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改装 次のステージへ?

新しい心臓


激動の人生は、相変わらず大騒ぎでその日が過ぎるのでやっとのこと。
文章を書くことからすっかり離れてしまった。

細かいことは多々あれど、Tetugakuyaとして以前のような突拍子もない変化を感じられなくなっていたからかも知れない。

今回、久々に急いで記録しようとしているのは、Tetugakuyaにとって、重要な人物との出会いと、それに促されるようにして始まった新しい改装計画のことである。


初めてお客さんとして来店されたときから、只者ではないと私は知っていたのだ。
本人は、只者どころか、ひっそりと影を潜めているつもりだったのだろうが、ポテンシャルという光が漏れ出して、隠しきれては居ない。

慎重と警戒心で、最初の一歩がやけに臆病にみえたかと思うと、案外、早々と心を許してしまう素直さと大胆さ。
その大胆さとコミュ力は、Tetukugakuya杉原の比ではない。

なんだかTetugakuyaを擬人化したような人だなと思っていた。


もちろん、空気を読む能力が異常に高いタイプだと、Tetugakuyaの言葉にならないTetugakuya感さえ吸収して、郷に従う感じだったのかもしれないが、それもまた、類まれなる能力だ。


Tetugakuyaは、何年かに一度、タームポイントになるような人物との出会いを重ねてきた。まるで、Tetugakuyaの心臓になるような出会いである。

ふたり並んで動いてみると、妙な安心感。お店を託してもいいや、と思える、腑に落ちる感。

「共に居る」ということが、与えてくれる、エネルギーは特別なものだ。のろかった心臓が、ガタゴトと動き出し、しゅっぽぉ〜と煙を立てて、ムクリと起きあがったようだった。少しづつ杉原も動き出した。


厨房の改装


喫茶の仕事を手伝ってもらうようになって、生真面目な彼女に「とてもひとりじゃむり!覚えられない!」と言われた。

7年近くかけて、少しづつ積み上げてきた(物理)厨房やメニューの数々。合理性は皆無で、作業効率も動線もヘンテコだった。

内装工事に一生懸命で、自分の手元は後回しだった。自分の作業効率や仕事する際の楽さなんて、考えたこともなかったのではないか。

気にしてきたのは、鳥のとまり木のような情けないお客さんの椅子のこと。冬は冷たいトイレの便座のこと、イベントを開くにも椅子を持ってないこと。店内の寒さ。

できることの多くは、おかげさまで、なんとかカバーしてきたように思う。
もちろん、広すぎる店内ゆえに、行き届かないところは多い。それでも、いつもできるかぎりのことをしようとしてきたつもりだ。そして、お客さんたちも、そのたびに協力してくれた。

いまこそは、働く人が最も長時間過ごす厨房にメスを入れよう。

電気コードで足元をとられないスッキリした床。こんがらがってない電気配線。効率良い動線。いつもスターバックスの計算し尽くされた厨房を外から眺めて、ウチには一生無縁なのかと嫌なため息しかでなかったのに。

それが、変わるとなると、自分が働きやすいだけではない。

効率の良い動作線の厨房は、無駄な動きがなく疲れにくい。そのうえ作業工程をいくつも減らすことができる。オーダーを提供するまでにかかる時間が僅かだが短縮されるだろう。お客さんにとっては変わらないかも知れないが、厨房の人間にとっては、切迫感が違う。ミスが減れば、手間も減る。

とくに、冷蔵庫に余裕ができれば、メニューのラインナップは増やせるかもしれない。メニューが増やせたら、来客数が増えるかもしれない。

なんてことだろう、こんなに新しい希望が持てるのは久しぶりだ。

どうする製氷機?

