初期の佐野元春&杉真理と「ミュージック・ステディ」と。
佐野元春さんの名前を初めて聞いたのは多分、甲斐よしひろさんの「サウンド・ストリート」でした。
その後、林美雄さんの「パックインミュージック」の中の人気コーナー「ユアヒットしないパレード」だったと記憶してます。
それと当時の愛読誌「新譜ジャーナル」で『Heart Beat』が推薦盤になっていたような。それでまずは『Heart Beat』を買ったはずですね。『BACK TO THE STREET』は結構後(1982年の8月頃か?)でした。
・佐野元春『Heart Beat』(27・8H-5095/エピック・ソニー)
1989年6月1日再発盤。
確か『Heart Beat』が出てから、佐野さんが「サウンド・ストリート」の月曜を担当するようになったと思うんですよね。
・佐野元春「THIS VOLUME 4」(CBSソニー出版)
今、調べてみたら『Heart Beat』発売が1981年2月25日で、「サウンド・ストリート」の1回目が1981年4月20日でした。
前任者は松任谷正隆さんで、私は松任谷さんの放送はチェックしていなかったのですが、中学のクラスメートから「佐野元春ってヤツの番組が面白い」と教えてもらったような。
それから熱心な佐野さんのファンになったというと、カッコいいのですが、現実はそんなに甘いものではありませんでした。
少なくとも半年は時間が必要だったわけです。
佐野元春という名前をもっとチェックしようと思ったのは、「新譜ジャーナル」の五十嵐浩晃さんインタビューで「大瀧詠一さんにナイアガラトライアングルを佐野元春と杉真理でやらせてくれと直訴した」というコメントが紹介されていたからでした。
大瀧さんからの「あれは人を紹介する企画だから。君はもう(「ペガサスの朝」で)売れてるからいいんじゃない」という答えも載ってましたね。
今にして思えば、五十嵐さんははっぴいえんどの信奉者だったけど、杉さんはアンチ・はっぴいえんど、佐野さんもはっぴいえんどに対して全肯定なコメントをしていなかったことも関係あるかもしれませんね。
当時、佐野さんはラジオ番組と「ユアヒットしないパレード」で名前を既に認識してましたが、杉さんはコカ・コーラのCMで名前を知ったばかりだったと思いますよ。
あ、五十嵐さんの「想い出のサマー・ソング」のコーラスが杉さん(コーラス・アレンジも担当)と大瀧さんで、その模様を写真で見た記憶もあります。
つまりこの時点で大瀧さんはナイアガラ・トライアングル構想に適切な顔ぶれを考えていたのではないでしょうか?
確かジャパコン(というイベント)が夏にあって、その時の杉さん(佐野さんも別の日にステージがあった)のステージでナイアガラ・トライアングルvol.2構想が発表されたはずです。
それも「新譜ジャーナル」だったか、「GB」だったかの記事で知りました。
その冬に「A面で恋をして」がCMソングに使われてヒットして、伝説のヘッドフォン・コンサートがあったわけですね。
ナイアガラ・トライアングルvol.2のアルバムが発売されたのは1982年3月21日でした。もちろん予約して購入しましたが、実は大滝さんや佐野さんより杉さんの曲が最初は好きでしたねー。こういう人は周りにも結構いました。
・『ナイアガラトライアングルvol.2』(SRCL-5001/ソニー・レコード)
2002年3月21日発売20周年記念盤。
なんたって収録曲は「NOBODY」、「ガールフレンド」、「夢見る渚」に「LOVE HER」ですからね。
江口寿史さんの「ストップ!ひばりくん」でキャンプファイアーで歌っている描写があったのは「夢見る渚」でしたし、佐野くんという佐野元春さんにインスパイアされたキャラクターも登場していました。
それだけインパクトを残したアルバムだったということでしょう。
5月21日には杉さんのアルバム『OVERLAP』が発売されて、これまた夢中になりましたねー。ジャケットもカッコよかったし、「Lonely Girl」、「Catch Your Way」に「ガラスの恋人」とシングル曲がとにかく最高でしたね。
・杉真理『OVERLAP/STARGAZER』(SRCL-5313~4/ソニー・レコード)
2002年3月21日再発の2枚組。
同じく5月21日には佐野さんの『SOMEDAY』が発売されました。これも発売前日にフライングゲットしてますね。
同時に買ったのはブレッド&バター『Night Angel』でした。こちらはTDK移籍の最初のアルバムで、ロサンゼルス録音そしてジミー・ハスケルなどが参加していることで注目してました。
・佐野元春『SOMEDAY』(27・8H-5096/エピック・ソニー)
1989年6月1日再発盤。
これは人気ありましたねー。付属の紙を使ったブックレットを持ってきていたクラスメートが複数いましたから。
・佐野元春『BACK TO THE STREET』(27・8H-5094/エピック・ソニー)
1989年6月1日再発盤。
8月にはようやくファースト・アルバム『BACK TO THE STREET』を購入しています。近所のレコード屋さんの割引券を使ってだったと思います。
佐野さん関連の雑誌ということで「ミュージック・ステディ 4号」を購入し、夢中になって読んで、ステディ出版に創刊号を通販しました。
(ちなみに4号のステディのレギュラー・コーナーMY FAVORITE ALBUMに登場しているのは林美雄さんなんですねー、ビックリ)
特に創刊号のインタビューはメチャクチャ感動しましたね。
しつこく何度も言うことになりますが、佐野さんのインタビューでこれがベストだと私は思っています。
そして、4号での佐野さんと銀次さんの対談も本当に素晴らしいです。
6号での佐野さんと銀次さんは対談していて、「ディズニー・ガール」と「ビューティフル・ナイト」の感想を佐野さんが語っているのも素晴らしい。
『スターダスト・シンフォニー』に限らず銀次さんのアルバムはもっともっと評価されるべきなんですよねぇ。
ちょっと長くなりすぎたかな?
でも、昨日の「ミュージック・ステディ」別冊編も一緒に読んでいただけたら嬉しいです。
明日ぐらいからまた隠れ名曲、名演コレクションをやろうかなと考えています。
ではまたー。
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