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シンエヴァ: 愛と輪廻の物語。ノアの方舟たれ。【考察ネタバレ】

昨日公開のシン・エヴァンゲリオンをみてきました。自分の備忘録のためにnoteしますので、がっつりネタバレします。

また1回観たきりなので、各点あやふやな部分もあります。いろいろ指摘してくれるとありがたいです。

次の行からネタバレします。やだよーってヒトは観てからまた来てください。


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ネタバレするよ!!!マジでするよ!!!

ネタバレするよ!!!マジでするよ!!!

ネタバレするよ!!!マジでするよ!!!

ネタバレするよ!!!マジでするよ!!!

ネタバレするよ!!!マジでするよ!!!

文字数稼がないとサムネで見えちゃうんだよ〜







やられた冒頭から第一幕

頭の頭は今までの新劇の振り返り。あれだけでもまぁまぁ見応えがするし、本当にエヴァ終わるんだなぁって気がするし、Qからちゃんと話が続くのか!と残り2時間を安心して観れそうな、そんな導入だった。

冒頭数分のパリでの云々はもともと先行公開されていた。まさか先行公開分がそのまま本編になるとは思ってもみなかったが(裏切られると思っていた)、そのまさかだった。破、Q同様にわけわからんミッションにおける敵との対戦で始まるわけだが(たぶんエヴァのパーツ回収)、今思えばこれまでの冒頭はすべてマリ込みの戦闘シーンだった。

シーン変わってQで墜落したアスカ、シンジ、黒波の回収になる。本来3号機に乗るはず(TV、マンガ)だった関西弁のあいつと、変態メガネと再会する。ふたりともしっかり大人になって、トウジはイインチョーと結婚、子ども(ツバメ)までいる。よかったなぁ、君はあのとき死んでいたんだよ。ケンスケの家には全裸のアスカ、ケンケンとか呼んでるしそれなりの関係性にありそうな感じを出してくる。アスカにはDSSチョーカー

黒波はトウジの家に、シンジはケンスケの家に匿われるが、ここでの暮らしがシンエヴァの第一幕となっている。黒波は周囲のヒトたちとの関わりから2番目の綾波みたいに心情を会得していく。「黒波は綾波じゃねぇ」的な発言から、自分の名前がわからない黒波だけど、おばさんたちに自分の名前を問われて困惑。シンジくんに名付けてほちいとお願いする。ニアサーの件やDSSチョーカーの件でメンタルぐちょぐちょのシンジくんとも次第に心を通わせあい、結果シンジくんが再びヴンダーに乗るメンタルを形成する。けども黒波はネルフの外では生きれないらしく、後にシンジくんの目の前で初号機のプラグスーツに色が変わってLCCへと還元される。還元前に「綾波は綾波だよ」とシンジくんから綾波認定を受ける。しかしレーション2400kcalってすごいな、と思った。


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<このプラグスーツには改めてすごい価値が生まれてしまった>


シンジくんはケンスケの仕事について回るようになり、加持リョウジと葛城ミサトの息子の加持リョウジ(何言ってるかわかんないだろ?おれもよくわかんない)に会う。元あった地球の生命を元に戻す?活動をしているらしい?なんか黒い棒が刺さってる地域ではL結界密度?が云々でくぁwせdrftgyhyふじこl

<ここまでのポイント>
・なんかみんな生きてた。
・アスカとケンスケはなんかあり気。アスカにDSSチョーカー。
・加持リョウジJr.の存在。
・「初期ロッドはシンジに恋をするようにできている」by アスカ
・鬱陶しいほどの「生命の繋がり」描写。
・鬱陶しいほどの「名前を呼ぶこと」描写。
・S-DATがシンジへ返却される。


サクラたんかわいよぉハァハァな中盤

もう順番がわからなくなってきた。当たり前だけどニアサーの引き金になったシンジくんのヴンダー再搭乗は歓迎されてない模様。キレるピンク髪。一方でサクラたん(トウジの妹)は無事の帰投を嫌悪しているわけではない模様。地上からの荷物がヴンダー搭乗員に受け渡される。リョウジJr.とシンジくんのツーショットが葛城艦長へ、トウジヒカリツバメヒカリ父の写真がサクラへ。

