見出し画像

しだれ梅見上げた空で目が合って 【俳句メモ: 梅】

梅を見てきたので梅についての句を詠んで2月に記事にしようと思ったのですが、間に合いませんでした~(´▽`;)悩みすぎた…

今回、勉強も兼ねて、自分が詠んだ句と言葉が似ているところがある句も少し探してみました。
引用した句には、作者名と見つけたページのリンクを添えています。
(名前がないものは自作の句です。)

しだれ梅見上げた空で目が合って

しだれ梅を見上げると、上の方の花と顔を合わせているような気分になります。

画像6

<見つけた句>

青空にせせらぎ描く枝垂梅 間島あきら

空から流れているようなしだれ梅を「せせらぎ描く」と表現するんですね…。春らしくて音も聞こえてきそうです。のどかだなぁ。

日をあつめ人目をあつめ梅すだれ

しだれ梅がすだれのようだなぁと思った句です。

画像1

頑なな老樹の枝に梅ひらく

樹齢何十年といった盆梅の幹はずっしりとして枝は固く、頑固なように感じれるのですが、咲いた梅の花からはやわらかさが感じられます。

画像2

<見つけた句>

盆梅の枝かたくなにして枝垂れ 鷹羽狩行

ちょうど盆梅を見た後だと「わかる」と言いたくなりました。
小さい鉢に相反する性質が含まれていて、長く生きてきた梅の感じがします。

575になっているのに言葉の意味の切れ目は575じゃなくて、こういうのを「句またがり」と言うそうです。調べました!

骨粗鬆みたいな老木梅開く 柳浩子

ちょうどこの句のような盆梅を見たので、容易に姿が浮かびました。スカスカの幹なのに梅が立派に咲いていたりするんですよね。
人間みんないつか老いるみたいな皮肉かなと、ちょっとクスっとしてしまいましたが、命が巡っている感じがします。

画像5

こちらの写真の梅は、蘇芳梅(すおうばい)という品種だそうです。
「蘇芳」はこういう色を言うんだなぁ。

まっすぐな緑枝の指揮で梅歌う

緑枝→りょくし。指揮棒を振っているみたいにみえ…ません…か??
遊んだ句ですが素直に詠みました。

画像3

ちなみに家族にこの写真を送って一緒に作った句はこちら↓

白梅や瓦の紋と競い咲く 

写真の瓦の紋は梅鉢紋(うめばちもん)と言うそうなんてすが、これで場所がなんとなくわかるんですよね。目のつけどころが違う…。

全部、擬人法になってしまった

意図せず全部、擬人法の句になってしまいました(゚∀゚;)

今度作るときは、

見えるものをそのまま詠んで、それでいて状況説明にならない
情景や気持ちが思い浮かんでくる
口ずさみたくなる

こんな句を目指してみたい。

おまけ~梅の品種名メモ~

盆梅と一緒に品種名が書かれた札があったので、以下に一部メモ書きしました。品種名をもとにした俳句も作れそうなほど情緒にあふれています。

鶯宿(おうしゅく)
鶯がとまってさえずる姿が思い浮かびます。

道知辺(みちしるべ)
昔は旅人の道しるべになっていたのかなと想像がふくらみます。

思いのまま

画像5

こんな魔法をかけられそうな品種名あるの…!?とびっくりしました。
香水かカクテルの名前にありそうです。
なんと紅白の2つの花が咲きます。思いのままの花を咲かせるということでしょうか。

他にもこんな品種名の梅がありました。

乙女(おとめ)
筑紫紅(つくしこう)
浮牡丹(うきぼたん)…梅なのに牡丹!
野梅(やばい)
青軸野梅(あおじくやばい)
白加賀(しろかが)
八重寒紅(やえかんこう)

八重唐梅(やえとうばい)
紅千鳥(べにちどり)

蘇芳梅(すおうばい)
呉服枝垂(くれはしだれ)
桃園(ももぞの)…梅なのに桃!

実際に梅と名前を見比べると、ぴったりな名前だと感じました。

また出かけた時に俳句を考えたいと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました🍵

ではでは👋

~おわり~


スキやコメントとても嬉しいです!読んでくださりありがとうございます✨