[The ATAMI YOUth]ヨガを教えたことで気がついた健康の循環。 みんみんちゃんの物語
The ATAMI YOUthは熱海に関わる20代から30代のユース世代に注目して、彼ら彼女らの想いや価値観に触れ、これからの活動を応援するメディアです。
2年前の2020年に熱海へ移住。
塗装業の本職に持ちながら、ヨガインストラクターとして
月に2回、熱海と御殿場でヨガ教室を行っている
またタロットを使った占いも行っている。
【自己紹介】
芹澤 亜由美です。みんなからはみんみんと呼ばれてます。2013年に行われたAtami Art Weekで自分の作品を展示したことがきっかけで熱海に来るようになりました。その後2019年に行われた熱海未来音楽祭でサンビーチに扉を設置する作品に絵を描く仕事をいただき、熱海で仕事をしてみてこの街に移住したいなと思うようになりました。
【熱海への移住】忘れてしまったけど、10個の決め手で熱海へ
大体、何か物事を決めるときはいつも10個くらい考えている。
熱海へ移住した決め手はもう何個か忘れてしまったけど、1つ目は「熱海の雰囲気が好きだった事」2泊3日だとわからない町だなと思った。飲食店とかが多すぎる。もっとこの街を掘ってみたいなと思った。
2つ目は「知り合いがいる事」
3つ目に東京や千葉に住んでいたところよりも「もっと広い部屋に住みたい」制作とかも色々やりたいと思ったので。
4つ目は「アートイベントをやっていること」
そして、「海が見える物件が見つかった事」
良い物件に巡り会えたのが熱海に移住した最大の理由だと思う。今いる物件はDIYもできるし、海が見えるし、駅から徒歩5分。そして、マンションの隙間から海が見えるのはすごくいい。これが本当に最後の決め手だった。
元々御殿場の生まれだから山で育ったけど、高校が沼津で海の近くだった。なので、高校の時は散歩とかで近くの海を散歩していたり、タイに行った時も海が見える景色のところで何日間が過ごした時に「こういう生活がいいな」と思っていた。それが熱海で実現できた。
海の近くに住んでいると、気持ちいい風が吹いていたり、朝日が登ったりするのがドラマチックでいいなと思う。熱海に住んでから思ったけど、熱海の朝日は本当に綺麗だなと思う。
朝起きて、朝日が入ってきて、カーテンを開けて「あぁ綺麗だな」って思って閉めて、「また寝る！」ってことをよくしている。その瞬間だけ見れるだけでもすごく感動できる。
【熱海での時間】熱海にいる時間を増やさないと関係を深める事はできない
本業は塗装や壁画を書いたりしている。コロナ前までは関東にある某テーマパークで塗装したり、コロナ後は大阪にある某テーマパークで塗装の仕事を長期でやっていた。
塗装の仕事は以前は週6日働いていたけど、今は週4日にしている。塗装の仕事は稼げるけど、体力勝負のところもあり、終わったら飲みに行ってしまっていた。お金があればあるほど使ってしまう感じで、あの時は本当に心が疲弊していってた。大きな仕事を削ってまでも熱海にいる時間を増やそうと思った。
それは、熱海の雰囲気がすごいオープンでポジティブな気持ちさせてくれるからだった。朝日が気持ち良かったり、海が近くにあったり、温泉、そして何より人と知り合って仲良くなりやすい街だからだ。
何回かお店に行けばすぐに顔を覚えてくれるので、また行きたいなと思うし、最近あの人に会っていないから行ってみようとも思うことが多い。
最近はcafe bar QUARTOやwine bar Le palaisによくいく。一人暮らしをしているので、誰かと喋りたいタイミングでよく行っている。そうするといろんな人と繋がることができて、自分が前向きになることも多い。
なので、稼げる本業の時間を削ってまでも熱海で過ごす時間を増やすことにした。
そして熱海にいる時間を大事にしていたので、CLUB HUBlicに入会してそこで出会う人との繫りをより大事にしていた。この1年は関係をいろんな人と深めていったなと振り返ると思う。熱海にいる時間を増やさないとやっぱり関係を深める事はできないなと思う。そして、HUBlicを出入りするようになってプライベートでも食事をするような人ができたり、同世代と仲良くなったのが大きかった。
【インストラクターを始めて】ヨガを教えること自体が自分を調整することだと気づいた
現在、熱海と御殿場でヨガのインストラクターをしている。今は知り合い中心にやっているが、知らない人向けにも年に1度イベントとかもやっている。
