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置かれた場所の日当たりと土壌と水はけと

『置かれた場所で咲きなさい』なんて本があった。
とても大切なことが書いてあった。不平不満を持ってても辛い、配置された側は目先に不満があるかもしれないが、配置する側からすると先々の意味合いを含めて配置をしたかもしれない。そして今の境遇は自分が過去やってきたことの結果だから、今の考え方や行動が未来につながる。こうあってほしいというのがあれば、まずは今目の前のことにしっかり取り組まないと望む未来はやってこない。的な。多分。

これはまぁそうであるのだが、がんばりはするのだが、
咲けといわれても、日当たり・水はけ・土壌が合わないと、萎れてしまう。

日当たり(活躍できる仕事の量・幅)
水はけ(仕事のプロセスやフロー)
土壌(人間関係、周りの期待・協力関係)


転職は逃げだ!なんて言う人もいるけれど、やっぱり合わない土壌や日当たりで咲くのは厳しい。それに今の逃げが失敗だったとしても、気分一新で次の場所で成長して花咲けばいいのだろ。

会社の経営者には創業期・成長期・成熟期によって、「会社を起こしていく力」「ベンチャーを育てる力」「大企業を維持・再成長させる力」の3つの力、タイプがあるといいます。

従業員側も実は「スタートアップ」「成長期」「成熟期」と自分に合うフェーズというのが本来あると思います。ただ企業が成長していくと、合わないフェーズに悩まされる部分がでたり面白くなかったり。

スタートアップ従業員は、数十名規模まで。いろんな人と交流ができて、経営・経理・営業・技術・管理などいろんな人と話ができ、経験をすることができます。例えば営業だけど社長と営業活動したり、技術だけど採用の手伝いをしたり、会社全体で飲みに行ったり旅行にいったり、体験も多く、期待されるシーンも多いです。いろいろできるので、異動や兼任の話もでてやりがいもあるでしょう。ま、やりたいことに集中したいと言う人は逆にスタートアップは向かないと思います。

成熟期社員は、分業化された世界でやるべきことをやっていく、やりたいジャンルを突き詰めたい人。逆に人前で話すのが苦手ですという技術者は大きな企業の方が案外多かったりします。まず真面目に言われたことをやっていく、採用時に期待された結果を出していく。下も育てたいし成果も出したいなんて人は、案外向かないかもしれません。営業は営業、技術は技術、教育は教育と分業化されていくので。在籍年数✖️性格からの声の大きさ✖️結果(ポジション)で生み出される面倒なマウント合戦が嫌いじゃない人は、成熟期の傘の上の方で、そうじゃない人は傘の下の方で活躍できます。

成長期企業は、上記2つの中間点。分業化できてない、専業化もできてない。足りないところが多くて穴埋めに奔走するけれど、下手でも頑張りが褒められやすい組織。社員の指導も足りないので、コーチング・ティーチングできる人も活躍できます。ただ、まだまだ事業にもお金にも余裕がないので、給料が安かったり、制度がなかったり、コンプライアンスグレーだったり決まってないこと、条件が悪いことに不満がある人はストレス溜めます。

会社の成長に合わせて、自分を成長させていけるといいんですが、
残念ながら、人の成長は会社の成長よりずっと遅いです。
ドライに経営を考えると、成長していける人だけ残して、あとは入れ替えていって、頭は同じで、身体は若返りというのが理想です。

理想はしっかり、目の前の仕事に取り組み自己成長していくこと、どんな環境でも前向きに花を咲かせていけること。
ただ、たまに自分の環境、日当たりと土壌と水はけを見ていかないと知らないうちに、自分に合わない環境で頑張っているかもしれませんね。

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