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<めっかわ。介護されたい。>


アスカとマリは同居らしい。そこそこ仲良さげだし、Qから同様に「ヒメ」、「コネメガネ」と呼び合う仲。シンジにはもう興味ないですぇ〜を貫くアスカ。

葛城艦長は謎の部屋に。リツコとの話では「加持リョウジはニアサーを止めようとして殉職」、「殉職前に妊娠わかってて葛城艦長の殉職必至を止めた」、「加持リョウジは地球上の種の保全を目指していた」、「すいか」。

なんかネルフが南極あたりでゴソゴソし始めたらしい。完全に「最終ミッション」的な雰囲気で出航。

<ここでのポイント>
・加持リョウジは殉職。地球上の生命の保全をしていた。すいか。
・鬱陶しいほどの「家族仲」描写(おもに受け渡された写真による)。


最終局面

アスカの「なんで怒ってたかわかる?」という、若妻がしてきたら何を答えても不正解地雷的な質問に「使徒になったエヴァを自分の判断でどうにかしなかったから」と正解を弾き出すシンジくん。成長したね。アスカとシンジがお互いに「好きだった」と言い合う完全にフラグ展開へ。アスカがケンスケと一線超えたようなほぼ確定コメントも出ます。あとマリによる「メガネで巨乳のスタイル抜群マリさんです(意訳)」自己紹介も。

んで、こっからがよくわからんのだけど、どうやらゲンドウくんと冬月先生の望むインパクトには①ヴンダー、②ヴンダーの副基3台、③使徒を取り込んだ(?)エヴァ13号機、④初号機が必要らしい?よくわかんない。とにかくそれを阻止するためにヴンダーが他のヴンダーと交戦、マリとアスカのエヴァが13号機を潰しにいく。ヴンダーはいいように冬月先生に手玉に取られ、マジヤバイくなったアスカは眼帯を取って力を開放、ほぼ使徒になる(?)。が、それもゲンドウくんの予定調和だったらしく、13号機でアスカ込みの2号機(だっけ?改?)を取り込む。ゲンドウくんはさらに初号機がほしいのでヴンダーまで行き、葛城一佐と碇指令の会話になる。曰く葛城パパはセカンドの南極でインパクトになることも補完になることも知ってたみたいですね。ミサトさんの頑張りはその贖罪とかなんとか。

ゲンドウくんがふわふわと13号機とどっか行ってしまったので、それを追いかけなきゃあかんのだけど、そこでシンジくんが出てきて「ぼくが行きます」と。エヴァに乗せたくないピンク髪とサクラたんハァハァと一悶着あったのですが、なんやかんや乗りにいくことに。葛城艦長はシンジくんの被弾を庇うように被弾。旧劇かよ。大人のキスしろよ。しかしここで送り出すにあたり、葛城艦長が「シンジくん」と呼ぶ。

マリエヴァに連れられてゲンドウくんの元へ、最後の送り出す際にマリは「ワンコくん」から「シンジくん」へ、シンジくんも「マリさん」と呼ぶ。加えてマリはシンジくんに「アスカを救って」とお願いする。ゲンドウくんとシンジくんのやりとりはご覧の通りという感じで、かなり直接的な表現でお茶を濁さずにゲンドウくんが説明していました。要約すると「シンジのことが嫌いなわけじゃない」、「贖罪のつもりで接していた」、「人生にユイたん出てきてからガラッと変わった、マジS-DATいらなくなった」、「あれ?おれの回想にちょいちょいマリいね?」。このタイミングでS-DATがゲンドウの元に戻ります。マリと冬月先生がなんかゴニョゴニョ話します。マリの本名っぽいのに触れてましたね。マリアですって。

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<アットホームな研究室へようこそ!>


なんやかんやで世界改変モードになったので、エヴァ13号機に取り込まれてる魂の救済に移ります。カヲルくん「円環の理の中にいた。君の幸せからぼくも幸せになりたいと思っていた。今度こそ君を幸せにry。結局ヴィレの創始として動いて加持くんをうまく使ってきたの、すごいでしょ」。アスカ「どうも作られたヒトだったっぽい。ユイとゲンドウに囲まれるシンジがうらやましかった。ロリアスカ、かわいいでしょ?」。レイ「髪長いのもイケるでしょ?」「碇くんがまたエヴァに乗ってしまったね、ごめんね」。「またエヴァに乗る」という発言から、ここでのレイは破で初号機に取り残されたやつみたいだ。髪が伸び、偶像でありながらも母性を持っている。

