かいちゃん

かいちゃんの眼の中に

眼の奥がぐりぐりと痛く感じる時など
氷の女王にさらわれた”かいちゃん”を思い出します。
眼の中にガラスの破片が突き刺さってしまったかいちゃんを
とても仲の良かった女の子が探しに行くのですが、
氷の女王にも寂しいと言う感情があったのかなと、
だれか生きていると言う、確かに自分独りではないと言う、
命の温もりのようなものを感じていたかったのかな。と思ったりするのです。
かいちゃんを助けにやって来る女の子も、
ひょっとすると、周りを見渡せばそこに居たのに、
居てくれたのに…と思えたりするかも知れない。
心を閉ざしているのは誰でもない、”わたしだった”と言うことが、
かいちゃんを思い出すたび、思い浮かぶのです。


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