冷凍庫

朝から台所仕事をしている。

漬けたり、煮詰めたり、
保存出来るものを主体に

何種類も出来るだけ作っておく。

ほんの何十年か前までは
毎日朝から 一日の殆どが
食べる事に関わっていた

電化のお陰で、システムの変化で
「ゆとり」と云う空白時間が創れるようになった

台所から公共の場へ、
嫁姑の家族のみの場から
無差別の地域住民に

或いは 国境を越えて
地球家族に。

大容量の冷凍庫があれば
暫くの間、ほんの数日間でも
「自分の時間」と云うものが確保できる。

その為に、その為に、
今をフル回転させて

便利グッズをフル活用させて
空白の時間を生み出さなければ。

その事が優先事項になって来る。

そして段々と
「私」が頭をもたげ

家族から
家庭から
気持ちは遠ざかって行ってしまう。

そんな気持ちがするのは、
そんな思いが、

自分を大切に、自分の人生を生きる事と
イコールじゃないと云う事なんだろか

家庭崩壊の数歩手前で
高くそびえたつ厚い壁を

見上げて溜息ついているのです。


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