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人々

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Tetugakuyaで出会った様々な人々
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記事一覧

法人のメンバー紹介

はじめの頃今では、Tetugakuyaから完全に別れて一般社団法人てつがく屋となった、哲学プラクティスや哲学読書会などの活動。 始めた頃は、ひとりぼっちだった。関西のp4cのポスター発表会に行った時に「四国では難しいでしょう。」と言われたのを覚えている。嫌味で言われたのではない。あの頃、哲学プラクティスに関わる人たちは、周囲に理解されず、隠れキリシタンのように耐え忍んでいるようだった。随分と孤独や困難さを感じてこられたからの言葉だったと思う。 今より100歳ぐらい若かった

なのちゃん

本日は、四国学院の合唱サークルのメンバーが閉店後に重唱のコンサートを開かれていました。 リーダーのなのちゃんは、当店の常連さんで、コロナ禍でのキャンパスライフが長く続き、苦労されてきたご様子を伺ってきました。 コーラス部を作りたいと、仰っていましたが、本当に、有言実行されて、メンバーとの練習も頑張ってこられたようです。 学外で歌うのは、最初で最後だそうです。 ラストの曲は「いっしょに」という合唱曲でした。 Tetugakuyaにぴったりの曲だから、という理由で選曲さ

Tetugakuyaが舞台の小説完成まで

カウンターを通して出会った楽しいお客さまのお一人が、三野与喜君ことろくなみのさん。私は、トモッキー君と呼んでいる。 彼は、いつもカウンターに座ると、ノートパソコンを広げて、ひたすらタイピングをしている。 物語を書くのがとても好きで、いつも物語を書き続けている。 印象的だったのは、奥様からお題を出されて、すぐに物語を書き上げるものの、奥様が結末やあらすじの方向性が気に入らないと、すぐに修正してきちんとおかしくない物語に仕上げてしまわれることだ。 私は、時々、感想を求めら

GWの個展とバンドネオン

2022年4月後半からGWにかけて、金庫室で写真展が開催されました。 奇しくも写真家や写真好きの多いTetugakuyaで、暗室作業で現像された写真の展示です。 写真家の方に限らず、色々なお客様が見てくださり、色々感想を話し合っておられました。 4日には、生島大輔さんのバンドネオンの演奏会と作家さんのトークイベントがありました。 Tetugakuyaの空間にマッチしたノスタルジックな演奏でした。もっと沢山の方に聴いていただきたかったです。 いつもなら、どんどん作家さ

魔女見習いの卒業

2022年の3月の半ばを振り返る。 魔女見習いだった、はるちゃんが卒業した。 自分だけで切り盛りしてきた店に、誰かを立たせるなんてことを想像したこともなかったのに、不思議な縁で。 今思うと、はるちゃんは、男勝りだったかもしれない。可愛くあるよりも、かっこよくありたいと思っていたのではないか。(全くジェンダーの話ではなく、生き様として) そんな、クールな性格は、別の言葉に変えると、小生意気とも言えるかもしれない。だが、そこが良かった。私は、彼女が、デスクで、太々しく座っ

コロナだしね、ペストマスク。

来店してくださるお客様が増えても、なるべくお客様の顔を忘れないよう努力している。元々、人を覚えている方だから、一度しか来店されたことがない人とのやりとりも覚えていることが多い。 2度、3度もご来店されたなら、「お久しぶりですね。」と、思わず声をかけてしまう。 (ただし、クタクタにくたびれていて、頭が回っていない時もある。) そんな風に、来店してくださるお客様の一人に、仮装が趣味だという人がいた。 コロナウイルスのために、仮装イベントは、軒並み中止となり、仮装する機会が

シュール過ぎるクラシック演奏会?

