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組織全体で発信を増やす3つのステップ

スタートアップでは特に採用が経営課題であり、そして採用課題はブランディング課題に収斂していく傾向があります。

そのため、全社の発信を増やしたいという声を良く聞きます。

SNSを広報として活発に使われることが当たり前になっており、「XXさんのnote記事を拝見した」「twitterの投稿を見ていて楽しそうと思った」など発信することで社外の方への会社の認知や中で働いている人の雰囲気が伝わり、採用にプラスに働きやすくなります。

また、リモートワークが組み込まれるようになった今、社内での発信もまた会社内のつながりやナレッジ共有など社内エンゲージメントにも有効な手段となっています。

今回の記事では、全社で対社内・社外向けの発信を増やしていく三つの試みについて共有します。

1. トップから発信を増やす

まず、全社で発信を増やしたいと悩んでいる経営陣やリーダー陣からの相談を受けた時に一番最初に言う言葉がこちらです。

「毎日毎週何か自分から発信をしていますか?」

全社で発信を増やしたいなら、まずは自分が発信をすることが重要です。

・slack等のワークスペースでのtimes発信(自分のチャンネル)
・twitterなどSNSで考えていることを呟く
・週報などを社内共有
・定例や締め会など話す場を用いた共有
・note記事

多くのツールが混在しているので、それぞれのツールの特性を活かして発信をまず自分から行なっていくことがはじめの一歩です。

自ら発信を増やしていき、そして協力してくれそうな方や経営陣・リーダー陣にお願いします。

自分がやっているからこそ、協力が得やすくなるし、お願いしたときに説得力が増します。

タイトルの画像は、TEDトークでのデレク・シヴァーズ「社会運動の始め方」ですが、リーダーがいることとそれに続くフォロワーがいることがムーブメントを起こす上で重要になるため、まずは自分がやり、追随するフォロワーを増やしていくと、全社の発信が増えていく火種になります。

2. 発信や共有の目的をきちんと伝える

次に、なぜ発信や共有が必要なのか?を全社に伝えていきます。

会社がどういうビジョンを達成しようとしていて、どこに向かっているか。今何が課題で、短期や中長期で何をしようとしているか。

当然ですが、社内に伝えていなければ、社内のメンバーはそれを対外に伝えることはできません。

そして、採用のためなのか、知名度をもっと広げたいのか、ナレッジを共有したいのか、背景を伝え、その上で全社で発信していくぞ!という温度を言葉にして、全社で取り組んでいく雰囲気を作っていくことが大事なポイントになります。

一度伝えるだけでなく、全社の定例やイベント、自身の言葉を通して継続して目的を伝えていくと徐々に浸透していきます。

3. 最初から質を求めない。発信した行為に拍手

最後に、こちらが一番大切な心得だと思っています。

最近とあるメンバーが参考になる動き方をしていたので、こちらを社内に共有したらどう?と聞いてみました。するとこう答えました。

「いや、それは私がこうしてるってだけなので、他の人でうまくいくかわからないですし、他の人に参考になるか自信がありません・・・」

どうその発信を位置付けするかによりますが、”その発信は自分のやり方を共有するだけであり、発信はガイドラインでも押し付けでもなんでもないただ自分はこうやっているんだってことを共有するという風に考えたらどうだろう?”と聞いたところ、

「たしかにそうですね。別に自分はこうだって言ってるだけですもんね。なんかハードルが下がりました」と言っていただけました。

発信のハードルを下げること。
そして発信した人がいたならありがとうと伝える。

slackなどの社内ツールや全社定例または直接発信していただいたことに感謝を伝え、皆でたたえます。

発信は皆のためになり、皆が喜ぶ良い行為なんだ!って空気を作っていくことで、発信が増えやすくなる土壌ができていきます。

発信使い分け事例

多くのツールがありますが、それぞれのツールの特性を活かしながら発信を繋げています

私の場合ですが、以下のような使い分けを行っています。

・twitter:日頃考えていることを社外向けに発信(日次)
・slack:日頃考えていることを社内向けに発信(日次)
・Kibela:まとまった考えや共有したいことを社内向けに発信(週次)
・Facebook/LinkedIn:プレスリリースやイベントなど通知したいことがある時に発信(都度)
・note:上記を通して記事化したいことを社外向けに発信(目標月1本)
・社内イベント:中長期の会社の方向性を全社イベントで運営。社内向け(半期)。それ以外週次定例、月次締め会を実施。

考えていることやプロセスを伝え続ける

働く意味が問われる時代は、どういう社会にしていきたいのか、なぜその事業をやるのか、組織や自分の考えていることや何をしているのかを、わかりやすく内外に伝えて続けていくことが必要になります。

自社や自分が考えていることは言葉にしないと伝わりません

一人で発信することには限界があるので、協力者を増やせば増やすほどそれは新しい人に届きやすくなります。

自分たちがやっていることをどんどん発信して、素敵な協力者や仲間を増やしていきたいですね。

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