これまでは塗装の仕事一本でやっていたけど、塗装以外で自分の持っているもので稼ごうと思いヨガのインストラクターを始めた。なので、もっといろんな人と関係を作っていこうと思った。
インストラクターをやってみて思ったのは、ヨガを教えること自体が自分を調整することだと気づいた。ヨガ教室で会う人と話したりするのも、良い時間だし、自分一人でヨガをすると早く終わってしまうけど、教えながらやると時間や流れを落ち着いてやることができるので、より整うことができる。
整うことで疲れが取れるし、頭の思考とかもクリアになって余計なことを考えなくなる。感覚的には今流行のサウナの整うと似ているものだと思う。ヨガは身体の骨とか筋肉とか臓器とかを正常な位置に戻して、身体をリセットする効果がある。そうする事で新しいものが入ってきて「明日も仕事がんばろう」って気持ちになる。
さらには、仕事量を減らした塗装の仕事も、何が嫌だったのかを内省することもでき、前向きになることもできた。
ヨガ教室を開いたことで、熱海の人脈が増えて、プライベートも仕事も公私共に充実してきた。
今では、熱海に帰ってきた時に「いついつ会おうよ」って言える友達も増え、熱海に帰る場所ができた。東京だと場所というより人と会うことしかなかったが、熱海は好きな海や朝日など街全体もそして、熱海の人も帰れる場所だと思うようなった。
【ヨガを通して伝えたいこと】最初に「まずヨガをやってみて」って言いたい。
ヨガの気持ちよさは体験してみないとわからない。
いろんなタイプのヨガがあって、筋肉がつくとか、痩せるヨガなどあるけど、私が教える心も身体も整えるヨガというのも体験してみて欲しい。ヨガをして内省して、これからの自分を考えるきっかけになってくれたら嬉しいと思う。
ヨガは無意識とか潜在意識を整えてくれる。本来の自分の可能性を引き出すこともできるし、不要な情報やトラウマをリセットしてくれて、元の自分に戻っていくことができる。
私自身、ヨガをしていたから、自分が何したいか、自分がどこにいたかを大事にできるようになった。
以前であれば、塗装の仕事は東京にしかないからそこに住むしかなと思っていたけど、別に熱海と半々の生活でいいんじゃなかと思い始めたり、これまでなら現実問題、稼げるのかと考えてしまい、「いや無理でしょう」と勝手に考えてしまっていたが、そうはならなかった。
それは全部ヨガのおかげ、自分と内省する時間をヨガを通して作ることができたから今がある。
さらには、自己肯定感をあげることもできる。
これまでは相手に嫌われないように取り繕って苦しくなるってことが多かったけど、相手に嫌われるかもしれないということは勝手な妄想ってことに気付き、客観的に自分を見ることができるようになった。自分は自分のままでいいんだと前向きな気持ちになることができた。
【今後やっていきたいこと】健康もお金も循環するようにしていきたい
熱海がこれからも自分にとってもいい場所であって欲しいから健康もお金も循環するようにしていきたい。
ヨガ教室に来てくれた方からいただいたお金を熱海のお店で使うことはお金の循環にもなるし、お店の人がヨガを受けてくれたら、その人も健康になるし、前向きになり、お店が良いように発展していくかもしれない。そういう循環が生まれてくれたらいいなと思う。
これは、今まで熱海でヨガを教えてきて気づいた事。熱海という小さい街だからこそ、それの循環が見えると思う。だから、ヨガを続けていきたいと思う。
Instagram @minminyoga
シュリカリ ヨガについて HP
インタビュー：Sugi
写真：Sugi
【Sugiの感想】ヨガをとりあえずやってみるとわかる
実際に体験してみようと、取材をするタイミングで自分もヨガ教室へ参加してみました。
ヨガのさまざまなポーズをゆっくり、時間の間隔を置きながらやることで、頭がスッキリするというのがすごくわかりました。気難しく考えていたことも、一旦頭から抜けて、「とりあえず、やってみよう」と前向きな気持ちになりました。
みんみんちゃんがいう「とりあえず、ヨガをやってみて」というのが体験してみてよくわかりました。自分はよくサウナに行くのですが、サウナの「ととのう」に似た感覚だなと思います。気持ちも身体もスッキリする。面白いなと思いました。
また、ヨガを通して熱海の人が健康になるという考えは自分にはなかった視点。この記事を読んで少しでもヨガ教室に参加してくれる人が増えたらいいなと思います。
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