※当記事は、2020年1月26日のコンサートの記事です。下書き保存されたままだったのですが、修正して公開しました。 「今回は、あやのちゃんが好きそうな絶望的で救いがなさそうな曲目リストアップしといたよ」と天使のような微笑みを浮かべるピアニスト佐藤圭子ことKeipyan。 私が好きそうな「絶望的で救いがなさそうな曲」とは一体何のことなのか・・・、何はどうあれ、期待感しかない。 今考えれば、この時からすでにカオスが始まろうとしていたのかも知れない。 当日、私が店に駆け込ん

写真家 宮脇慎太郎

写真家 宮脇 慎太郎 (Shintaro Miyawaki) さんがやって来た。   宮脇さんは、令和元年度香川県文化芸術新人賞を受賞された。 瀬戸芸の公式カメラマンをされたり、写真集『霧の子供たち』が話題になっている。 受賞のニュースを知った時には「え!!宮脇さんって新人なの?!」という声が知人たちから挙がった。もうベテランのイメージだ。   宮脇さんは、香川の超アングラな店、ブックカフェsolowの経営者でもある。扱われている本は写真関係が多いように思う。      「

8畳間から生まれる芸術写真

Akiyamaさんの作品製作へ協力するために、アキヤマ写真事務所へ。 僅か8畳間で作り込まれた絵は、Akiyamaさんの長年の技術の賜物です。 打ち合わせの段階から絵コンテを頂くのでスムーズに撮影が進みます。 作品のテーマは「古典技法の復興」とのことでしたが、そのためにまず、デジタルで撮影データを作ります。 背景は2種類黒と白、衣装も黒と白の2種類です。 撮影に用いられたカメラはHasselblad 1986年のカメラとPhaseOneです。 Akiyamaさんは

母のポートレート撮影 in Tetugakuya

今年、還暦になったのを記念して写真を撮影したいと、その気になっていた母。 母なりに色々調べたらしいのですが、日常に追われて踏ん切りもつかないまま、10年後に持ち越そうかと考え始めていたようです。 私も母が写真を撮りたがっているのを知っていながら、右から左に聞き流していたのですが、ふと思い出したように「そう言えばうちの母が・・」と話していると「ここでできますよ」と、アキヤマ写真事務所さんから二つ返事で返ってきた。 ここでというのは、このTetugakuyaで撮影ができると

丸木戸沙怒子の球体関節人形展

ゴールデンウィークの3日間、Tetugakuyaの金庫室では、丸木戸沙怒子の個展が開かれた。 主催は、川田中商会さん。 個展前日のレセプションを入れても、1日平均20人以上の観覧者が来場されたそうです。 魂が宿っているかのような表情のある人形たちが並ぶ。 金庫室なかに入って長い時間出てこない人も少なくはなかった。 沙怒子ちゃんは、写真を撮られるのが苦手なので、公開できる写真は少ない。 だいたいいつも同じ格好をしている、丸木戸沙怒子。 横顔なら載せてもいいというの

ユーモラスな御一行

2019年4月14日にTetugakuyaにクッキーハウスさんがやって来た。 クッキーハウスとは、大阪で活動する3人のメンバーからなる演奏家グループだ。 日本人に幼い頃から馴染み深いレコーダーや鍵盤ハーモニカを使って、並並ならぬ演奏をすることで名高いらしい。メンバーのお一人は、ユーフォニアムも演奏できる。 以前、Tetugakuyaで開かれたコンサートにお客様として、わざわざ大阪から、ご来店してくださっており、Tetugakuyaでコンサートを開きたいと望んでくださったの

異分野アーティストたち

メイクアップルームとフォトスタジオに変貌したTetugakuya。 どれほど前からの計画だったのか、誰かが「どう?」と言ってみると「いいね!」と言って、本当に始動し始めてしまうのです。 メイクアップアーティストに 松岡 智基 (Tomoki Matuoka)さん。 フォトグラファーに Shunsuke Oshimaさん。 モデルに、私の身体をお貸ししました。 私も撮影することが好きな一人として言ってしまうと、自分の作りたい絵なるようにしたくとも、思うように動いてくださるモデ

個展の準備 進む

このゴールデンウィークは、金庫室にて球体関節人形作家 丸木戸沙怒子氏の個展が行われる予定です。 個展の総合プロデュースは、川田中商會さん。 ポスター撮影など準備が進行しています。 主役になるはずの沙怒子ちゃんを撮影するのは、いつも難しいのです。 レンズが自分に向けられているのを瞬時に察知して、逃げ出していまします。 他の皆んなと一緒に写真に収まっているときは、少しはマシみたい。 写真はヤなのよ〜!と言わんばかりのタコ顔と、手前に写るクールなZenさんの対比が面白い。