すすきが風に
すすきが風に揺れています。
夜空には 煌々と
照る月が懸かり
星ぼしも輝いて見えます。
冬に閉ざされる前の
束の間の静けさを
楽しみなさい
喜びなさい と
言っているかのようです。
星ぼしの間をそりに乗り、
天空に描かれた 神話の中を
私はひとりの御者となって
舵を取って行くのです。
おとぎの国の入り口に
きっと 狐や狸やドラゴンがいて
招き入れてくれるのです。
夜空一杯に 不思議の虹の流れ星
奇跡と奇跡の橋の上から
小さな光の楽隊が
笛吹き 琴をかき鳴らし
渡ってくるのも こんな時です。
夜空を見渡し 探してみるのです。
星のかけらの 物語の
はじまりを
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