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2023年のこと

自分のためにも今年を振り返ります。リサーチや執筆に費やした部分は省きます。

1月:海城中学2022年度の演劇WS。ほわほわWS
2月:福岡「私がみたあなたの物語」WS。ほわほわWS
3月:全国学生演劇祭審査員講評「岸田戯曲賞と私」寄稿。
4月:文京リーディング「富嶽百景」上演
5月:ソロ企画「キャメルと塩犬」上演
6月:浅草九劇「君しか見えないよ」福島おでかけアリオスWS。ほわほわWS
7月:成城大学講演会登壇。「バナナの花は食べられる」上演
8月:常磐線舞台芸術祭「キャメルと塩犬」上演常磐線でのワークショップ。「バナナ〜」いわき公演
9月:webちくま「昨日、なに読んだ?」。「バナナ〜」豊岡演劇祭参加公演。バナナ〜」札幌公演。ほわほわWS
10月:島根グラントワ「オブジェクト・ラブ・ストーリー」開催。
11月:2023年度の海城中学WS。ほわほわWS。もじゃもじゃアフタートーク。
12月:北海道高校生劇作WS。まつもと市民芸術館「新しい演劇のつくり方inまつもと」ほわほわWS

ほかにもあるかもしれない。比較的ワークショップの多い年だった。バナナのツアー公演というでかい公演があったので、それにいろいろエネルギーを使った。「キャメルと塩犬」を上演できたことは、今後自分の演劇人生においてとても重要なポイントとなるだろう。それぐらいなんだかいろいろと瀬戸際だった(リーディングで読み解いた太宰治の影響もあったかも)。「君しか見えないよ」の執筆や「キャメルと塩犬」「バナナの花は食べられる」の上演には、2023年の最新の自分の納得いくものを徹底して追い求めた。それは来年や再来年の「最新」への放物線へと繋がっていくはず。

今年はウィルスの喧騒が落ち着き、いつにも増して人の争いを見てきた。戦争から人々のいざこざまで。あらゆる争いが視界に入ってきた。そしてほとんどの人間が争いに心を痛めていたり傷ついたり疲れたりしている。これらに対して、どのようにレスポンスしていくかは、僕は僕自身が決めたいと思った。誰かに発言や沈黙を強制されることなく、僕は僕なりのやり方で戦争への反対を表明していく。それは作品に込め続けること。つくり続けること。僕が僕というひとりの身体を用いて、言葉で、物語で、創造的に示すこと。そのように改めて思った。

来年もひたすら書く。それだけはわかっている。問題は書いた先のコミュニケーション。文字は人を経由する。言葉は人を経由する。してしまう。だからこそ自分の言葉がもたらす責任と無責任とをより一層自覚的に扱っていきたい。そのコミュニケーションの先に上演がある。良い上演は、良いコミュニケーションの積み重ねでしかありえないと僕は思っている。良いってなんだって話もあるとは思うけど。その共同体におけるひとりひとりの心地よさは、演劇において前提でなければならない。

今年山本卓卓を育ててくれたみなさま、演劇仲間、家族、観客、読者、ありがとうございました。そして僕の未熟さに付き合わせてしまった方々がいたらごめんなさい。2024年もひとつひとつの瞬間を大事に。人を大事に。言葉を大事に。生き方と芸術とを研ぎ澄ませるべく精進します。山本卓卓、いいもん書きます。

みんながハッピーであれますように。
2023年12月31日
山本卓卓


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