通り。

相手と一緒にいる時、自分はどんな感情でいることが多いだろうか?
相手への不満が一生改善されないとして、それを許容し続ける忍耐力が自分にはあるだろうか?

自分を幸せにできるのは自分だよ。

「そんなに仕事辛いなら辞めちゃえ!」と同等に「そんなに自分を悲しませる人なんて捨ててしまえ!」。

友達が同じ状態だったらどう思うかを考える

「それでも好きなんだから仕方ないじゃん。
確かに辛いことも多いけど、その分会えた時は本当に嬉しくて・・・
この前改善してくれるみたいなことも言ってたし・・・。」

いや、分かるよ。だって私も「多分、親殺されても彼のこと好き」「人生を共にしたいと思うのはこの人だけ」って本気で思ってたもん。

でもさ、もし友達や家族が自分と同じことをされていたら、どうする?
悲しくない?今にでも相手の家に殴り込みに行きたくない?

もし友達が同じ状態だったらどうするのか、その答えが今あなたが取るべき行動。

どうしたら好きじゃなくなれるの?

運良く別れられたとしても、思い出は美化され「それでも好き」という脳のバグが再び発生する。

そうならないために試して欲しいこと3つ。

1.辛かった出来事を書き留める

これが一番効果があった。
何をされて、何が気に食わないのか全てiPhoneのメモ帳に記録する。

「やっぱり好き」という感情が込み上げて来ても、一瞬で我に返るのでオススメ。


2.スケジュールを詰める

とにかく忙しくする。考える暇があるから人はメンヘラになるの!

早起きしてお洒落な朝ご飯を食べに行ってみる、図書館に行って気になる本を借りてみる、習い事を始めてみるなど、

やることは無限にあるし、何か行動していると
今日も世界はあなた以外の素晴らしいものを教えてくれる」のよ。

これはSHISHAMOの「生きるガール」という曲の歌詞の一部なのだけど、
失恋で5キロ以上痩せ、実家に帰って母と同じ布団で眠るくらいメンブレした時にお世話になっていた曲。元気出るから聴いてみてね。


3.名言に心を震えさす

(本当は新しい恋をすると書きたかったのだけど、そんなすぐに見つからないし、「やっぱり彼が一番!」と思ってしまう可能性もあるので不採用)

失恋した時は、街中で彼の名前に使われている漢字一文字でも目に入ろうものなら、心臓の下が痛くなってうまく呼吸ができなかった。

そんな時ふらっと立ち寄った本屋で手に取ったのが、この本。

"ずっと一緒にいたい、
という執着より、いつかは別れる、という覚悟を。
なにかしてほしい、という甘えよりも、
なにかをしてあげたい、という御節介を。
哀しい、という脆弱性よりも、
哀しくさせられて嬉しい、という少しの異常を。"

ずっと、なんてない。
だから今が楽しく、切なく、
永遠なのだ。

一人の時こそ、
ちゃんと一人きりでいたいと思う。
ちゃんと一人きりになれない人間が、
どうして誰かと二人で
生きていくことができるだろう。

いつか分かれる。でもそれは今日ではない。

読んでいくうちに自分の恋愛がどこか儚い物語として客観的に受け入れられ、渦巻いている気持ちがすうっと浄化していくのを感じる。

他にも色んな名言が世の中には転がっているから、自分の心が震える名言を探してみて欲しい。

誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい。

イルマーレ(2006年公開の洋画)

「彼より良い人なんていない」

愚問!私だってイケメンの医学部生と別れた時は「彼より良い人なんていない」って一丁前に絶望したよ!!!

けど、元恋人と付き合ってた時も同じように思ってなかった?
それでも今、新たな人を好きになってない??

良い人はいくらでもいる。探す努力は必要だけど。

結婚はタイミング

前述のイケメン医学部生と付き合っていた時、私は理由もなく自分たちは特別だと思っていた。絶対に結婚する運命なのだと。

結果、どうなったか。
別れてわんわん泣き散らかした2週間後には、元夫に出会い、その2年後に私は元カレよりも先に結婚した。

さらに2年後、私が離婚調停で死にそうになっている時に彼は医者となり、そこで知り合った人と結婚した。

つまり、「運命なんてない」と言ってしまえば乱暴なのだが、
タイミングが良い時に、"タイミング良くその時付き合っている人"と結婚する

ただそれだけなのである。
それがAさんでもBさんでもCさんでも、誰でも良いわけで。

もし「タイミング、それだけで今の恋人を逃すなんて嫌!」と言うのなら、プロポーズするなり、一緒に暮らしてみるなり、自分で"タイミング"を作るのもあり。

それでもそのタイミングがやってこないなら、すっぱり次行こう。
「別れてすぐ違う人と結婚した」という話も聞くくらいだから。

最後に

自分の大切な友達が恋人との関係性で辛い思いをしている。

本当だったら相手の顔に水をぶっかけてやりたいところだけど、友達はそれを望んでいないし、私は結局見守ることしかできない。

そう思って、かつて同じく恋愛脳だった自分への戒めも含め、沼から抜け出す方法を書くことにした。

私は自分が決めたことなので、周りの反対を押し切って結婚したことに後悔はないが、離婚から2年経った今でも定期的に元夫の夢を見ては強い動悸に襲われている。

それくらい人生で一番辛かった。

そんな私も今では自分を大切にしてくれる人と出会い、「人と付き合うって、こんなに安心感と幸福感を得られるんだ・・・!」と日々感動しているのだから、本当に人生何が起こるかわからない。

自分を悲しませる人と一緒にいる今、自分を大切にしてくれる人と出会う機会を失っている。

そう思って沼から手を出してくれないだろうか?
引っ張り上げる準備はいつでもしておくからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?