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水着オーバーオールをずっと作りたかった人

お久しぶりです、ゆえです。
久しぶりにVRoid Studio向けのお洋服を完成させ、BOOTHに置くことができました!

覚えている範囲になりますが、制作中に考えていたことをメモしておこうと思います。

作りたいのは「水着オーバーオール」

なんと2020年から寝かせていたお洋服になります…!

制作するにあたりブラッシュアップしたラフ

モデルを考える

前回のふたりは今回のイメージとはちょっと違うかなと思い、プリセットアイテムを組み合わせて新しいモデルを作ることにしました。

制作中のスクショより抜粋

「ピュア」「ラブリー」「セクシー」の3色を作りたいとは前から考えていました。色々練っているうちに「仲良し3人組がおそろいコーデで海に遊びに行く」というテーマにまとまっていきました。

更に「黒猫」「スコティッシュフォールド」「ラグドール」をベースとし、色味や耳の形、性格(表情)など詰めていきました。

塀の上でひなたぼっこしている仲良し猫たちのイメージ

名前や関係性も考えてあるのですが、キャラクター設定があり過ぎると「自身を表すアバター」として利用していただく際にノイズになってしまうのではないか…? と思うので、今のところはまだ伏せておきます。

モデルを同梱

衣装をセルルック風で制作しようと考えていたので、モデルもセルルック風の見本がないと扱いづらいかもしれない…と思いモデルを同梱することにしました。

プリセットアイテムを組み合わせているだけなので、モデルのオリジナリティーは低い(誰でも同じ結果に辿り付ける)と考えています。自分のパラメータ設定に近い顔のVRoidモデルが増えたら面白いと思っているので、是非改変して使っていただけると嬉しいです!

また、購入者に必ずVRoid Studioを触って欲しいという想いがありまして、VRMファイルやテクスチャ画像を個別では付けていません。
面倒かもしれませんが、必要な方はご自身でVRoid Studioからエクスポートしていただけたらと思います…!

衣装制作では重ね着を利用することに

トップスとボトムスに隙間ができない「制服ベスト」をベースにし、ヒモ部分は立体感を出すために「ロングコート」で作っています。

(左)制服ベストのみ(右)ロングコートで重ね着

しかし、ロングコートは本来上半身が隠れる型紙のため、肌マスクを利用しないと、肩周りの肌が貫通してしまいます。。

腕を上げると肌が貫通してしまう

今回は形状を優先しましたが、今後、ロングコートを利用して露出のある衣装を制作する場合は注意したい部分です。

利用規約を考える

今まではベータ版で作成したものを無料配布していたので、再配布OKにし、利用条件も簡素なものでした。

しかし今回から正式版での制作になるので、有償販売をしてみようと思い、利用規約を考える必要が出てきました。

オリジナルの利用規約をいちから作るよりも、おそらく多くのユーザーが一番見慣れているであろう「VN3ライセンス」に準じた方が、双方で分かりやすいだろうと思い、VN3ライセンスをベースに作成することにしました。

VN3ライセンスの「6. メディア・プロダクトへの利用」の項目を「アバター」と「衣装・装飾品」で分けたかったので、一部改変して利用しています。

日本語 > https://stampnova.com/license/vn3_ja.pdf
English > https://stampnova.com/license/vn3_en.pdf

「キャラクター」ではなく「アバター」として捉える

始めは「キャラクターが酷い目に遭わないように…」と考えて「許可しません」が多くなっていたんですが、キャラクターを守ることよりも「自身を表すアバター」として利用しやすいようにしようと考え直し今の状態になっています。

法人利用・お問い合わせについて

法人利用は「権利者に個別に問い合わせて下さい」としています。

他のユーザーが使いづらくなってしまわないよう特定の(特にネガティブな)強いイメージがつくことを避けたいと考えています。
(ある日突然自分のオリジナルキャラクターがよく分からない商品の宣伝をしていた…などを避けたいため、連絡がほしいという想いもあります。)

個人利用の場合も「R. 製品開発等のためのソフトウェアへの組み込み」は、例えばゲームのモブでも台詞があったりキャラクター性が付与されるような使い方は、現状あまり好ましくないかなと考えています。

「問い合わせてくれ」と書いているのにお問い合わせフォームがないのは不親切だと思っているので…お問い合わせがポツポツ来るようでしたら、用意したいと思います。
(現状はメッセージやメールでご容赦いただけますと助かります…)

商品名の悩み

自分の中では「水着オーバーオール」という言葉にとても馴染みがあったのですが…検索すると意外と引っかからず、もしかして一般的ではない…?

