前を向いて

「回復」とは、それまでの症状とうまく付き合い、普段通りの生活を送れている事が
その人にとっての「回復」と云うのだそうです。

私も「症状」とされる泥沼状態の中に居た感覚を、
もう過ぎ去った過去のものだと、頭の中で思っていても
数々の後遺症として残っている感覚を、どうにも打ち消せない。
まだ囚われている感から、逃れる事が出来ないでいました。

でも考えてみると、そうなのかも知れない

全く「何もなかった」と云う事にはならない。
全くの白紙状態にはならない。
と云うのが本音かもしれない。と思える様な気になります。

他者の評価に振り回されず、自分を責める気持ちや漠然とした不安が和らぎ
現実的な課題に取り組んで行ける様に、必要以上に無理しない生き方を選べるようになれば、
一先ずそれでいいんじゃないか
もう自分を許して、手離してあげてもいいんじゃないか。と 思えたりします。

或る症状を無かった事には出来ない。
でも今生きている自分を愛おしみ、抱きしめ、
共に歩んで行く事は出来るのじゃないか。

私の生命は、まだ生きようと
鼓動を打ち続けているのですから。

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