見出し画像

ノベルジャム2018秋 二日目の夜に

昨日11/23の昼前にノベルジャム会場にやってきて、36時間かそこいら経ったのだけど、「もうそんなに経つのかよ」という気持ちが大きい。いろんな人に話を聞いたところ、今回特に時間の進み方が早いらしい。おそらく、深夜の仕事場閉店により実質的な作業時間が減り、毎日「ちいさな締め切り」を抱えながら、まったく先延ばしにできない決断をその場単位で繰り返す、そこはかとない「追われている感」がそうさせているのだと思う。もちろんこれは良い事で、イザとなったら徹夜すればいいや、というのはあまりよろしくないメンタリティなので、このスケジュールはノベルジャムにおける正しい進化だと思います。

で、デザイナーとしての仕事に一区切りついて、明日のパブリッシング作業を控えてこのような駄文を書いているのだけれど、「もうそんなに」と思えるようなアっという間の36時間と思いきや、やはりというか、思い返せば時間の進みが早い割に経験したモノゴトの質、量ともに圧倒的で、狂気じみた早回しのハイパーエクスペリエントな2日間だったのでした。

そうして明日にはもう、このイベントはおわってしまう。なんというか、むちゃくちゃに寂しい。学園祭の前日が永遠に続くかのような祝祭の日々も、もうエンドマークが近づいているのです。

今回、いろいろなものを期してデザイナーとして参加したのですが、大筋の仕事にメドが立って振り返るに、大きな事言った割に抜けきれなかったな、というのが正直なところです。けど、まぁ、思い残す事は多分ない。出来る事はやれたし、自分にはどうしたってできない事も、うん、わかった。

今回のチームはA。屋号は「いちばん堂」を名乗っていますが、まずメンバーの中心である編集のふくだりょうこさんがチームビルドで僕を選んでくれたこと、その上で著者の一之瀬楓さんと最堂四期さんが、ふくだ&杉浦コンビを選んでくれたことが、なんかもうすごくうれしい。

中でも著者の最堂さんの「すぎうらさんの自己紹介聞いてココにしようと決めていた」という言葉がとてもありがたく、そのような言葉を聞けただけでも来た意味があったように思います。明日になったらこの3日間の成果が「当日審査」の名の下にジャッジされるのだけど、どんな結果であろうとも、よりよいものを作るために走った時間の素晴らしさの、その価値は消える事なく僕の中で輝きつづけることでしょう。

あー、もう明日で終わりなのかノベルジャム。ずっと続かないかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?