背中でヒモがクロスしているので、本来「サロペット」に分類されると思いますが…サロペットを英訳するとオーバーオールになるし…更にショートパンツのオーバーオールは「ショートオール」とも言うらしく…商品名をどうするかも悩みどころでした。

最終的に日本語は馴染みのある「オーバーオール」、英語は「ショートオール」にしました。

商品画像で見る商品詳細

デザイン

今回全体的にノートにマスキングテープやステッカーをペタペタ貼ったり、思い出の写真を挟んだり、メモを書き込んだり。
要点まとめノートをデコレーションしているようなデザインにしました。

ポーズは塀の上でひなたぼっこしている画像と一緒です。有効な再利用()

OGPやTwitterカード(SNSでシェアするときに表示される画像付きのリンク)で顔とタイトルがなるべく入るようにレイアウトも気を遣っています。

アニメの設定資料風に

このころ9月に突入し、夏の終わりを感じさせるツイートが多くなり始めてきました。「まだ夏を終わらせないでくれ…」と内心焦る日々でした。

セルルック風なので、アニメの設定資料っぽくしようと思いましたが、ポーズとシチュエーションをいくつも考えることになり…ここがとても大変な作業になりました…。

どんな表情ができるのか、どんな着こなしができるのか。
少しでも伝わる画像になっていれば幸いです。

お気に入りショット「ローアングルはやめてください」のポーズ

説明パート

今回画像のようにオフショルダーを脱いだり、塗りつぶして色を変更したり、VRoid Studio内で簡単な改変ができるようにレイヤーを細かく分けています。

パーツごとに「線画」「下地」「影」と分けているためレイヤー数が多く、扱いづらいファイルかもしれません。。

手に取ってくださった方々は大丈夫だったのか心配。。ネガティブな反応が来ないと次も同じ作りにするので、是非率直な感想をマシュマロで送っていただけると助かります…!

今回は3色作りましたが、セルルック風なら塗りつぶして好きな色に変更しやすいと思うので、今後カラバリはあまり作らない方向で行きたいと思っています。

アニメのスクショ風サンプル画像

黒猫の表情サンプルにカメラポーズがあるので、彼女が撮影しているというシチュエーションで作りました。

海のシーンがあるアニメを参考にキラキラに。
加工はPhotoshopを使用しています。

加工前と加工後の比較GIF

VRoid Hubにアップロード

商品画像であまり後ろ姿が写っていないこともあり、全身確認できるようにアップしてみることにしました。

商品画像とは別にまたサムネイル画像が必要になったため、追加でバストアップを撮影()

ここは分かりやすく簡単なポーズにしています。全身は有効な再利用()

ステキな着用動画・お写真のご紹介

リリースしてすぐ、イトッポイドちゃんが「なかよしインターネッツ」の動画で着てくれました…!
タイムラインに流れてきた日はかなり動揺しました…ありがたや……

水着オーバーオールキャラの思い出話も聴けるのでオススメです!
シュシュがかわいすぎます

ぬっかさんも着てくれてる…!
アバターもトゥーン調に合わせていただき感謝…
ピンクを作って良かったと思いました。

10月に水着をリリースしたにもかかわらず手に取ってくださる方々がいて、本当に嬉しい限りです…! 諦めずに完成させて良かった!

おわりに

ここまで目を通していただきありがとうございます。
制作を時系列順に振り返っただけになっていますが、何か少しでも実になるものがあれば幸いです!

是非BOOTHの方もご覧になってください!

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