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ネット技術と中世〜現代戦争のクロースオーバー

西暦2000年前後。企業に電子メールやインターネットの導入、
ウェブサイトでの広報から、問い合わせフォームという黎明期から、2020年に向けて、就活や情報展開、購買の窓口となっていく。

研究系やテック系の企業から、大手企業、中堅、中小、そして今や地方の個人商店までがWEBサイトを持ち、EC機能を通じて日本中、世界と商売をしている。

そういうITインフラの普及は、産業革命からの、綿の衣服を誰もが安価で着れるようになった。速い交通機関ができ、それまでは考えられなかった輸送や移動ができるようになった、という状況に少し似ているかもしれない。

少し個別に事象を見ていこう


1.活版印刷


 グーテンベルクの活版印刷は出版を容易にした。写経がいらなくなるんだよ。なんてものではない。文盲を減らし、固定化された情報が分散して広がっていく。ものは違えどもネットにつながりWEBサイトというものができたのと似た衝撃が当時にはあった。
 活版印刷が何を起こしたか、情報の見方を知った民衆ができた。そこにルターが意見書を書き、教会の壁に貼った。それを読んで共感した学生が活版印刷でコピーをしてRTしてヨーロッパ中に広がり宗教改革、王政から議会制などに国体すら変えるイデオロギーの変化を作った。
1990年頃〜、インターネットの仕様が語まり、最低限の通信速度やサービスが確立され、文字を読める人が増えていく。
瞬く間に活版印刷技術、WEB技術は広がっていく。ただ黎明期で高い技術を持つ人がおらず、皆で勉強しながら、模索しながら進んだ時代。何より学研や大企業が技術を有していた時代。


2.有線による電信とモールス信号


有線配線による電信が開発される。これを軍事転用できないか?1816年最初の電信システムが発明される。ただ有事の際に有線の設備など役にたたん!とヨーロッパの偉い人は無碍にする。海を越え、アメリカで発展した電信はモールス信号とまっちして、各基地、各家庭からの通信を可能にする。
そして、それは軍事転用もされ、大きなビジネス、予算が動くものとなった。
2000年前後。大企業や研究所だけでなく、一般家庭や学校もインターネットや電子メールを使う時代になってきた。
基礎研究ではなく、実務に使える技術としてそれをサービス提供する企業が増えていった。いわゆる.com企業群。ITバブルの時期だ。
憧れの職業、次世代の技術を身につけようと採用も活発、大手起業から、独立起業する人も数多く出てくる。


3.無線による無線通信

携帯電話でメールができる、写真が送れる、PHSやWifiを使うことで有線でなくても通信をし、サービスの範囲が格段に広がる。
2005年頃がその頃。日本のガラケーも最強と言われていた。

1900年頃、無線通信が確立し音声情報をも遠方に送ることが可能になる。それは日露戦争で日本が勝利するキーテクノロジーとなっている。
新しい技術が新しい産業、強い組織を作る。各国内だけのセグメントでなく、国際的にビジネスで対抗、成功していく企業が現れていく
優秀な人だけでなく、仕組み化された多くサービスの中で、作る人、販売する人、メンテする人、使う人、企業も多様化、スキルも多様化。
少しでも多くの植民地をと進めることで人員が枯渇、海外人材や奴隷も使いながら、商圏を広げてきた。


4.情報を付与したデータ通信

第一次世界大戦。新しい兵器が新しい戦場を作る。鉄道による移動や補給、機関銃や蒸気船、エンジン開発からの戦車の投入。

旧来の武器は1年後には陳腐化する。古い戦艦では新しい戦艦に勝つことはできない。そういう大艦巨砲主義の時代。

現代社会では最強戦艦ドレッドノートを超えるまさに超弩級のアイテムがあらわれた。その名もiPhone3GS というセンセーショナルなスマートフォンと3G通信、カメラもアルバムも、地図も音楽を持ち運べる超兵器。
この超兵器を真似しよう、超えてやろうと、多くの企業が大量採用、資本大量投下をおこなった。
しかし、結果は国内企業がどんどん敗戦していくことに。第一次世界対戦で世界の基軸通貨はポンドからドルに変わる。かつての帝国はアメリカからお金を借りる側に回っていた。
IT企業は仕事も多く、残業もあるが高級取り。そんな時代があった。しんどいながらも憧れの職業であった。ただ、毎年絨毯爆撃が行われるiPhoneの攻撃に、欲しがりません、勝つまではの日本の企業戦士も倒れていく。

20010年頃〜、リーマンショックそして東日本大震災
第二次世界大戦の原爆のような破壊力で日本も疲弊する。
テクノロジーも、製品も、新しいものというより、既存技術の組み合わせや海外の製造・生産能力の向上で口を乗りする戦後日本。


5.5G/6Gを基軸とする超高機能通信

そして時代は高度成長に。
IT企業も多過ぎるほど作られ、人の取り合い。
2020年〜はいかにバブリーな状態でも人を採用できる企業が伸びていく。
そんな時代に。高給新卒、中途戦争、年配の活用など。
技術もツールが高度化、短期育成、ツール開発、ローコード、ノーコード。
優秀でなくてもITの兵隊は足りない。

コロナやロシアのウクライナ侵攻というオイルショックを超えた世界は、日本は、ここから発展していけるのか、2022年というのはそういう勝負の入り口なのかもしれない。


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