魂を回収しきって、初号機の中のユイさんとゲンドウを残したまま補完を終了させるために、槍が必要らしい。ヴンダーの脊椎?を槍にする必要がありました(?)。搭乗員全員を避難させ、ヴンダーに残った葛城艦長は、インパクトの中心に乗り込み、シンジくんに槍を渡します。ミサト「やっぱ私ってポニーテールでしょ?」。そんなこんなで無事世界改変は終了し、セカンドかニアサーで回収された魂が地上へ戻っていく描写が出ます。

波打ち際、ひとり魂の回収を待つシンジくんのところへマリが来て、コアから脱出します。マリじゃないや、マリアだわ。

<ここでのポイント>
・マリはマリア。
・マリはゲンドウくんとかユイさんの大学の同朋で冬月研。
・鬱陶しいほどの「名前を呼ぶ」ことへの執着。


ラスト

巨乳のおねいさんに「だ〜れだ?」されるシンジくん(クソほどうやらましい、cv. 神木隆之介)、駅の対面にいるカヲル、レイ、アスカ。ここら辺はみんなそこそこヤングな印象です。世界改変により救済され、普通の人間へと戻ったみたいっすね。めでたしめでたし。庵野監督の地元、宇部荒川の実写映像に彼らがアニメーションで入る形で幕を閉じます。

<ここでのポイント>
・シンジくんの変声から身体的身長があるらしい。
・神木隆之介の起用、実写とのコンタクト、都市の引き絵。


雑談① シンエヴァは愛と輪廻の物語

<愛の話をしようじゃないか>

「エヴァってあれでしょ?猫耳つけて戦うロボットアニメでしょ?」


これは全てのエヴァファンを震撼させるウェイなコメントです。
「アレハネコミミジャナクテ、インターフェイスッテイウ、アイヲカンジルシンケイト...」
って言うとマジで引かれますが、シンエヴァで強調して書かれたのは圧倒的な「愛」。序破Qではそんなに描かれなていなかったように感じますが、シンではひとりひとりの愛の形と愛するものが強く描かれます。特に親(家族)が子に与える無償の愛が焦点です。トウジとヒカリにとってのツバメやサクラ、村での猫の親子、近隣の出産、ミサトさんのリョウジJr.、実は息子loveだったゲンドウ。またそれらがなくなってから気づいた、という話の流れでも、ケンケンが墓参りに行ったり、コアの中のユイが守ってくれたりで見出すことができます。

また別の角度からの「愛」という点では、最後にシンジくんを信じてエヴァに乗せたミサトさんであったり、リツコのミサトを思う愛。シンジくんを幸せにしたいカヲルくんの愛。

黒波も村での暮らしでそれらを感じ取りつつLCCに還元されていきます。

一方でかつてのメインヒロインであるアスカは無償の愛を経験できずに生きていきます。「ママ!そこにいたのね!ずっと一緒だったのね!」すら許されないアスカの孤独っぷり。地上にいる間はケンケンで埋めているようですが、おそらくケンケンも純愛でないことは理解した上で付き合ってるような気がします。加持さんにも取り入らず、シンジくんにそれを求めたりももうしない(破ではケーンッって感じはあったものの、おそらく愛ではない)。おそらく自分がエヴァに乗るためのマシーンであることを自覚しているようなそんなそぶりです。なんかポスターの並びにもそんな風情が出てるとか出てないとか。とにかくアスカに「愛のない状況」を押し付けることで周りの愛を明確にしていきます。たぶん、「使徒になったエヴァをシンジくんが自分の判断でメッタメタにした」のなら、それはそれでシンジからアスカへの愛という形で示せていたのではないでしょうか。だからこそアスカはずっとそれを根に持っていた。

