外出自粛日記　5月20日 弁当はえらい

私立の中学に進学した時、偏食のわたしにとっで何より嬉しかったのは、昼食がお弁当になったことだった。好きなものだけが詰まったお弁当。母が料理上手だったこともあり、大学になっても時々作ってもらっていた。

少食の人間には外食時、量が多すぎて食べきれず、困ることも多い。そんな理由から、実家を出てからは、自分でお弁当を作るようになった。繁忙期にはもちろんそんな余裕はないけれど、それでも5割くらいはお弁当の生活をしている。

ワインが好きなせいか、よく誤解されるのだが、わたしは決してグルメではない。食に関してはかなりの安定志向で、好きなものや好きな店を延々と繰り返したいたちだ。もちろんわたしの嗜好をよく知った友達や同僚が勧めてくれるお店には行ってみるし、仕事の会食で新しいお店に出会うこともあるけれど、自分から開拓なんて滅多にしない。そんなわたしの志向に、代わり映えのしないお弁当はとてもよく合っているのだと思う。

なので今回の外出自粛生活に入ってからも、もう何度も弁当ランチをしている。朝頑張ってしまえば、昼、自分のタイミングでサッと食べ始められるのも良い。『舞妓さんちのまかないさん』のキヨちゃんとすーちゃんのように、天気の良い日はベランダで食べてみたりもした。

弁当箱は、高校の時からずっと使っていた東南アジア製の曲げわっぱもどきがつい先日壊れ、探しに探して角田清兵衛商店というお店のものを新調した。木製だが、特殊なコーティングがされていて、食洗機対応可能という、ワーキングマザーには涙ものの仕様。ただし、息子の弁当箱は、昔懐かしのアルマイト製。これは食洗機にかけられないが、会社のサンプル放出でもらってきたドラえもん柄で、息子がかなり気に入っているので、使っている。

https://www.seibee.co.jp/

エコロジーでエコノミー。お弁当は偉い。