厨房を改善させるのに手を付けたいところはいくつもあった。

夏になると冷たい飲み物が多く出る。製氷皿であらかじめ作っていた氷が間に合わない状況が稀に生じる。1個も迂闊に床に落とすわけには行かない。その1個が命取りだ。スーパーであらかじめ買っておいた袋入りの氷を保冷剤入りのバッグに予備においておいて、少しでも冷凍庫に隙間が空いたら、ねじ込んで、氷切れを逃れるのが夏の厨房、戦々恐々状態だ。

Tetugakuyaの冷蔵庫は、なんと、オープン当時から使っている一人暮らしの人用の小さな冷蔵庫だ。

アイスクリームを出す案なんて、何年も前からあったが、どう考えても、製氷皿でいっぱいの冷凍庫にはそんな隙間はない。

真夏の氷足りなくなる問題を解決すべく、今必要なのは製氷機に違いない。

色々調べると、業務用製氷機は、水道と直接接続するらしい。ろ過したきれいな水を接続できるならまだしも、現状では、難しそうだ。営業日が2日しかないというクレイジーな店だから、翌週には霜がついてるかもしれない。家庭用製氷機も悪くはないが、氷の形が指サックやないか。これでは、色っぽさがない。

業務用冷蔵冷凍庫コールドテーブル


テレレレッテッテッテー コールドテーブル!!!
業務用はこうでなくっちゃ!なんと、冷蔵庫と冷凍庫が一体になっており、その天板が厨房のテーブル代わりになるという代物。ステンレスなので衛生的。

まともな喫茶店の厨房でよくみるやつだ。

冷蔵庫も小さくて困っていたし、冷凍庫も小さかったのだから、全部大きくしてしまえば良い。氷は、大きくなった冷凍庫で引き続き手作業で頑張ろう。沢山製氷皿で氷を凍らせておくことができるようになるだけでも、氷切れに怯えずにすむ。
冷蔵庫が広くなることで、飲みもののグラスをあらかじめ冷やしておくこともできるし、デザートの選択肢も増えるかも知れない。

そうとなれば、リサーチである。

https://my-best.com/17878

調べても良くわからなかったので、電話をかける。

丁寧に対応してくれたパナソニックの営業担当さんによると「正直言って、どこのメーカーのものもそんなに変わらない」とのこと。ただし、アフターサービスの速さについてはホシザキが定評があるらしい。その他、購入者が気に入っているメーカーを選んだりと、あまり細かな違いを気にしても仕方がなさそうだった。


電気工事だポン!!

ただでさえブレーカーが落ちることに怯えているのに、厨房にまともな設備を取り入れたら、全停止間違いない。

業務用冷蔵冷凍庫の導入を前提として、2024年6月21日 本日は、コンセント工事だ。工事には、工作員Tと佐々木さんが来てくれた。

庭木を切るように壁を切る

そもそも業務用冷蔵庫を厨房に入れたら、厨房が狭くなって、二人で作業するには窮屈で通り抜けも出来ないから、拡張しちゃう?ということで、今後カウンターを店側に押し出すに当たり、店内の壁が少し邪魔だと言うので、「切る」という。


測っている


Before


切る線を書いて・・・。

ほんとに切った・・・。


刺さってる


切れた。きれいに、切れた。


以前、本棚の装飾で試し掘りした木材がここに活用されることに。


塗ればなんとかなる



白で塗装


壁が小さくなり、外からの明かりが入り明るくなった。
この壁、年々小さくなっている・・・。

「将来的にはこの壁、全撤去で!」と佐々木さん。




いいんですか?買いますよ!?

パナソニック!!君に決めた!!

今までの冷蔵庫の容量は95Lだが、265Lになる。冷凍庫に至っては、42Lから122Lに。

膝下の冷蔵庫から豆を取り出し、冷蔵庫の上ですぐに豆を挽き、同じ台の上でドリップ・・・・。ワンムーブすらないのではないかというコックピットぶり。

夏までに購入すべく、今日あたり注文せよとのアドバイスを受けて、震える手でポチろうとするその前に・・・・

いいんですか?買いますよ!?
ほんとに買っていいですか?
いいんですね??

と電気工事を手伝いに来てくれていた二人に聞くと「いいですけど〜」と適当な返事が返ってくる。

に・・・にじゅうさんまん・・・・。


なにを踊っとるんや!このパンダ!!!


懐かしい光景

私も工作員Tも一度は登ったこの高さ。

本日も、電気工事を無事に進めてくれた。




下からキャッチ。




厨房に新しいコンセントが2つもできた!


厨房改装計画の幸先よし!!

あとは、パナソニックの冷凍冷蔵庫が、不良品でなければいいのだが・・・。

つづく・・・?

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