連なった話で、新劇場版ではシンジが持っているS-DATが外部との関わり、障壁の象徴として描かれています。エヴァに乗って嫌なことがあったときはS-DAT。周りとの関わりを捨てるときに捨てられるS-DAT。シンジに心開いた綾波の操縦席にS-DAT。14年も経っててわけわからんくなって閉じこもるためのS-DAT。シンジが心開いたカヲルくんに直してもらったS-DAT。またまた心が壊れて落とすS-DAT。黒波が拾って心通わせてシンジの元にS-DAT。S-DATは結局ゲンドウにとっても外界との壁を示すもの、ということが劇中でも語られます。

んで、S-DATと対象的にアスカの心の閉ざしとして使われたのがワンダースワンみたいなピコピコ。登場は破からですが、彼女のメンタルが内に向くときに象徴的に使用されます。シンエヴァでは基本エヴァに乗ってるときとシンジの面倒を見てるとき以外はピコピコです。

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<これね>


そんなアスカにも唯一無償の愛を向ける存在がいます。それがなんと言おうと新劇のトップヒロイン、マリことマリアであるのです。というよりマリは登場人物全員に愛を向け、そのリターンを要求しない存在なのです。もとよりゲンドウくん呼ばわりだし、ユイさんのメガネにハァハァペロペロしてるし(マンガ参照)。おそらく聖母マリアであり、最終的にも神となったシンジのそばに居続けます。てかもはやマリ、アスカの母説はあってもいいと思います。研究室の写真とかめっちゃアスカっぽいし。

シンエヴァでの愛は「名前を呼ぶこと」で具現化されていきます。最初の方では近隣からの愛とヒトへの愛を学びつつある黒波が自らの名前を探し歩きますし、シンジは彼女に心を許して綾波と呼びます。エヴァに乗ることを許したミサトさんはシンジくんと呼び、アスカを救い出せとシンジに啖呵を切るマリはそれぞれ(たぶん初めて)シンジくん、アスカ、と呼びます。最後の方ではリツコが(たぶん)久しぶりにミサト、と呼び捨てにし、クライマックスでは碇両親がシンジ、と名前で呼びます。唯一本名で呼ばれてこなかったマリは冬月に本名で呼ばれてヘンッって顔をします。

ベタですが、物を通しても繋がっている様子も描かれています。加持のヴィレバンダナ、写真、、、

こんな感じでいろんな形で愛が劇中で示されていきます。旧劇にあった愛すゆえの憎悪、みたいのも(アスカ以外)一切なさそうなのが新劇はポイントかもしれません。


<リンリンリリン輪廻>
もう一個のテーマは輪廻です。輪廻ってのが正しいかわかりません。生のサイクル、みたいな印象で書いています。どんな生物も生まれやがて死に、また新たな個体が生まれます。補完計画はその流れを遮断して無に還元する計画なわけですが、それに反するように劇中で生き物のサイクルが回っていきます。上にも書いたように子どもが生まれ、親は死に、グルグルグル。苗を植え、実が育ち、ペンギンが増え、グルグルグル。これが生命の正常な流れであって、生命の理に反したエヴァ搭乗者は老いることすら許されない、十字架を背負って生きていきます(もはや生きているのか?)。この縛りはDSSチョーカーという形で目に見えます。この十字架を下ろすためのシンジくんの望んだ世界改変であり、みなが生命のサイクルに無事戻ることができます。たぶんマリもこのサイクルから逸脱していますが、彼女のそれがどの段階で起きたのか(冬月らと出会う前なのか、それともあとなのか)、が大変気になりますでありんす。

別の軸での輪廻はカヲルくん回りに起きています。彼ははっきりと「円環の理の中にいる」と言いましたが、彼はリリンの行方を見守る存在、そしてその後また新たな軸でのリリンを見守るべく、生まれ変わります(いっぱい棺?が並んでたね)。おそらく前世(前の世界軸、例えば旧劇)の記憶を持ってるんだよね、だからこそシンジくんを救済したかった。加持を動かしてヴィレを作った。そしてゲンドウの願いを妨げてシンジくんが幸せになれる世界を望んだ。そして最後には神となったシンジによってヘナチョコな円環から逸脱し、通常の生命としての輪廻のサイクルに戻してもらいます。

神(シンジ)によって、通常の失われた生命は元の形に戻り、生命を逸脱した存在(エヴァ登場者やカヲル)は神の許しによって生命のサイクルに戻されます。神をヒトに戻すことができるのは聖母(マリ)。神の背負った十字架(DSSチョーカー)を下させることができるのも聖母。という感じでしょうか。

ところで「円環の理」って聞き馴染みありません?ありますよね?
愛するヒトを救いたくて生まれ変わり続ける?どっかで聞いたことありません?
愛された主人公はヘナチョコな十字架を拭うために世界改変を望む?あれあれ?
ほむほむなの?ねぇ!ほむほむなの??

