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愚詩

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#愚詩

地図

20メートルは跳んだ。

跳んでいる時はいつも、
前傾姿勢を意識している。
今日はきりもみも少し入って、
激しい風圧に、衣はビラビラ。

--(全員で)
「おめでとう」
「ありがとう」
「おめでとう」
「ありがとう」
誕生日?はたまた結婚でもしたのだろうか?
よそ行きのブラウンのダブルのスーツは、
少し時代遅れだった。

まだまだ跳んでいる。
グングン小さくなっていく。
飛び方を忘れたソレは。
姿

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愛のありか

とても良いタイトルが思いついて、

思いのままにペンを走らせる。

走らせるといったって、別に何か書き始めるわけじゃない。

ペンに足を生やし、文字の通りに走らせようとするだけだ。

もちろん、ペンなんか本当に走るわけがない。

足も動かないし、インクもたくさん詰まっている。

それでも私は、ペンを走らせるのです。

そうするうちに、衝動は感情に、感情は心になり、心は愛情にかわる。

愛情はやがて

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のみこむ

かたいもの、やわらかいもの。
丸いもの、四角いもの。
甘いもの、苦いもの。
新しいもの、懐かしいもの。
手前のもの、奥のもの。
変わっているもの、いつものもの。
美しいもの、醜いもの。

全部まとめて飲み込みます。
そしてグーっと力を込めて。

きれいなうんこが出ます。

スポーツカーみたいな流線型。
とてもきれいなうんこです。

そのうんこを、みんなは笑顔で見ています。

私はそれを見てまた、

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