逆らって


真夏 汗を掻き掻き大掃除をします。

祝祭日は元より、盆暮れを始めとする
連休などは、外出しないのが何より。

人のたむろする施設や催しに
先を競って参入する等以ての外です。

何が楽しいのか楽しめるのか、

たまに親の顔を見に、話をしに
丸一日かけて里帰りし、

2,3日寝て暮らして、又丸一日かけて帰って来るのです。

思い立った時、会いたい、
顔を見たい、声を聴きたい、話をしたい、

そんな気持ちに素直に行動できず、
自分の衝動を抑え込み、抱え持ち、

義理で、人情で、
決められた生活様式の、
大きな経済循環の歯車の中で、

大多数の人々がラットの如く、
浪の如く、

右へ左へと揺られる
大きな網笊の中の豆の様に、

選分けられ、ふるいに掛けられ
爪弾きされながら、

笊の中から飛び出さぬ様

流れに乗って
勢いに任せ、

最後の選別が終わるまで、
何の疑いも無く、

右へ左へと揺られている。

私は当然の事ながら、
落ちて 弾いて、転がって、

溝に落ちたり流れたり。

どちらが。と 比較しても始まらない。

私は 傷だらけ 泥だらけになりながら、

青い空は綺麗だな。と思ってしまう。

明日から吹いて来る風は囁いて過ぎるのだと

とっくの昔に、気付いてしまったのだ。

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