信金パワハラ体験記02~T君の死~

S課に配属される前まで、私は営業店に在籍しておりました。

ある朝、S課のT君が死んだという訃報が全店に届き、その突然の死に皆驚いていました。

亡くなった彼、T君は数年間の営業店勤務を経てS課に配属となった、20代後半の若い職員でした。

死因は不明とのことで、朝に自室で倒れていたのをご家族が発見されたそうです。
病気に罹っていたという話も聞いたことがなく、彼と昨日に電話で普通に話していた職員もいたと言います。

しかし後になってから聞いたのですが、亡くなる前日に彼と話したというある方は、電話を切る前に何か思い詰めた様子で「後はお願いします...」というような事を言われたそうです。

さて、T君の急死から数か月が経ったある日、私にS課への異動命令が下りました。

「S課への出向を命ずる」そう、T君が在籍していた部署です。

次回に続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?