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海外ボランティアの難しさ。

みなさんこんばんは!!🌃

突然ですが、みなさんは大学時代、何かサークルに入っていましたか???
私は“学生時代にしかできない経験“をしたかったので、海外ボランティアサークルに入っていました🏃‍♂️
今夜は、私が海外でのボランティアを通じて感じた“難しさ“についてnoteに書き記していきたいと思います👏

1. 私の参加した海外ボランティア活動

私が所属していたボランティアサークルは、みなさんがイメージするであろう、“カンボジアでの学校建設🏫“のような、The海外ボランティア活動をどっぷり経験できるサークルでした。
海外以外にも国内各地や大学周辺の比較的なミニマムなボランティア等、様々な活動を行っていました。
私は在学中に計2回、海外でのボランティア活動を経験しました。ネパール🇳🇵とフィリピン🇵🇭での活動です。

ネパールでの活動は、標高1,500mを越える高地の農村に約3週間に渡って滞在し、バイオガス発電の燃料となる動物の糞尿を堆積させる巨大な“穴“を掘るというもの⛏
ネパールでは子供たちが薪割りに費やす時間が多く、学校に行けない場合があります。なので、簡単に“火🔥“が手に入るように、自給自足のバイオマス発電施設を作ろう!という目的で活動を行いました。
特別なスキルや重機などを持っていない大学生ができることは“とにかく穴を掘ること“。長期に渡る高地での活動は身体に堪えましたが、なんとか目標とする5つの“穴“を掘り切ることができました💦💦💦

フィリピンでの活動は、2013年に同国に甚大な被害をもたらした台風“ヨランダ“の復興支援と現地の防災意識の向上を目的としたものでした🌀
具体的には、ヨランダによる洪水で埋まった用水路を復旧させて農地に水が流れるようにしたり、現地の大学生たちと防災に関するディスカッションやPR活動を行うものでした。

2. ボランティア活動が現地にもたらす功罪

ボランティア活動を行うと、現地の人々には非常に喜ばれます。ボランティア活動をする我々も“現地のために全力を尽くすんだ!“という自負を持って現地に向かいます。

ボランティアはWin-Winで素晴らしい活動ですが、外部の人間が現地の生活に手を加えることで生じる“影響“について、一度立ち止まって考える必要があると思います。

現地からすると、私たちは異国の人ですが、そういう人たちがボランティア活動を行うことによって、現地にもたらさせる功罪はなにか。よく聞く話がありますので紹介します。

《ネパールの農村での出来事》
・ある日、ネパールのとある農村で急病を発した少女がいました。
・少女は家族に連れられて病院に向かいましたが、その病を治せる病院までの道のりは険しく非常に長い道のりで、少女は途中で亡くなってしまいました。
・この出来事を受けて、あるNPO団体は、高度な医療を提供できる都市から迅速に救急車が農村に入ってこれるように舗装道路を整備しました。
・お陰で簡単に病院にアクセスできるようになりましたが、都市で販売されている最先端の高価な“モノ“が入ってきて農村で販売されるようになりました。
・農村の人は、その最先端の“モノ“が欲しくなったので、都市に出稼ぎに行くようになり、農村は過疎化に向かいました。
・この事実を受けて、あるNPO団体は、都市で売れる製品を農村で作れるようにしようと考え、様々なハンドメイド商品を作る内職ビジネスを構築しました。朝や夕方を含めて内職ができるよう、都市から電気を通しました。
・電気が通ったので、さらに高価なテレビなどの電化製品が大量に農村に入ってきました。
・高価な電化製品は内職ビジネスだけでは購入できないので、農村の人は再び出稼ぎにいくようになり、村は過疎化に向かいました。
・農村の人たちは、一生懸命出稼ぎで稼いだ給料で電化製品を買うことができ、みんなが笑顔になりました。

いかがでしょうか。今回事例にあげた農村は、ある少女の死から整備された舗装道路をきっかけに、都市文明が次々と農村に入ってきたと言えます。
ただ、道路建設に携わったNPO団体や内職ビジネスを構築したNPO団体は、自分たちが行った活動によって生じた現地の変化について、どう思うでしょうか。
“農村が都市化してめでたしめでたし!“と思う人もいるでしょうが、それをゴールイメージとして持っていなかった人もいると思います。

3. 海外でのボランティア活動で大事なこと

外部の人間が手を加えることは、良い結果をもたらすこともあれば、悪い結果をもたらすこともある。
海外でのボランティア活動を行ううえで大事な姿勢は、いわゆる先進国の“一方的な“価値観で活動目標やコンテンツを定めないことだと思います。
現地の人たちの価値観や近隣のボランティア活動事例等をしっかりと分析することが重要なプロセスです。
ただ、実際に活動してみないと、どんな結果がもたらされるか分からないのも現実ですので、ボランティアに参加する一人一人が視座を高くして、自分やチームの活動を俯瞰し、責任を持つことが大事だと感じます。

私はフィリピンの活動ではリーダーのポジションでしたが、用水路の復旧作業を始める前に行った活動は、現地の方々と“牛“の飼育場所を検討すること。
なぜなら、牛を放し飼いしている現地では、牛たちが用水路に集まり糞尿をする癖があるので、せっかく用水路を掘っても直ぐに埋められてしまうリスクがあるからです。
己の視座を高くし、周りをよく俯瞰して、ボランティア活動をより有意義なものにしていく姿勢を心がけていました。

それでは👍👍👍👍

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