底力

母の胃袋は丈夫です。

ビーフシチューでもカレーでも
フライ、ラーメン 何でも来いです。

確かに量は多少少なくなりましたが
大好物のお寿司など 娘たちより多い程です。

おやつもちょこちょこ 口寂しくなると
手が伸びてしまいます。

昔からそういった食習慣だったのか
バッグの中にはいつも”飴”の
叔母様達と同じです。

食べられる時に、口に出来るものを、
珍しいもの、新しいもの

頂きものや贈答物など
味見して下見して

時を選ばず、場所を選ばず
何処にでも、何時でも

何よりも人の気持ちを損なわず
無理しても、食べた後のその直ぐにでも

母のお腹は 対応して来たのです。

戦前 戦中 戦後を生き抜いてきた人の強さなのかと思います。

大家族の中で 生活を支えてきた人の強みなのかと思います。

その総てが良いとは思いませんが
今の時代に合っているとも思えませんが

それでも「あっ晴れ!!」と思う潔さや
どんどん毎日を乗り切って行く力強さは

その背中から自ずと感じとってしまいます。

誰しもが放っている自らのエネルギーが
もっと 人を元気付け、勇気を出せるものであったら
そんな素晴らしい事は無い と
母の背中を見る度に、思い出させてくれるのです。

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