遺影

遺影と云うものがあります

どんな顔をしていたのか
どんな姿だったか

その人の影が
段々とおぼろげになって
その内 忘れてしまうのかも知れない

辛うじて写真とかが飾ってあれば
絶えず目にし 焼き付いてしまい

一番の 良い時期
良い思い出の

一瞬が 留められて行くのかも知れません

家族の写真を飾ろうと思う事も
飾った事も無い

私の記憶の中に生きて

私の消滅と共に
消えて行くのだろう

世代が変わって行けばそれだけで
覚えている人も
知っている人も

皆無に等しくなって行くのに

今 自分の中から消えて行く
忘れ去ってしまう事が

何故か寂しく
切なく思えてしまったりするのです。

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