因果

因果応報。原因があって結果があると言うので、
現在の無条件の反射的反応は、過去に経験した記憶から来ている。
と思っていました。
確かにそうなのかも知れないし そうなのだろう・・・。

だけど私のように不安や恐れの目を以て考えてしまうと、
何もかもがネガティブな巨大化した恐怖を思い描いてしまって、
罪だの罰だのが襲いかかり、悪の根源、闇の囚われ人となってしまうのです。

そして最悪の最低の、超過激な強烈な何かがあって、
出来事を通して、今こんな風になってるんだ、と考えてしまう。

だけど何かの本に書いて有るとおり、衝撃的な事ばかりがあった訳じゃない。
劇的な瞬間を思い起こさなければ今を生きる事が出来ない訳じゃない。
「何だ、こんな事だった」とか、「びっくりする様な、驚く様な出来事ばかりじゃない」
ゆっくりと受け止められるほどの記憶だったりするのだから。

確かに目を覆いたくなるような出来事もあったかもしれない気はする。
でも今を生きる為に必要な記憶を拾い集めてみると、
その幾つかの、超える事の出来ない記憶を
思い起こすことは無い。

その幾つかの記憶は、必ず乗り越えることの出来るハードルでしかない。
ほっくり返せば幾らだって出て来るよ。
だけど「今」を生きる為に、「今」必要なものとして
思い起こす、関係性のあるものは、極少量で限られたものでしかないと思えて来る。

「だから、これでいいのだ」
まず恐れて構える事も無い。
お化けのように脅かし、飲み込まれてしまいそうな魔王の口を、
抱いていたのは、私だったのだから。


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