       ∧ ∧
   /( ゚ _ ゚ )ヽ  はやく僕と契約してよ
  /ノ ( uu )`ヽ)


雑談② ノアの方舟となるか加持リョウジ

先述の旧約聖書『創世記』による物語の要約は以下の通りである。
主は地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て、これを洪水で滅ぼすと「主と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに方舟の建設を命じた。方舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。方舟の内と外は木のタールで塗られた。ノアは方舟を完成させると、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを方舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、方舟はアララト山の上にとまった。 ~中略~ ノア601歳の1月1日に水が乾き始め、2月27日に全ての水が乾いた。ノアは箱舟から出て良いとの指示を受け、家族と動物たちと共に方舟を出た。そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を主に捧げた。主はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。主はその契約の証として、空に虹をかけた。
<Wikipediaより>

加持リョウジの仕事っぷり、全ての種の保存と保管、は完全にノアである。また方舟としてヴンダーを用いていた。方舟はデカさゆえに人類の魂の救済、という意味があったりするらしいし、なかなかヴンダーの仕事らしい。むしろヴンダーと同化したミサト、という形が方舟らしいのかも知れず、確かに方舟から出ていいと指示を受けた(脱出ポッドで逃げたみなさま?保存した生物?)の頭上には虹がかかっていた。また葛城パパがセカンドの引き金らしいよ〜みたいな感じになっているが、そのような大洪水を決して起こさぬよう、誓いとして頭上に虹をかけたとも読み取れる。葛城ミサトの行いは償いであり、父のケツぬぐいであることが語られているし、この辺はオーバーラップするものがあるのだろう。しかし🍉すいか🍉強調しすぎでは?

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<いらすとやはなんでもあるなぁ>


雑談③ なにが"シン"なのか

最近の庵野作品には"シン"がつく。ゴジラもエヴァもウルトラマンも。コンテンツ自体は新しくないものの、重厚感と練りまくられてオタクが考察したがるストーリー、ちょっとリアルな描写が特徴的。それはともかく、ゴジラもウルトラマンも前の世代が作り育ててきたものであり、それを踏襲して新たな作品となっている。上にも輪廻とサイクルの話を書いたように、作品も輪廻するならば、いつかエヴァも別人にコスられるだろうし、20(30?)年前の作品を自ら作り直すこと=rebuild of evangelionも可能である。この手はまったく詳しくないけど、先端技術という点では3GCGとかモーションキャプチャーとか、あとは最終カットの実写+絵という点かもしれない。

また「踏襲した」という点ではジブリ作品かも知れない。というかぶっちゃけどこに出てきてんのかわかんなかったけど、クレジットに『スタジオジブリ 「となりのトトロ」』って書いてあったんですよ、あれ「全世代のアニメを踏襲し超えていくぜ」的なのかなぁ?とか勝手に思ったんですけど、そうすると最後のセットの「新海誠臭さ」がちょっと意味あり気なのかなぁ、と思ったり。露骨な街並みの引きの絵と、手を取り合う男女、神木隆之介、がすごい新海臭い。結局なにがシンかはわからん。


結局わからんかったとこまとめ

正直インパクトのシステムとか槍の名前とかはさっぱりだったけど、心情と状況の説明はこれまででピカイチだった。人気のアニメみたいに「登場人物にめちゃ丁寧に説明させると400億円ぐらいいく」ということに閃いてしまったのだろうか。

わからんかったとこをまとめていきます。多分いろんな方がいろんなとこで考察してる気がするので貪ります。
・結局マリはどこからきてどこへ行くのか。
・マリは旧劇に必要なかったか。
・総流→式波の変更は別物を意図させるだけのものか。
・カヲルはなににどんくらい直接手を下せるのか。
・なぜゲンドウの眼はおもしろくなってしまうのか。
・サクラたんハァハァは誰と結ばれますか?

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