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愚詩

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2021年6月の記事一覧

気配

ザクッ、ヒュッ
ザクッ、ザクッ、ヒュッ
ザクッザクッ、ヒュッ
ザクッ、ザクッ、ザクッ、ヒュッ

これくらいかな?
まだだろう。

ザクッ、ザクッ、ヒュッ
ザクッ、ヒュッ
ザクッ、ザクッ、ヒュッ
ザクッザクッ、ザクッ、ヒュッヒュッ

もういいかな?
うん、もういいだろう。

ザザー。
ザッサー。
ガサガサー。

ありゃあ、頭が出ているよ
え、もう一回出すの?
うーん、折り曲げる?
曲がるかなぁ

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糸宿

口がすべって
世界が変わった
後ろの世界が
夕陽に変わった

すべった言葉を
舌舐めずり
ズリズリズリ

離れ離れの意味たちは
宇宙を超えて

時は西暦、何年か
世紀の質問にも
「ビショビショですね」
「えぇ、ビショビショです」

6時には
風呂に入って、寝ているだろうか
いつもの
冷たい布団で

要は、
変わったところも、変わってないところも、自分です。
変えたところも、変えなかったところも、自分です。
もっと言えば、
変えたかったところも、変えられなかったところも、自分です。

雨が降ってきました。
大粒の雨です。

ストンと
落ちた腑は、
意外と居心地の悪いものでした。
クラス替えをしたその日に、
おしくらまんじゅうをした思い出のような、
気の抜けないものでした。

どんどん、
どんど

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225度回転して、目が覚めた。
昔よりも、目覚めがよくなった。

いつも通り、歯を磨いて、
いつも通り、トーストを焼く。



でも今日は、いつもの「いつも」じゃなかった。
いきなり急に、全部った。(造語として)

目指すのは、大空のその先。
飛び立つというよりは、
羽ばたくというイメージ。

6月9日
45回転の音楽を聴きながら。